あなたは
音楽活動をしていることを
現在のお勤め先で
公言されていますか？

そして、
あなたの音楽活動は
そのお勤め先で
どのくらい尊重されていますか？

僕は27歳で音楽業一本になるまで
いろんなアルバイトをしました。

こう言っちゃあいけないのですが、
正直なところそのほとんどが
やりたくないバイトでした。

しかし、その中でも
24歳のときに勤めていた
島村楽器小倉店での１年間は
違いました。

本当に素晴らしい学びをいただいた
人生の転換点だったと
今でも…いえ、年を経るほどに
思えています。

とても印象に残っている
出来事があります。

次の月のシフトを決める時期に
次長に「ちょっとちょっと」と
呼ばれました。

僕の週末の希望休について、
「この日曜日、半日でもいいから、
　石田出てもらえんかな？」
と相談されたのです。

（この“相談”というだけでも
　ずいぶん尊重されていると
　思います）

僕はその日、
夜にバンドでの演奏の予定が
ありましたので、
できたら昼間から
空けておきたかったのですが、
まあ…半日出勤できないこともなく、
「う～ん…」
と唸っていました。

そしたら、そこにスパッと
Ｍ店長が割り込んできて、
「石田、そこバンドなんだろ？
　Ｏ(次長のこと)、
　音楽関係の希望休は
　なんとか優先してやって。
　せっかく音楽やってる子が
　こうして音楽関係の職場を
　選んでくれているんだからさ」
と鶴の一声をくださったのです。

僕は、
モーレツに感動しました。

次長も「わかりました！」と
スッキリしたもんです。

それまで僕は
肉体労働の現場の仕事や
スーパーの精肉部、パチンコ屋…
などなど、いろんなアルバイトを
してきていましたが、
こんなにも自分が
「音楽家として尊重された」
経験はありませんでした。

店長、マジ神！！！

本当にありがたかったです。
今思い出しても泣けてきます。

僕が楽器販売員をしていた
島村楽器小倉店は、
スタッフは皆さま
素晴らしい方ばかりでした。

さらに、
会社全体が掲げている
「音楽を楽しむ人を
　ひとりでも多く増やす」（概略）
という理念にも
当時とても共感しましたし、
大きな影響を受けました。

このお店で学んだことを
書き始めたら本当にキリがないので
今日はこのくらいにしておきます。

（笑）

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