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加害者は結婚・被害者はトラウマで恋愛もできない不条理(これ、いま流行りの、マルトリートメントじゃないっすか⁉(26))

どうも、こんにちは。ゴンベーでございます。
 
え~、世の中には、子の結婚をせかす親ってのが、いらっしゃいますね。
結婚の先には当然出産があるってことで、孫の顔を見せろってんでね。
 
ですが、子には子の事情があるってもんで。
そんなに孫の顔が見たけりゃ、自分で生んでくれよってなもんで。
 
なに、自分で生んだら孫じゃねえって?
細けぇことは気にしなさんな。顔みれりゃそれでいいじゃない。
 
とまあ、何だか落語風?に始まってますが。
 
子には子の事情があるって言いましても、その事情も千差万別で。
 
今は自分のキャリアを積みあげたいとか、
姓は変えたくない、別姓にしたいとか、
結婚してやっていけるほど給料高くねえわとか。
 
それならまだいいんですがね。
いや、よくは無いっすわ。
どーにかせいや政府。
 
ただ、世の中にはね、心の問題で、結婚や出産ができない人もおりまして。
今回はそんなお話です。
 
番外編の記事でふれました通り、「兄」は結婚しておりました。
ゴンベーは、知らされておりません。子どもも生まれるようです。
 
ゴンベーは、家庭が地獄でしたので、結婚願望とかはあまりないんです。
 
いつ暴力を振るわれるか、いつ暴言を浴びせられるか、
いつ怒鳴り散らされ罵倒されるか、いつお金をとられるか。
いつも身構えてビクビクしながら過ごさなければならない場所。
それが「家庭」です。
 
なので、家庭を築きたい、みたいな願望はないんですが。
ただ、ゴンベー、子どもは好きだったんです。小さいころから。
 
同じマンションの、自分より小さな子たちの面倒を、
よく見ていたものですから、近所の大人たちに
「ゴンベーちゃんは子どもが好き」と評判でした。
 
Z家の「妹」のことも、今思い返しても、
本当によく見ていたと思います。
「母親」が留守の間、何時間もぶっ続けで、
声が枯れて出なくなるまで本を読んでやったり。
「妹」が熱を出し、「母親」が用事で外出する時、
いつも看病していたのも、まだ小学生のゴンベーですし。
 
その「妹」は、ゴンベーに対し、「親」「兄」を使っての暴力や、
「お姉ちゃんは精神病院に入れられるよ」などの暴言を、
浴びせてたんですが。
 
今現在、精神科に通ってるの、「妹」のほうなんですけどね。
 
ちょいと話は逸れやすが、これも大事なことなんで、
言わせてくださいやし。
 
「妹」は「親」や「兄」にさんざん甘やかされまして、
「私はこの家のアイドルだ」と豪語しながら傍若無人に育ち、
『他人が自分のために身を粉にして尽くすのは当たり前』
『周りの人は自分の思い通りに動いて当たり前』という、
ジャイアンも真っ青の身勝手な自意識をもってますので、
人間関係で問題起こすらしいっす。
 
