数千年も香り続ける香り「キフィ」

香りとは目に見えないものですが、私たちの世界から香りが消えたら…きっと見える景色も聞こえる音も食べ物の味も今とは違ってしまうだろう。

嗅覚障害の患者さんが治療によって感覚を取り戻した時、いつも過ごしている部屋の広さが変わって見えたという症例があるそうです。

ツタンカーメンのお墓には象形文字で「キフィ」の処方が記されていたと言います。そこに並んだ小さな器には芳しい香りが残っていたそうです。数千年も時を経ているというのに。

香りは揮発や酸化によって変化していくので当時とは違う芳香を放っていたとは思いますが、ロマンティックだし妄想を掻き立てられます。

たった2年で閉館してしまいましたが、PARISの香水博物館には「キフィ」を再現した香りが展示され、嗅ぐことができました。

GOLCONDA ゴルコンダ(私が常駐しているサロンのような小さな店です。HP https://golcondaym.jimdo.com/)ではその香りを参考にオリジナルの処方で「キフィ」の調合をしました。そのスパイシーで甘く複雑な香りをワークショップ形式でお作りいただけます。夜 そっと胸のあたりに塗って寝ると数千年前の古代エジプトの世界を夢で訪れる事が出来るかもしれませんね。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?