半導体製造工程と関係企業を図にしてみました(不完全です・・・)
最近、半導体関係の株価が高騰しているのですが、企業が沢山有り過ぎてどの企業が何をやっているのか、よくわかりませんでした。
たとえば妻が「TOA(6315)を値上がりする前からチェックしていたのに、買いはぐった!」と言っているのですが、私はTOAが半導体関係の仕事をやっているのは知っていましたが、具体的に何をやっている企業かはよく知りませんでした。
そこで、webの情報を見ながら自分なりに半導体製造工程を図にしてみました。
(一度、自分で図を作ることで、後で見たときに理解しやすくなるので・・・)
参考にしたweb情報は以下の通りです。(他にも沢山見ましたが、代表的なものだけ挙げておきます)
https://www.seaj.or.jp/file/process01.pdf
https://www.semijapanwfd.org/manufacturing_process.html
図を作った感想です
半導体製造工程は大体知っていましたが、改めて図にすると
「かなり工程が長いなー」
「関係する企業が多いなー」
「原料も多岐に渡るなー」
と再認識しました。
企業の漏れが多いです(今後追加するかもしれません)
関係する企業が多すぎて、全部入れ込むことが難しかったです。
例えば以下のようなものです。
水関係の企業を入れられていないです。
一般的に、半導体では洗浄が命になります。
少しのゴミでも回路不良につながるので、大量の奇麗な水を必要とします。なので、良質の水がある立地が好ましいです(熊本が選ばれた理由のひとつだそうです)。
その良質な水をさらに処理して超純水にしたり、薬液を入れて洗浄水にしますが、そのメーカーが入れられていません。
また、原料系の企業も入れられていないです。
回路形成にはスパッタリングやCVD、ALDといった方法を使いますが、その原料であるスパッタリングターゲットや化学薬品(CVD用、ALD用)、それに付随するガス等の企業が抜けています。
CMP関係の原料も抜けています。
そう考えると、この図はとても完成とは言えないです・・・
半導体産業が波及効果が大きいのを改めて感じました
図を自分で作ってみて、関係する企業群がとても多く、産業として波及効果が大きいことを再認識しました。
昔は半導体は「産業の米」と言われていた時代がありますが、まさにその通りだと感じました。(その前の産業の米は「自動車」でした)
これまでは、台湾や韓国や中国に半導体の前工程の工場が多く作られ、日本には限られた種類の半導体工場しかありませんでした。それでも、ここに挙げた日本企業の方達は、台湾や韓国や中国に乗り込んで商売をして来たと聞いています。
幸い、TSMCが熊本に新工場を作りました。第二工場も作成するとのことです。やっと日本国内で、この企業の方々が充分に活躍できるようになったと思い、喜ばしい限りです。
TOWAは後工程の企業だったのね
ちなみにTOWAは樹脂封止装置が主力の企業で、後工程のモールド工程だったようです。妻に聞かれたときに、答えられるようにしておこう!
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