Z家で通用した「自分はアイドル」という自意識は、
Z家の外、社会では、通用しませんから。
世間の人は、「妹」を中心に地球を回してくれませんから。
 
しかし、本人は自分が被害者だと思い込んでますんで、
ストレスで体を壊したとわめいて、色んな相談窓口に
押しかけることが、以前からあるんです。
 
過剰に甘やかされて、やりたい放題しながら育った子どもの末路なんて、
こんなもんです。お気をつけくださいましね。
 
だからゴンベーは、自分も甘やかされたかった、とは
思ってないんですよね。昔っから。
ただ、最低限、存在していることを許されたかった。
それだけなんだよなぁ。
 
それはともかくとして。
ゴンベーは、子どもは好きだったんです。
 
なので、「親」の姿やZ家の有様を見ていて、
結婚とかしたくないな、と思ってはいたものの、
漠然と、いつか自分の子どもを生むのかな、とも
思っていたのですが。
 
大きくなってみて、分かりました。
ゴンベー、恋愛も結婚もできません。
 
こう見えましても(見えてないけど)ゴンベーさん、
人並み程度には、告白なども受けてきたんすよ。
 
だけど、なぜでしょう。
それまで仲よくしていた相手のはずなのに、
告白されたとたん、恐怖心や嫌悪感を感じてしまうのは。
 
そんな感情を持ってしまうのは自分がおかしいのだと、自分を責め、
お一人だけ、お付き合いした方もいたんです。学校の先輩でした。
 
相手のお家に遊びにいき、部屋で2人になり、肩に手をおかれた瞬間、
「あ、首しめられる」と思いました。
 
体がすくんで、動かなくなりました。
そこから何を話し、どう受け答えしたか、覚えてません。
 
思えば、こういう恐怖心は、この時だけじゃなかった。
一緒にいる間ずっと、ゴンベーはビクビクして、
相手の反応をうかがってしまっていました。
 
先輩後輩だった時には、その先輩に、そこまでの怖さはなかった。
なのに、彼氏彼女になった途端、恐怖のレベルが上がったのです。
 
いつ突然キレて怒鳴りだし罵倒されるのか、
いつ手ひどい暴力を振るわれるのか、いつも身構えて、
ビクビクしながら、一緒の時間を過ごすようになりました。
 
これ、分かりますか?
冒頭の、「家庭」の話と同じなんです。
 
いつ暴力を振るわれるか、いつ暴言を浴びせられるか、
いつ怒鳴り散らされ罵倒されるか、いつお金をとられるか。
いつも身構えてビクビクしながら過ごさなければならない場所。
それが「家庭」だと、冒頭で申し上げましたが、これ、そのまんま、
先輩に対して抱いていた恐怖心に当てはまってる。
 
「人間関係は、家庭での家族との関係を、そのまま繰り返す」って、
何の本だったかな。何かの本で読んだと思うんですが。
ああ、こういうことなんだな~と、心の底から腑に落ちました。
 
確かにゴンベーは、人付き合いが苦手というか……。
自分の言動が相手の気を損ねないか。
相手が何かの拍子に怒り出すんじゃないか。
いつもそんなことを怖がり、気を張り詰めて人と接してます。
 
そう、例えるなら……
スパイものやマフィアものの映画で、敵地に潜入するシーンって
ありますでしょ。
あるいは、取引場所で、大勢の敵と対峙するシーンとか。
 
ああいう時って、
「いつ主人公が『仲間じゃねぇ』とバレて敵が攻撃してくるか」
「いつ取引を反故にされて敵が一斉射撃してくるか」
そんな緊迫感が、ありますよね。
 
あれが、ゴンベーの日常です。
 
映画と違うのは、映画の主人公は、敵に抵抗し反撃できますが、
ゴンベーは反撃できない、そんなこと許されない、ってとこかな。
幼少期に、「世界とはそういうものだ」と刷り込まれました。
そういう世界に住むことが、決定づけられたんです。
 
その先輩とは結局、別れました。こんなんで、うまくいくわきゃない。
それ以来、告白をいただいても、お断りしています。
 
それにしても、「首しめられる」とまで思ってしまったのはなぜなのか。
ゴンベーにも、この点は分かりませんでした。
 
Z家の連中は、他人にバレるような虐待はしませんから。
ゴンベーも、首をしめられたことは、なかったはずなんです。
 
と、思っていたら、ありました。
なんと、ありましたよ。いやあ、びっくりやわぁ。
赤ん坊のころ、「兄」に首をしめられる状態になってました。
 
「兄」いわく、ベビーベッドに寝かされているゴンベーを見て、
この物体は、ここに置いといていいのか?」と思った、と。
 
当時、Z家は一軒家に住んでいたらしくて、2階があったんだそうです。
で、「母親」は2階にいたとか。
 
そこで、「兄」は、ゴンベーを、ちょうど首をしめるような形で、
首に手を回してベビーベッドから持ちあげて、首絞め状態のままで
床や階段を引きずって、2階に「持っていった」のだそうで。
 
そのことをね、「母親」が、それはそれは楽しそうに、笑いながら
話すんですよね。
 
赤ん坊が、首に手を回されて持ちあげられ、床や階段を
引きずられていたら、その赤ん坊の生命には、
極めて重大な危機が生じている
と思うんですが。
 
「母親」は、笑いながら話すんっすよねぇ。
 
ちなみに、当時、「兄」は4歳です。
4歳の子って、普段、親がどんなふうに赤ちゃんを持ちあげているか、
そのくらいは見てませんかね……?
少なくともゴンベーは、自分が4歳だったころ、赤ん坊だった「妹」の
「首をつかんで持ちあげた」ことは、一度もないと思うんですけど。
 
