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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

「ラヂオの時間」を見ました(真面目に見たのは初めて・・・)

 ゴールデンウイーク前に実家の父(要介護4で母と老々介護中です)がコロナにかかってしまい、看病した私も妻もコロナにり患してしまいました。
 幸い私は、1週間程度で熱も下がりましたが、どうも調子が戻らなかったのでゴールデンウイーク中はどこにも行かずに、家でグダグダしていました。

 調子が良い時は少しnote記事を書いたりしてましたが、記事を書くのは気力体力が必要なので、どうしても投稿頻度が下がってしまいました。
 なので、アマゾンプライムで沢山の映画を見て過ごしました。映画は受け身なので気力体力の消耗が少なくて済みます。しかも、知的な刺激を受けることができますので大好きです。
 「プレデター」「ゴジラ-1.0」「ゴジラ(初代)」「シックスセンス」「ラヂオの時間」あたりを見ました。
 どれもとても面白かったです。機会があれば、記事にしたいと思っています(映画の感想なんて誰も求めていないのは分かっていますが、趣味のnoteなのでご容赦を・・・)。
 この記事では「ラヂオの時間」について書きたいと思います。
 「ラヂオの時間」はテレビでも何回も放送していましたので、見たことはありましたが、最初から最後まで通して見ていなかったのでこの機会に見てみました。


三谷幸喜監督の名作です

 「ラヂオの時間」は三谷幸喜監督の作品になります。調べてみると、三谷さんの実体験をモチーフに作られたそうです。
 「振り向けば奴がいる」の脚本をコメディしか書いたことが無い三谷さんが無理やり書くことになり、酷い目にあったことがきっかけだそうです。
(それでも、「振り向けば奴がいる」は大ヒット!!さすが三谷さんです)
 1993年に東京サンシャインボーイズで上演され、1997年に映画化されて公開されています。もう27年近く前の映画になります。

配役(ここからネタバレ含みます)

 主要な配役リストを図にしてみました。
 これ以外でも端役で渡辺謙さんや桃井かおりさんや宮本信子さんとか主役級の方が多く出演されています。それだけ、三谷さんの映画に出たい方が多いのだろうと感じました。
 詳細は映画を見ていただくのが速いですので、見ていない方は是非!。


「ラヂオの時間」配役

あらすじ

 ラジオドラマの脚本コンクールに受賞した主婦が主役です。
 ラジオドラマ主役の千本ノッコのわがままを切っ掛けに、どんどんシナリオが変更になっていき、元シナリオの影も形も無くなっていく様をコミカルに映画化しています。
 よくもこれだけ荒唐無稽なストーリーを作れるものだ(褒めています)と思うほどの展開です。
 こちらも、映画を見ていただくのが速いですが、シナリオの変遷とその原因を作った人の図を作りました。
 これを見ると、出演者それぞれに見せどころが散りばめられていて、さすが劇団を主宰しているだけあるなーと感じます。演者の方は楽しいだろうなー。


「ラヂオの時間」劇中シナリオの変遷

感想です

三谷さんクラスでもこんな経験をしている・・・

 正直、三谷さんクラスの方でもこんな経験をされているのだなーと改めて感じました。それだけ、エンタメの世界は難しいのだと素人ながら怖く思いました。
 それも、20年以上も前から・・・。
 最近もドラマの漫画原作の改変で悲しい結末になったことがありますが、基本的な構造は昔から変わらないのだと感じました。

タダでは転ばないところが凄いです

 普通だと嫌な思い出で終わるところを、こんな素晴らしい作品にまで昇華できるところが三谷さんの凄いところと感じます。熱狂的なファンの方が多いのもわかります。
 さらに映画では「エンディングだけは原作者の思いに沿うように」とスタッフが奔走したり、「伝説の音効(藤村俊二さん)」がアナログな技術で活躍したり、「視聴者のトラック運転手(渡辺謙さん!)が感動した!」とラジオ局まで伝えに来たり、「原作者に次回作も是非!」とあったり、とハッピーエンドになって、ほんわかした気分になりました。

商業化に乗せるのは大変ですね

 お金を稼ぐためには、色々な制約を乗り越える必要があります。
 これは、普通の会社でも同じで、本意で無いことをやらないと仕事にならないことがほとんどです。西村雅彦さん演じる牛島が「なんでこんな仕事やっているんだろう」と言うようなセリフがありましたが、会社での仕事は99%がそんなもんで、1%でも本意に沿う仕事ができれば良い方だった気がします。
 でも、譲れない部分はあると思います。
 この映画だと、鈴木京香さん演じるみやこが「メアリー・ジェーンとドナルド・マクドナルドは結ばれないとダメなんです!!」と主張する所とか、唐沢寿明さん演じる工藤が「番組を成立させるのがディレクターの役目!」「エンディングだけは原作者の思いに沿うように」する所とか、並樹史郎さん演じる保坂が「細かいところに矛盾が無いように」することとか、譲れない部分が表現されています。
 全部を叶えることは難しいですが、こんな風に個々の譲れない部分をなんとか調和をとってやっていくしか無いと感じます。
 お金を稼ぐことは、難しいです。

その点noteは気が楽

 noteが良いところは、この辺りの他の制約をあまり考えずに自分の好きなことをできることだと感じています。
 自分の作品はnoteで完結できますので、横やりを入れてくる関係者が少ないです(出版や収益化が前提の方は違うと思いますが・・・)。
 昔に比べて、良いプラットフォームができたと感謝しています。だって、この映画のような小説やシナリオ作って発表するのも楽だし(私には無理ですが)、私のような何物でも無い雑文を発表する場があるのですから。
 まあ私の場合、商業化とはレベルが違い過ぎて、比較になりませんが・・・。

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