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ブレない役が続く~ペ・ドゥナ映画にハズレ無しって本当?!

2回目の「ベイビーブローカー」を見てきました

同じ映画館で見たのですが、今日はペドゥナやほかの出演者の暗闇での表情や涙がよく見えて、じんわり感動しました。

サイン入りポストカードをもらって嬉しい。
この洗車シーンは本編ではないのだけれど、「洗車マシーンでの洗車」は疑似家族が仲良しになるきっかけの大事なシーン。刑事2人もそこに加わっている架空のシーン、すてき!

別の役なのにブレないのはなぜ?

「ペドゥナ映画にハズレ無し」っていうタイトルでペドゥナの出演作について書き続けているのですが、どうやらそれは偶然ではなく、「ハズレ無いために、ペドゥナは毎回、役について相当練り込んでいる」ためだということがわかってきました。

「ベイビーブローカー」のぶっきらぼう(にもほどがあるでしょ!)な刑事スジン役は、夫に対して素っ気ないのだけど心から夫を愛していることがよくわかる。赤ちゃんを捨てた母親に対して許せない気持ちやブローカー達に対して理解できない気持ちがあるんだけど、それを乗り越えて一度は諦めた母になる道を選び、変わろうとする。

そのような人に対する公平な優しさや正しさを前向きに目指そうとする人間性って、他の役柄にも共通しているみたい。

以前の出演作「私の少女」のヨンナム、「静かなる海」のジアン、「秘密の森」のヨジン、も似た母性的な正義的な役が思い出されて、別の映画なのに一貫性のある、意志みたいなものが感じられるんですよね。役柄に自分の経験は投影しない、とペドゥナはよく話していますが、考え方はかなり投影されているんじゃ?

しみじみ、ペドゥナという女優さんの映画やドラマに対する熱量は半端ない。演技力だけでなく、役の選び方やプロデュース能力がかなり高いんだと思います。この題材ならこういう役にしたほうが面白い、ということが直感的に分かって、それを伝える能力にたけているんでしょうね。

いったい、その作業を自分一人でやっているのではないとは思いますが、どんなチームがどうやってプロデュースしているのか?すごく気になります。映画だけでなくモデルの仕事もある。~いつも同時並行で複数の案件が進むでしょうし~

「ベイビーブローカー」を見終わってから、不思議なことに「センス8」のサンちゃんが脱獄してがつがつご飯食べるシーン見たくなったり(笑)、「最高の離婚」でフィルが制御不能になって泣いているシーンでこっちまで泣きたくなってみたり。過去の出演作がまた生きる、というか。また違った発見があって何度でも楽しめています。

BS-TBS版「秘密の森season1」

先週終わったけど、BSで「秘密の森season1」を日本向けに1時間枠で毎朝やっていて出勤前に毎日見ました。当然、朝見るには重すぎ。しかも今のご時世、ドラマ見て考えさせられることが多すぎ(笑)

シモクもヨジンも魅力的なキャラですが、職場に実際に居たら浮くだろうなぁ。生きにくいだろうなぁ。でもそんな人が突き抜ける存在になるんだろうなぁ。

「あいまいな人(チーム長みたいな普通の日和る人)」って多いよなぁ。っていうか、世の中は「あいまいな人」だけで構成されている、と言ってもおかしくない。私もそんな存在になっているのかなぁ、朝見せられたおかげで、実生活に置き換えて見ちゃう。

ネトフリ版とは日本語訳が微妙に違って「あ、そういうニュアンスだったのか?」とか「あのシーンはカットされちゃったのか~。でもかえってスッキリ分かりやすい?」とか「そ、そこで終わる???」といちいちツッコミつつ、楽しく見ました。

season2もBS-TBS版、待ってます~!


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