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閃光

前に進んでいかなきゃいけないしそうしたいと思ってます
でもほんのちょっと立ち止まって振り返らせてください

小さい頃から習っていたバレエ教室で宝塚音楽学校を受験する子たちを隣でみててつらくてしんどくて、ファンのともだちの嘆き悲しみをみては、こんな切なくはかない宝塚には近づかないでおこうと思ったあの勘は正しい
こんなにもはかない世界はないです

選択と選択を重ねて宝塚に出逢ったのは偶然なんだろうか

退団することはわかっていたし
先へ先へ行かなくちゃいけない
さびしいなんて言ってはいけない
なんでずっといられないのと思うのはまちがっているのかもしれない

もっとすんなりと受け入れられると思ってたのに
どうしてこんなにいつまでも涙がとまらないのか
どうしてわたしはいつまでもばたばたしているのか
みなさんはどうやって気持ちを落ち着かせているのかな

記憶を失ったらどんなに楽になるだろうと思いました

知らなければ、出逢わなければ
こんな苦しい気持ちになることはなかった
でも知らなければ、出逢わなければ
あんなに美しい世界を知ることもなかった

だからもうここでいっそのこと記憶を失うか
時を止めてここからもう一歩も動きたくない

変わりゆくことを受けとめて前へ前へ行かなくちゃと分かるのに、今すぐ記憶を失って時を止めてここから一歩も動きたくないと思うのは、あの愛する世界は幻だったと思い切るにはあまりにもあの心と身体に浴びた閃光が鮮烈すぎて、あまりにも強すぎて、あまりにも愛にあふれていて、それが自分の希望の光だったからです。

やっぱりかっこいいし圧倒的に美しくて至高の存在だと思うのです
望海風斗という存在は唯一無二の存在です

そのひとが光り輝いていた世界から離れていくことが苦しい
あの閃光は今も心に刺し貫いているままなのに
ここから離れてどこへ行くのかと思います


そもそもあの方の人生はあの方のもの
わたしは何を重ねて見ていたのか
それは自分で叶えるものなのです



けど行こう
なにかきっと待ってるから


Live to the point of tears.




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