実は、「母親」によると、ゴンベーが生まれてからしばらく後、
「兄」が、歩けなくなったことが、あったんだそうです。
あなたが生まれたから、お兄ちゃんが歩けなくなった」と、
何度も言われました。
 
こういう症状は、割とあるらしいですね。
それまで一人っ子で親を独り占めしていたのに、
赤ん坊が現れ、親が赤ん坊の世話に手を割かれてしまう。
 
それで、親の気を引こうとして、歩けなくなるんだそうで。
 
この首絞め事件が、「兄」が歩けなくなるより、前なのか後なのか、
そこまでは分かりませんが、「兄」にとって、ゴンベーは「邪魔者
だったわけです。
 
「首を持った」ことに、多少なり悪意があったんじゃないか……と
思ってしまうのは、ゴンベーの考えすぎでしょうかねぇ……。
 
死なせようとした、というのでなく、多少なり、乱暴に扱うというか。
「兄」が正に言ったとおり、「物」として雑な扱いをしようとしたんじゃ?
 
「兄」がゴンベーに対し、その後もずっと、卑劣ないじめを
し続けていなかったなら、こんな風には思わないんですが……。
幼少期の、一時的な嫉妬であったなら、ね。
 
でも、一時的じゃないからなぁ。ガッツリ継続してますから。
あの「兄」ならやりかねないって、思えてしまうんすよね……。
 
で、本題に戻りますと。
この件は、ゴンベー自身も覚えていない赤ん坊のころのことなんですが、
それでも、何かの拍子に「首をしめられる」と思って体がすくんでしまう。
 
これが、トラウマってやつなんですね。知らんけど。
 
一緒にいる時間をずっと、相手の顔色をうかがいビクビクしながら過ごし、
肩に手をおかれただけで、「首をしめられる」恐怖で身がすくむ。
 
恋愛って、本来、こういうもんじゃないっスよね……?
だけど、ゴンベーの現実はコレなんです。
 
赤ん坊にトラウマ植え付け、その後もずっと暴力やいじめで、
「人間への恐怖」を植え付け続けた、その張本人の一人は、
結婚して子どもも生まれるのにね。
やられた側は、恐怖で恋愛もできないんです。
 
Z家の場合は、「兄」だけでなく、「親」ひいては「家庭」そのものに
問題があったので、これだけが原因じゃないんですけど。
 
とはいえ、世の親御さん方。よろしゅうござんすか。
だから、「兄妹」間のいじめというのは、深刻なんです。
(Z家が「兄妹」なだけで、「兄弟」「姉弟」「姉妹」等でも同じっす)
 
多分「親」が思っているよりずっと、子どもには深刻な影響が残ってます。
 
「親」が、「きょうだいゲンカ」で済ませてきたことや、
「子どものやったことだから」と笑って済ませていることが、
トラウマになっているかもしれません。
 
「うちは、きょうだいの仲が悪い」と言っている、そこの親御さん。
よ~く、観察してみてください。なぜ、仲が悪いのか。
 
仲が悪くなったのは、結果です。
何かしらの原因があって、仲が悪くなったはずです。
 
「上の子が下の子をいじめるから」
→いじめは結果です。なぜ、いじめるようになったのでしょう。
 Z家の「兄」のように、下の子が赤ん坊のころから因縁がありますか?
 それとも、他の原因でしょうか。
 
「下の子が、自分勝手だから」
→なぜ、下の子は、身勝手にふるまうのでしょう。
 Z家の「妹」の身勝手は、「親」と「兄」に過剰に甘やかされた結果ですよ。
 
ちなみに、Z家の場合、そもそも機能不全家庭でした。
それも、「親と子の関係」「子ども同士の関係」が歪んだ原因の一つと思います。
「夫婦」の関係に問題がある場合、子どもに影響出ますよ。
 
たぶん、原因は一つじゃありません。
特に、「家族」間のように長期にわたる関係の場合、
年月を積み重ねるほどに、原因も積み重なっていきます。
できるだけ、早いうちに対処してあげられるといいですよね。

ひとまず今回は、
望んだわけでもないのに心に痛みを抱える羽目になり、
結婚や出産にどうしても前向きになれない、
それどころか、恐怖や嫌悪を感じてしまう人もいるってことで。
 
それだけでも知っていただけましたら、語った甲斐がありますわ。
本日はお開きにいたしやしょう。 
今回もお付き合いいただき、ありがとうございました。

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