子供を海外のインターナショナルスクールへ入れる時に英語力よりも大切なこと。
先日、Xでこんなポストを見た。
「最低限の英語力が無いと慣れるまでの期間は子供にとって地獄」
「最低限の言語力(英語力)を備えさせてから入れるべき」
それに対して、
「親の海外赴任で海外に行く子は年間何万人もいます、みんなそんな状況になってしまいますが?」
など疑問に思う方がいる一方、
「最低限何を学んでおけば良いでしょうか?」
と、これから赴任する方の心配そうなリプなどがついていました。
このポストをきっかけに考えてみました。
「子供にとっての最低限の英語力とは?」
僕の想像では、
「日常生活に不可欠な会話のリスニング力とスピーキング力」
といったところかなと。
しかし、これってハードル高いですよね。
小学校高学年〜中学校〜高校と日本で勉強してもほとんどの人が超えられないハードルではないかな。
僕はオーストラリアで日本人観光客を案内する現地ツアーガイドをやっていたので分かるのですが、「ハロー」が精一杯の大人が大半でした。ネイティブスピーカーに話しかけられても分からないのでイエス、ノーさえも答えられません。
これは馬鹿にしているのではなく、日本の英語教育では高校を卒業しても全く会話は理解できない人が大半なので、最低限の英語力は大人でも無いと言っていいのではないでしょうか。
日本でこの「最低限の英語力」を身につけるのはなかなか難しい。力がつくのを待っていたらタイミングを逃してしまうこともあるでしょう。
タイミングを逃さないためには、幼少期から綿密に取り組む必要があるかもしれません。
そうなると、小学校高学年、中学校からでは遅い!ということになってしまいます。
冒頭でも書きましたが、親の赴任などで急に行くことになることも多いと思うので、果たしてどれぐらいの親子が「最低限の英語力」を身につける準備をした上で海外に行けるのか疑問です。
実際にうちの二人の息子も移住前に日本で70回ほど(70回も!)オンライン英会話を受けましたが、英語力という点でなかなか厳しい結果でした。
よければその記事をご覧ください。
しかし僕は、実際に子供二人をインターに入れてみて、
「最低限の英語力」
よりも重要だと心から思ったことがあります。
それは、
「得意なものを持っていること」
です。
楽器、スポーツ、数学、プログラミング、ゲーム、工作、デザインなど、なんでもいいので子どもが自信を持てるものがあること。
ウチの場合、
長男はテニスとギター。
次男はテニスとゲーム。
長男は口数が少なく、グイグイ行けるタイプではないのですが、テニスの活動をインターのインスタ(リール)で紹介され、一目置かれるようになり、
音楽の授業では、ギターを弾いたらみんなにビックリされて注目を浴びたようで、それをきっかけに話をしたり遊んだりする友達が増えたようでした。
次男もテニスの試合の動画をクラスで見てくれたことがあって、それからは「英語が喋れない特徴の無い子」から「本気でテニスやってる子」になって周りの見方が変わったみたい。
その時のことも過去の記事に書いてます。
「いやいやウチの子はスポーツなんてできないし・・・」
と思っている親御さんもいらっしゃるかと思いますが、本当になんでもいいと思うんです。次男はゲームも大好きで、これもとても役に立ってます。
学校で「お楽しみ会」みたいな会があってお菓子やジュースを飲みながら学校の大きなモニターでゲームをする機会がある。
それもマリオカート!笑
次男はぶっちぎりで優勝。
「やっぱニンテンドーだし、ジャパニーズやべえ!」
ってなったらしい。笑
これらは明らかに英語力よりも役に立っています。
英語を話せなくても、いきなり周りから、
「〇〇が上手い子」
と認識されるのです。
お子さんが、スプラトゥーンやフォートナイトばっかりやっていて心配されている親御さんもいらっしゃるかと思いますが、このフォートナイトも非常に役に立ってます。
オンラインで友達とプレイするのですが、上手いと誘われるし、フォートナイトでチャットしているときはビックリするぐらい生き生きとペラペラ英語をしゃべっているのです。笑
周りの反応ももちろんですが、何よりも本人の自信につながっていると思います。すると、いままではあまり積極的にできなかったことも少しづつできるようになってくるのです。
英語の上達はなかなか難しいですが(特に日本では)、好きなことなら進んで取り組みますよね。
結局は日本だろうが、海外だろうが、子供が「好き!」「楽しい!」と思えることを伸ばすことがとても大切なんだなと実感している今日この頃です。
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