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お空組に入るということ。

LINEが入ったのは日曜日の午後だった。

タイトルにある「お空組」というのは、愛犬が亡くなり今いる世界から空へ旅立ったことを意味する。これは、糸井重里さんの会社「ほぼ日」からうまれたアプリ「ドコノコ」だけの言葉かもしれない。

旅立ったんだ。

ぐぅがそうだったように、「ことしの桜、みれるかな。」散歩道で会うと交わされる、この言葉が何も聞かなくても理解できた。

最後に会ったのは1月。カートにちょんと座り、お父さんとゆっくり散歩をしていた。「全盲になり歩くのもぎこちなくてね。」

あの時、ちょんと座ってる姿にぎゅっと締めつけられたのを思いだした。何度も名前を呼び、なでなでしたとき「耳も、もうほとんど聴こえてないみたい。」お父さんは、困った顔でそう言った。

それでも、あれが最後になるとは思わず、なんども触らせてくれた。

わたしの声が聴こえなくても、だれなのか見えなくても、誰かが撫でてくれてる。鼻をくんくんさせ探してくれてるかのようだった。

よくがんばったね。わんこは最期の最期まで命を全うする。だから人間は、その最期を忘れることはない。

お空組。そこはどんなとこなんだろう。

ぐぅと遊んだこたちは、みんな、もう揃ってるよね。だったら、そこは最高に楽しい場所だ。

毎日が散歩、探検、恋もありなんじゃないか。かつてアタックして振られたこを追いかけてるのかもしれない。

ただ今日を生きる。だいすきな飼い主さんと今日を積み重ね、いのちが終わった。尊く儚く、つよくて小さないのちを、預けさせてくれてありがとう。

にんげんは、たくさん学びました。

お空組には入れないかもしれませんが、月組くらいに入れたら、たまには会えそうです。

まいにち、空を見上げるのはわたしだけじゃない。どこかで、おなじように、おんなじ空を見上げてるだろう。それぞれの想いを馳せて。

今日もいちにち、ありがとうございました☻

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