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日本株の時価総額をPowerBIでグラフ化してみました

 以前、日本経済新聞に掲載された表をPowerBIを使って、グラフ化してみました。実は、あの程度の小規模データだとエクセル等のスプレッドシートの方が適しています。
 PowerBIはもっと大きなデータベースの形式データの方が、扱いが楽です。
 そこで、トレーディングビューから日本株式のデータをダウンロードしてPowerBIでグラフ化してみました。

データの状態

データの状態

 こんな感じのデータがトレーディングビューからCSV形式でダウンロードできます。2月24日にダウンロードしましたので、日経平均が最高値のデータになっているはずです。

時価総額 全体像

日本株の時価総額

PowerBIでグラフ化してみました。(慣れるととても簡単です)
 上段は左から
・時価総額比率(ここでは、全合計なので100%が表示されています)
・セクターの数(トレーディングビューで設定しているセクターは22種)
・業種の数(トレーディングビューで設定している業種は123種)
・詳細(トレーディングビューでは企業名を詳細としていて4238社)
 下段は左から
・セクター別の時価総額の合計
・業種別の時価総額の合計
・詳細(企業名)と時価総額の表
としました。
 これで、セクターでは、金融や製造加工、耐久消費財、電子テクノロジーあたりが時価総額上位であることがわかります。
 業種では、産業用機械、自動車が時価総額上位であることがわかります。
 個別企業ではトヨタ自動車が47.7兆円の時価総額で2位の三菱UFJの17.2兆円に大きく差を付けた、断トツの1位であることがわかります。

製造加工の時価総額はどうなっている?

セクターから製造加工を選択

 PowerBIはグラフをクリックするだけで、その情報のみを表示することができます。(とても便利!!)
 製造加工は、9の業種で、520社の企業からなることがわかります。合計時価総額は、全体の13.5%を占めることがわかります。
 個別企業では、東京エレクトロンが17兆円で1位、日立製作所が12兆円で2位のようです。

さらに産業用機械はどうなっている?

業種から産業用機械を選択

 業種のグラフの産業用機械をクリックしました。
 産業用機械は217社の企業からなることがわかります。
 さきほどの、東京エレクトロンと日立製作所は産業用機械に業種が分類されているようです。

東京エレクトロンは時価総額の何%?

詳細から東京エレクトロンを選択

 詳細の表で、東京エレクトロンを選択しました。
 時価総額の1.8%を占めていることがわかります。

自動車はどこ?

業種から自動車を選択

 自動車は製造加工では無かったようです。(私は製造加工だと思っていました・・・)
 そこで、業種の自動車を選択してみました。すると、セクターが耐久消費財であることがわかります。また、同時に自動車に業種分類されている企業16社が表になりました。
 また、時価総額の7.5%を自動車が占めていることがわかります。(すごい比率!!)

テレビ業界はどの程度の時価総額?

消費者サービス
放送

 テレビ業界がどの程度の時価総額かを調べてみました。(実は、結構探さないと見つけられませんでした)
 調べた結果、テレビ業界はセクター「消費者サービス」の中の業種「放送」に分類されていました。
 テレビ全社合わせても、時価総額の0.2%にしかなりません。

通信(携帯電話や光回線)は?

通信

 それでは、携帯電話や光回線を扱っている業界の通信を調べてみます。時価総額の5.8%を占めていることがわかります。
 テレビ業界が既に終わった業界であることが、このデータからもわかります。
 個人的にはテレビや新聞は既得権益で生き残っているだけの衰退業界であると思っています。(それでいて、偉そうなので嫌いです)
 すでに携帯電話企業の方が時価総額的に遥かに上ですので、有限の資源である電波を占有するほどの産業では無くなっていると思います。
 

こんな感じで、データベースとPowerBIを組み合わせると便利です

 このように、データベースのデータがあると、BIツールを使って簡単にデータを見える化することが可能になります。
 以前ご紹介した、「日経の記事をグラフにしてみました」ではデータが少なすぎてBIの良さが出ませんでした。
 PowerBIはスタンドアローンで使用するのであれば、タダで使用できます。また、その使い方もwebで沢山紹介されています(noteでも記事があります。多分、マイクロソフトの公式よりもnoteとかの方が解りやすいと思います。)
 興味があれば、触ってみてください。

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