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本音か、正論か

 正論は、時に役に立たず、むしろ逆効果になる時があります。

 問題があった際に、原因と対策を考える場合。
 「ルールを守ればいい」と正論を言う人がいる。言われた方は、言い返せない。なぜか?正論だから。ルールを守らなかったことが原因なのであれば、ルールを守ることが対策になる。その通りだ。

 しかし、本音や、深い理由が解決されていないとしたらどうでしょう?「ルールを守れなかった理由や背景があるのではないか?」「どんな感情だったのだろう?」と、探ることができたとしたら、別の解決策が見つかるかもしれない。その解決策は、これまで気づくことがなかったことかもしれない。

 こんな時でも、何を考えるべきなのか?
 僕は、「目的はなんだろう?」と、「WHYから始める」ことが大事だと思う。少し引いて考えてみるんです。(俯瞰)

 目的は、正論を盾に、相手を変えることじゃない。ルールを守らせることじゃない。“もしかしたら”を考え、隠れた問題を、お互いが考えること。正論を言う人→言われる人という一方通行じゃなく、原因を考える人と、本音で理由を伝え合う人など、交互通行になること。言えないことを言うこと。もしそれが言いづらいことであっても、解決策になると考え、思い切って発言してみること。

 そんなことを考え、問題に向き合った方が、楽しいのではないか。前向きになり、成長できるのではないか。そんなことを考えるんです。

 正論は正しいと思います。話を進める上で、最短距離で、シンプルに考えれることだと思います。しかし、「この場合に、正論を言うことが本当に効果的なのか?」を、いつも、考えていること。人を追い詰める以上に、「自分に余裕を持つ」ために、とても大切だと思うものです。

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