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もしもキミの運命が、私なら。



『ワガママ言えるのに…♪』
PRADAのCANDYはとびきりの私の装備
流れてきた最近お気に入りの曲を口ずさみ
意気地なしの王子様を待つ
まあ王子様の曲には敵わないケド…❤︎
『言ってるコトとやってるコトが
違うのよ…』
30分前にはいる!とはにかみ宣言して
いたのにもう15分は遅れてる
とやかく言わないけど
お調子者の王子様、あなたそういうトコ
だというのに…
バレンタイン当日の街は浮き足立ち
頬を赤らめたカップルが手を繋ぎ
冬を彩る。
甘い甘いチョコレート、口に入れたら
溶けちゃうけれど
1番美味しい時を食べて欲しいの
駆け足で来る愛しの王子様を視界にとらえる
今日の為の1番可愛い私を用意して
"今日こそは"小さくつぶやいた。

これは型にハマった幸せを求めるだけの
恋のお話。

王子様(以下❤︎彼❤︎と表記します)
とは友人に誘われて入った歌い手?の
ライブで出会った。
正直申し訳ないが一切興味なんてなかった
友達LOVE❤︎🫶のワタシ、ライブ終わりに
プリ撮ってサムギョプサル!頭ん中は
焼かれた肉を一心不乱にサンチュで包む
自分のイメージでいっぱいだった。

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