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元企業英語講師、農家になる②<芸は身を助けた話>

「那須高原に移住したら、もう英語は教えない!」・・・つもりでした。
フリーランスの企業英語講師って、朝は就業時間前の7時半からレッスン、夜は終業後の6時半からレッスン。新入社員研修や海外勤務前研修は朝から晩までずーっとレッスン。とか、時間的にけっこうキツい仕事だったこともあり、そのうち日本人英語講師の養成の仕事も入り、なんだかストレスがたまる仕事も増えて。
仕事が楽しくなくなっていた。だから「移住したらもう英語は教えない」と思っていた。
そこで2つのことが起こる。
1つは旦那さんの脱サラ&農家への転職。
2つめは東日本大震災。
知り合いもあまりいなかった移住3年目に起こった東日本大震災。
那須高原は福島の原発の影響も受け、観光客が激減し、大打撃を受けた。
そんな時、観光関係の人たちが集まり始めて、たまたまうちもその仲間に入ることになった。
その頃知り合ったのが、那須高原のカフェ Suda Coffeeのオーナー須田さんだった。
オーナーさんのブログはこちら
https://ameblo.jp/sudacoffee

須田ご夫婦は、アメリカに4年メキシコに4年海外赴任の後に那須高原でカフェをオープン。私もアメリカにいたので、話が盛り上がり、「うちのカフェで英会話やってみる?」となったわけです。観光客が減った観光地、那須高原の観光関係の方々も今後のインバウンド需要も考えて、英語力をつけたい方も多くいて。「冬季限定!なす英語倶楽部」がスタートしたのが、10年前。
みんな、何かやりたい!何かやらないと!って思っていたし、ひとりでは大きなことはできなくても、仲間となら何かできる!という気持ちがあった。「那須高原で楽しいことをやって、発信していこう!」って思っていた。
あれから10年、毎年冬の間だけの「なす英語倶楽部」、メンバーを変えつつもずっと継続できている。途中でまた大きなムーブメントがあるのですが、それはまた今度😁
数年すると、なかなか受講生が集まらない年もあり、那須高原の日本人の観光客も戻りつつあったし。「集まらなしい、今年は英語倶楽部やめようかな・・」って相談したこともあったけど、須田さんは「いやいや、少なくてもやりたい人がいるなら続けましょうよ!」って言ってくれた。おかげで10年続けられたことに、感謝している。
↓カフェでのレッスンの様子

結局、英語のおかげで人とのつながりも広がり、農業のほうにもいい影響があった。移住してきた時、もう辞めようと思った「英語」に助けられて、今の私がある。
これから田舎暮らしを始める方、移住して新しいことを始めたい方、今まで自分がやってきたこと、好きなこと、得意なことがあるなら、きっとそれはあなたの人脈を広げ、自分の価値を確認する助けになるはず。
そして次の冬も、またコロナ禍だって、きっと私は「なす英語倶楽部」で英語を教え続けるだろう。
それが私の「芸」だから。

*「芸」ー学問や武術・伝統芸能などの、修練によって身につけた特別の技能・技術。技芸。(goo辞書より)

#田舎暮らし #英語 #私の仕事 #農家  

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