書きたいのは、子どもたちに贈る物語。
数年前、シナリオ教室に通っていた期間が半年ほどあって、先生に訊かれたことがある。
「どうして、あなたは創作をしたいのか?」
僕は直感人間なので、「やりたいから」というのが偽りない答えなのだが、先生は満足してくれない。
「どうして、やりたいの?」
「やりたいから」
「どうして?」
「だからぁ~!!」
と、堂々巡りで生徒のくせに生意気にもイラっとしてしまいましたが(先生、ごめんなさい)、先生が言うには、それが見えていないと何のために書いているのかわからなくなって、虚