2023年 空 17 塵箱 2023年11月12日 21:22 空の色をどうやったら正しく切り取れるのだろう。この一年、空の写真ばかり残していた。 電線のない空は広い。 『雨上がりに見た幻』 祖父母の家の空 アパートのベランダから切り取った精一杯の空。 確か季節外れの入道雲だった。 雲の形が好きだったから。 空だけはいつも青い。 雲の色も憂いを帯びる時間。 雲間から覗く。 抜けるような青、少し嘘っぽい。 いつもこんな時間に外に出て、空を見上げていた。 空だけは夏で、自分は空っぽだった。 何かを予感させるような色。 飛行機雲を撮りたかった。 空の濃淡を残しておきたかった。 夕焼けに照らされた雲が好き。 灯りに照らされた芝生が青々としていた。 田園風景の奥。 月明かりが部屋に差し込む季節だった。 きっとこの空を見てぼんやり途方に暮れていた。 柔らかな赤。 いつか、「夕焼けと夜の混ざる場所はどうしてこんな色なんだろうね」と誰かと話していた気がする。 嵐のくる前。 この空を誰かに見せたいって思って撮ったんだった。 流れる雲、まだ秋の空。 赤の濃い夕焼けだった。黄昏って、字面ほど黄色くない。 ずっと黄昏だよ 朝、月 #空 #雲 #2023年 #夕焼け 17 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート