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飛行機を降りてから目的地までがとんでもなく大変だった話。

こんにちは。本州から出たことない人です。

わたくしはすこぶる元気です。
本日もイギリスからお届けします。

さて、ここにに来るまでの波乱万丈・愉快痛快な道中の続きをお話しさせてください。前回は「飛行機編」。今回は「バス編」です。

人生ではじめての飛行機は確かにとても緊張しました。(飛行機編を読んでない方!!こちらをお読みください!!https://note.com/good_beetle77/n/n1980b0b22a3b

でも安心・安全、信頼と実績のおじゃる様(JAL)を利用しましたので、14時間のフライト中に何かあれば日本語で助けを呼ぶことが出来ます。

しかし、飛行機を降りておじゃるのCAさんと泣く泣くお別れしたあとは、自分の力で目的地まで行かなくてはなりません。

空港からはイギリスの大手長距離バス会社を利用します。これは空港内のバスターミナルに行って電光掲示板を見ればOKでした。第一関門クリアです。

わたくしは、このバスが目的地である大学のキャンパスまで連れて行ってくれるものだとてっきり思っていてルンルン気分だったのですが、なんと目的地から約2.5マイル(約4キロ)ほど離れたバスステーションに到着することが「出発の数日前」に判明しました。

なんてこった。しかし本州から出たことない人は能天気です。

「でもローカルバスもあるし、タクシーもありそうやから何とかなるやろ」
「あっちに着いてから気分で考えよー」

何とも軽い気持ちで長距離バスに乗り、ノープランのままバスステーションへ到着します。


長距離バス乗車中に撮影した写真。このときの私はこれから大変な思いをすることをまだ知らない。

さて、これからどうしようか。しかし何しろ荷物が重いのです。わたくしはタクシーを召喚することに決めました。

しかし、どれがタクシーなのか分からない。分かったところでどうやって呼び止めるのかも分からない。普通に怖いんだが。ここで日本で当たり前にできていたことが「できない」ことを急に実感したのです。

自分が今いる景色は現地の人にとっては、当たり前の光景であり、いつもと変わらない日常がある。でも私はこんな大きなキャリーケースを両手に、街をうろきょろしている。いかにも馴染んでいないアジア人。自分がこの街を構成する「人」から明らかに浮いていることを恥ずかしく思い始めました。

とりあえず、まずは聞いてみる。「すいません」とか「ちょっとお時間ありますか?」とか「質問してもいいですか?」とかそんな確認なんかしない。ナンセンス。なぜならば今私は究極に焦っているから。向こうから歩いてきた人に超絶のニコニコ顔で近づき「タクシーどこで乗れますか?」と一言。向こうからしたらとんでもなく変な人に見えたと思います。

お姉さん、優しく教えてくれました。

「向こうの大きなストリートに出たら乗れると思う!」

神様仏様ありがとう。そっちに行ってみます。

そうして言われた方向にちんたら歩いて行ってみると、とあるバス停を見つけました。「これ大学に行くやつじゃない?!ラッキー!」

なんとたまたま、大学に行くローカルバスを見つけたのです。

ベンチに腰かけていた素敵なおばあさんとおじいさんに、「これは大学に行きますか?」と聞くと、「そうよ。26番のバスに乗るのよ!」と教えてくれました。でも乗り方が分からない。

どうやってお金を払うんだ?どこで降りればいいんだ?

困っていたら今度は綺麗なお姉さまが「もしかして大学のキャンパスにいくのですか?」と声をかけてくれました。天使が手を差し伸べてくれました。「でもどうやって乗るのかも分からないんです。お金の払い方も分かりません。」と素直に吐露すると、

"I can help you. Don't worry."

うおおおおおおお!この世界は捨てたもんじゃない。

お姉さんは行き先を運転手に伝えてくれたうえ、学生割引も適用してくれました。ありがとう。

こうして無事に乗車でき、バスの中でも隣に座っていた人に「ここで降りるのよ」と教えてもらってなんとか到着しました。


バスに乗るなんて、小学生でもできます。でも知らない土地に来て、それが出来なくなった。そしてできないことにとてつもなく恥ずかしさを覚え、でもそれを払拭して誰かに助けを求めないといけない。この経験は本州を出ないと味わえないものでした。

あのときタクシーの場所を教えてくれたお姉さん。あのときバスを教えてくれたおばあさん、おじいさん。あのときバスの乗り方を教えてくれたお姉さん。あのとき「あなたはここで降りるのよ。」と教えてくれた奥さま。

私は元気にやっています。どうかあなた方にも幸運が訪れますように。


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