「ああ、幸せだなぁ」と思う。
山のてっぺんに登って叫びたいような幸せもあれば、甘いミルクティーを飲んでホッと漏らす吐息みたいな幸せもある。ちなみに私はどっちも好き。

最近は、なんだかとてもわかりやすくなった。
自分のことも、他人のことも、生きることも、楽しむことも。

振り返れば、悩んだり、自分を卑下したり、焦燥感に駆られたり、いろいろと生きづらい要素を抱え込んでいたけれど、今はある意味、自意識のようなものが薄くなったと感じる。薄くなる、という表現が適切なのかはわからないが、過度に緊張したり負荷をかける必要がなくなったと言える。自意識が落ち着いてくると、周りのことをむやみやたらに敵だと思わなくなり、むしろ今を生きる仲間にすら思えてくるから驚きだった。

そう思うようになったきっかけは未経験の業種に就いたことや、同棲しているパートナーとの密なコミュニケーションによるものが大きい。
それだけ聞くと楽しいことだけのような気がするけど、むしろ逆で、自分自身の見たくない部分を見ることになって不快感やもどかしさを感じることもあった。どんどん自分の欲望、甘え、回避パターン、被害者意識、を炙り出される感覚。

そうやって自分を知っていくことは、ましてや大好きな恋人に欲望を晒すことは非常にバツが悪い思いだった。
残酷（？）なことにパートナーは私の動機が「勇気」なのか「回避」なのかを見抜いて、まるで手加減しなかった。今になって、本当に感謝している。

あれ、なにを言いたかったんだっけ。

たぶん、私は一皮剥ける途中。少しずつだけど、逞しくなっている。

自分の手で幸せを掴み取るというよりも、
自分の手で幸せを掴み取る覚悟、を学んだような。