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画像診断の欠点

整形外科的な疾患の頚回りの障害で
肩こりや寝違い、頚が痛くて回せない、
上を向けない、
また腰回りの障害で慢性的に腰が痛いとか
脚に痺れがでてきて病院を受診して
レントゲン検査をして、
「骨には問題ありませんね」と言われ、
湿布を出されて終わり、という経験をした方が
少なくはないと思います。

いくら訴えても聞き入れてもらえず
憤慨した経験があると思います。

画像検査の悪さをお話します。

画像診断の種類

画像検査には、
X線検査(レントゲン検査)、CT検査、
MRI(磁気共鳴画像)検査、
超音波(エコー)検査などがあります。

まず痛みに対しては、第一段階として
X線検査(レントゲン検査)を行います。
この段階で痛みの箇所の状態を精査します。

ここで何もなければ画像検査的なものは
終わりです。

画像に写らなければ、OK?

第一段階のレントゲン検査で多くの方が
上述したように「骨には問題がありませんね」で
終わる場合が多いです。
普通にしている分には、そんなに簡単に骨は
折れるものではありませんが。

でも痛いんです。
何でなんですか?
んー、疲れですかね。
くらいの返事が返ってきて
痛み止めの薬と湿布出しておきますね。

じゃあ、何かの病気?って考えて、
セカンドオピニオンで他の病院行って
同じことを言われておしまい、って方も
多いと思います。

頚の場合、最近ではスマホのやりすぎで
ストレートネックと言われたりします。
頚の骨は前にカーブをしているのですが、
下を向いていると重い頭を支えるため
カーブがなくなり真っ直ぐな状態に写るので
ストレートネックと言われるケースが多いですね。

腰の場合は、腰椎の間にある椎間板の厚みが
無くなった画像が写るのでヘルニアと診断される
場合が多いですね。

ストレートネックやヘルニアと診断された
のであれば、それを治せばよいのですが、
特に何の処置もいないのが現状です。

ヘルニアの場合はこれ以上酷くなるよう
だったら、手術ですね、と言われることも
多いと思います。

レントゲンに写らないものは何でもない、
が主になっています。

何が痛いのか

上の画像のように手の関節を手のひらと
反対方向に曲げて反らせると、手の関節の
手のひら側か肘側にかけて張りがでてきます。
更に強く曲げると痛みとして感じますね。


この状態で手の関節付近のレントゲンを撮っても
筋肉っぽい影は映りますが、
筋肉が張っぱられている状態は
全く分かりません。

骨以外の柔らかいもので筋肉や腱、靱帯を
軟部組織と言いますが、これらはMRIなどで
そこそこ写るのですが、
どのくらい張っているかは全く判定できません。

手の関節を元の位置に戻せば張りがとれ、
痛みもなくなりますよね。

これが痛みではないのか、と考えた方が
府に落ちるのではないでしょうか?

靱帯は筋肉をひも状にして骨に付着しており、
筋肉や靭帯は間に何個かの関節を
またいでいます。
通常、関節を最大限に曲げても筋肉の張りや
痛みはでませんが、
元の状態より引っ張られていると
関節を曲げた際に張り感や痛みとして
感じます。

短い筋肉ほど張り感は出やすくなっています。
短い筋肉が多い腰回りの方が張りが強く
痛みも大きくなります。

整形外科的な疾患で軟部組織系の障害おいては、
筋肉が張っているという概念がなく、
画像でしか判断しない検査法は限界があり
無理があるのでは、と考えています。

この記事をまとめようとした日に訪れた
患者さんで、
両足のふくらはぎの外側から
足の趾(ゆび)にかけて痺れと
痛みがあり整形外科を受診をし、
その際にDr.に言われたことで
大変憤慨したことを興奮して話してました。

初日はふくらはぎ付近のレントゲンを撮って、
骨は何でもないから腰かもしれないと言われ、
腰のレントゲンを翌日に撮り、
そこでも問題がないと言われたらしく、
じゃあ、何で痛いのですか、と尋ねたら
何と「気のせいじゃないの」と言われたそうです。

とか疲れとかでしたら、
まぁ、ありがちですが、
さすがにこれは酷い言い方ですね。
初めて聞いたし呆れました。














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