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日本クローゼットツアー(7)岐阜在住のパンチの効いたファッション・デザイナー

さて、二日目は、岐阜です。
なぜ岐阜なのかというと、、、、これは長くなるので、後で説明させてください。

では、早速。

その日、朝、本厚木のホテルを出て、小田急線で小田原まで行き、そこから新幹線で、岐阜羽島まで行く計画。

小田原の駅は、厚木の駅前のガラ〜ン状態からは想像もつかないくらい
インバウンドのツーリストで溢れかえっていた。


その中を荷物を持った五人連れ(我々)が、ゾロゾロと新幹線の乗り場の方に移動し、最初に目に入った光景は、新幹線の券売機の前の、長い列!!

げ〜〜!!
このガイジンたちはいったい?(自分も仲間ですが?苦笑)

それ見てゲンナリしている私に、ささっとジョンさんが、近づいてきて、
券売機に並ぶのではなく、「みどりの窓口の方に直接行ったらいい」と促してくれた。

ほほー。そういう裏技?があったとは!

つまり、普段なら、いちいち窓口へ行くよりも券売機の方が早い!
という、そのための券売機だが、この場におよんでは、券売機の方に皆が殺到し、長蛇の列になってしまっていたという皮肉な現実を、ジョンさんは即、察知していたのだった。

ジョンさん、スッげ〜〜!と私はこころで叫んだ。

そして、窓口待ちのチケットを取って待っていたら、すぐ順番になり、あっという間にその場で、今回の旅行の予約&乗車券のすべてが、準備できた。
しかも、その時に、荷物が多いので、車両の一番最後の席(背中の後ろに荷物が置けるスペースがある)が、取れることを条件にすることなども、ジョンさんがアドバイスしてくれたので、新幹線の時間を少しずらしても、その席が取れる方を選んだ。

これは、本当に助かった。新幹線の中での荷物の上げ下ろしや通路の塞いでどうのこうの〜の、心配が全くなくなった。

いやーー、ジョンさん、すごい。有難う!!
こうして、無事に新幹線に乗車して、いざ、岐阜羽島へ!

富士山がちょっぴり見えた。


さて、この岐阜羽島。

ここは私の出身地、北九州市の高校時代からの友達がいるのです。
ご紹介しときます。
彼女の名前はウミちゃん(本名は吉村美穂)といいます。

現在は、「ベルポニー」というブランドをやっているファッション・デザイナーです。

夜のライブは、彼女のお家のクローゼット!

つまり、ファッションデザイナーのクローゼット!
皆様もどんなものか? 気になりませんか?


さて、その前に、この女性ですが。

うふふ。

彼女のキャラは。。。私がいうのもなんですが、

かなり強力ですよ。

まず、岐阜羽島在住での、

60代で、モヒカンですから。笑


いきますよ!


どか〜〜〜ん!


どうですか?このインパクト!!

吉村美穂が手がける大人の為のパンチの効いたアイテムのラインナップ

彼女は、ロックなミニバン・ツアーで全国をめぐるポップアップストアを展開するという、新しいタイプのファッション・デザイナーであります!!

彼女の経歴をざっくり述べますと。。。

私は70年代後半、バブル以前。できたばかりの小さいアパレルメーカーで、働いておりました。(社長夫婦と社員は、、、私をいれて、ふたり)場所は、広尾の八百屋の二階でした。笑 

その頃、ウミちゃんは、DJを目指して上京してきました。
当時のDJとは、今でいうのとちょっと違ってて、ラジオのアナウンサーみたいな事もかねていたので、
北九州の訛りがぬけずに、即、ドロップアウト。笑

それで、私のゆるーい会社に、遊びがてらに、出入りするようになり、
たちまち、社長夫婦から、彼女のキャラが気に入られ、

あんた、服のデザイン、できるでしょ?

彼女はいつもセンスのいい服を着ていた


と、唐突にスカウトされ、
これがきっかけで、学校などでまったく学ばずに、しかも本人も特にめざしてなかったのにある日突然「服のデザイナー」になった!

当時の写真です。

これは1980年の元旦!!
北九州市門司区の関門橋の上で記念撮影!
当時の写真は、よくキャッチコピーを雑誌からこうやって、切り貼りしてました。

ちなみに、左がウミちゃんで右が私です。

そしてその数年後、岐阜でニット工場(吉村ニット)のイケメン二代目と結婚し、岐阜に引っ越し、旦那様と組んで、ブランドを始め、、、


それから、四十年が経ちました。(早っ!)

アメリカでのマーケットを展開している時期もありましたが、現在は、実店舗を持たずにショップチャンネルとイベントなどに出店しての全国展開!
熱狂的なファンがいるらしく、追っかけ?で彼女の服を買ってくれるみたいです。


彼女のファンが作ってくれたという夫婦のフィギュア!


さて、そんな彼女のお家へ。。。。

岐阜羽島まで迎えにきてくれたというのも、そこから車で、川にそって行く事30分(も)!

早速、吉村ニットに到着して、いろいろと案内してもらった。

会社の縫製部門
担当の方に、いろいろ質問をするさおりちゃん


その後、彼女のお家に移動し、さっそく、彼女のクローゼットを拝見。

広大なウォーキングクローゼットであります。

カメラに収まりきれません。

クローゼットというよりも、とっ散らかってる衣装部屋(屋根裏だが、軽く10畳くらいある)当然ながら、服だらけであります。

これが会社の在庫とかじゃなくて、全部自分のもの。。。。

無造作に隅っこに置かれたビンテージのバービーのコレクション

さて、早々に準備は終わり、いよいよライブ開始。

観客はウミちゃんと旦那様のみのコアなライブとなった。

はじまり〜〜!!

動画に集中するウミちゃん

ともかくクローゼットが広いので、あちらこちらに動き回って、私は矢印のところから突然、現れたり。

ところが、、、、調子にのって、いろいろやってるうちに、
突然、ハンガーラックが自分に、ずるずるっと倒れてきて、、、、

あ〜〜れ〜〜〜っ!!
どっし〜〜〜ん!!

中央のラックの下敷きになったところ

パフォーマンスは続けているが、私はこの服の下に!!

た、助けてくれ〜〜!!と心で叫ぶ。

しかし、これもわざと!なんちゃって的なふりをして、歌いながら、なんとか、這い出して

ラックを起こす(歌いながら)
後片付け(歌いながら)
トッシュはただ、立ったままで、このカオスを眺めていた

ふ〜〜っ!  どうにか元通り!!

そして、何事もなかったかのように、ライブは終了!!

こうやって、この日のパフォーマンスは終わり、お疲れ様〜!とばかり、ウミちゃんが手料理を振る舞ってくれました。

ワインでかんぱ〜い!!
怪我もなく、無事終わってよかった〜!
と、最高に幸せな気分で1日のハッピーエンドを満喫しておったところ。。。。

この時、そんなリラックスしてる場合じゃない、、、、
自分の事なんか、ぶっ飛んでいくような、とんでもない事が、
判明したのであります。

次回に続く。。。。

L*


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