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000 母が死んだので。

いもがら

という食べ物があるのを知っていますか?

正式名称があるのか、ないのか知らないけれど。そんな食べ物がある。

ほとんど藁である。

ヤツガシラの茎を干したものらしく、このほとんど藁なシロモノを、

水で戻し、

軽く茹でて、

冷水にさらし、

水気をきり、

3〜4㎝幅に切って、

胡麻油で炒めてキンピラ。

そもそもヤツガシラって何なんだろう。里芋に似ているけど、里芋より美味い。

ちょっと調べれば分かるんだろうけど、調べるに至らないリストに入った【ヤツガシラ】。

よく分からない芋の茎なんて、もっとよく分からんけれど、それを土曜日にキンピラにしているんだから、伝統は怖いもんです。

デッカい大木を坂から転げ落とす祭で人が死んでも、祭りは終わらない。つづく。伝統だから。

いもがらのキンピラは母がよくつくっていた料理。だからつくって食べるけど、普通はこんなもの食べませんよね。


母がガンで死んでから3ヶ月くらいが経ったので、何か書こうと思った次第です。

母は50代半ばで(母のために年齢はいちおう伏せます)亡くなったわけだから、私もあと30年もせずにオダブツかも。これは伝統でなく遺伝ですが。

30年。

『あれから30年』

きっとあっという間に過ぎるんですかね。

何か片隅に残したいなと思い、はじめます。

noteさんには頑張っていただいて、このどうでもいい記憶の断片が、ちょいと残ってくれると嬉しいです。

いもがら。美味いですよ。


●いもがらの金平●

材料[3〜4人分]

○いもがら......5束
○人参......3㎝
○油揚げ......1枚
○炒りごま......適量

①水で戻したいもがらは3〜4㎝、人参と油揚げは3㎝の細切り。

②フライパンに胡麻油を中火で熱し、いもがらと人参、油揚げを入れて軽く炒める。

③②に砂糖大さじ1、みりん大さじ2、しょうゆ大さじ2を加え、汁気が少なくなるまで炒める。

④炒りごまを加えて完成。


※レシピ公開を本気でやる気はないので、分量は感覚です。あしからず。



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