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自動運転開発の最前線で使われるTOC(制約理論) ギル・ウェスト氏(クルーズCOO・元デルタ航空COO

昨年、ゴールドラット博士10周忌に合わせて、国内外の著名人からメッセージが寄せられました。その数は今もなお増え続け、メモリアルサイトに掲載しているビデオメッセージだけでも30本を超えました。ビデオの中で語られる皆様の熱い思いを、連載記事としてお届けいたします。

第1回は、自動運転技術の開発で世界をリードする米国クルーズ社のCOOであり、デルタ航空のCOOとしてTOCを実践してこられたギル・ウェスト氏。

クルーズ社は、日経新聞をはじめ、メディアで頻繁に登場する会社なのでご存じの方も多いかと思います。

ホンダ出資の自動運転クルーズ「信じられない完成度」GMのバーラCEO試乗後に絶賛。トップ電撃解任後も順調アピール」(Business Insider 2022/3/7)

(引用)”サンフランシスコに本拠を置くクルーズは、配車サービスへの参入とスケールアップに特化し、自動運転システムおよび専用車両「オリジン(Origin)」の研究開発に10年近く取り組んできた。事業計画実現に向けた中核的人材として白羽の矢を立てたのが、2021年前半に同社に加わった、デルタ航空の元最高執行責任者(COO)ギル・ウェストだった。
クルーズの広報担当によれば、安全性や規制対応、効率的な車両マネジメント、カスタマーエクスペリエンス(顧客体験)など、高度に複雑な経営を求められる航空業界のノウハウを取り込むのが狙いという。ウェストはクルーズの初代COOに就任し、米サンフランシスコなど自動運転配車サービスの商業展開の陣頭指揮を担っている。”

[米国サンフランシスコでついに始まった「無人の自動運転タクシー」サービス]GM傘下のクルーズが提供開始、「CASE」時代に覇権を握る条件とは?(JDIR 2022/3/14)

ソフトバンクが持ち株を手放す自動運転「クルーズ」の強み」(Forbes Japan 2022/3/28)

下記動画メッセージを要約してご紹介いたしますが、ぜひ動画もご覧ください!

こんにちは。ギル・ウェストです。
30年前ノースウェスト航空に勤めていたころ、ゴールドラット博士にお会いしメンターとなっていただきました。
当時私はエンジンのメンテナンスであるオーバーホールを行う組織の責任者で、博士の指導の下エンジン整備に
TOCを適用し、リードタイムを100日から6日に短縮することができました。
期待した効果が得られただけでなく、他の航空会社の機体も扱えるようになり、閉鎖寸前だった事業はその年に
黒字化しました。
その後、デルタ航空で12年間勤務しましたが、そこでもTOCを実践し、「1便もキャンセルさせずに完遂した日数」は
当初の0日から12年後には年間281日にまで改善。ビジネスの飛躍を支える高いオペレーションの信頼性を築き上げる
ことができました。
自分のキャリアにおいて、博士と出会いメンターになってもらいTOCを駆使できた私は本当に恵まれています。
ゴールドラット博士と、彼が遺してくれたものに敬意を表したいと思います。

▼ギル・ウェスト氏のビデオメッセージ(ゴールドラット博士10周忌メモリアルサイト内)


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