一週間ほど前に、友達と海にいった。

昼から夕方にかけて砂浜でゆっくりしたあと、夕飯を食べて、夕暮れのビーチに戻り、すっかり暗くなるまでお酒を飲んだりタバコを吸ったりしていた。

そんな私達の周りをウロウロとする一人のおじさんがいたのだけれど、その時点ではナンパしてくるおじさんの方がうざかったので、ちょっと変な人っぽいけど話しかけてこない無害なおっさんのことは私も友達もほとんど気に留めてなかった。

観光客は減り、海の家も閉まり始め、地元民が花火を始める頃にそのおじさんはまた現れた。まだ気には止めず、またいるなくらいの気持ちでそのおじさんの動向を私も、きっと友達も眺めていた。

そのあとの光景が問題だった。おじさんは、突然ものすごいスピードで抱えていたリュックを下ろし、ティーシャツを脱ぎ、ズボンまでもを下ろした。おじさんが履いているのは紛れもなく赤ふんだった。

いや、ちょっと

なんで？

あぜんとしていると、おじさんは波打ち際へと向かって駆け出した。そのまま、先も見えないくらい真っ暗な中でじゃぶじゃぶと海に入って行き、三秒ほどしゃがんでお尻を海に浸して、スクリと立ち上がったおじさんは、かろうじてチンチンは隠しながらも、チン毛丸出しで、私の真横をまたダッシュで通り過ぎて行った。ふざけるな

あれは幻？それともこの出来事自体が割と普遍的なの？脈略がなさすぎて、夢みてるのかと思った。以上です