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安部公房論集

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安部公房に関する、印象批評的論集。
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記事一覧

安部公房ー安部公房論、30論、その総括と、目次ー

安部公房ー安部公房論、30論、その総括と、目次ー ㈠ 安部公房論を、30編書いた。これで、目…

安部公房ー安部公房論から読み解く、安部公房、その生涯ー

安部公房ー安部公房論から読み解く、安部公房、その生涯ー ㈠ 安部公房文学を思考する時、ま…

安部公房ーカンガルー・ノート、の位置ー

安部公房ーカンガルー・ノート、の位置ー ㈠ 1991年に発表された、『カンガルー・ノート』、…

安部公房ー砂の女、の成立背景ー

安部公房ー砂の女、の成立背景ー ㈠ 安部公房の『砂の女』は、昭和三十七年に発表され、フラ…

安部公房ー『箱男』論、その2ー

安部公房ー『箱男』論、その2ー ㈠ 『箱男』論を進めているが、本当に変わった小説だと思う…

安部公房ー『箱男』論、その1ー

安部公房ー『箱男』論、その1ー ㈠ 安部公房生誕100年、そして、『箱男』の映画化、今年大…

安部公房ー随筆集、鞄(笑う月)に関してー

安部公房ー随筆集、鞄(笑う月)に関してー ㈠ 安部公房の随筆集、『笑う月』からの『鞄』という随筆の抜粋に取り掛かる。それにあたって、今回で、随筆集『笑う月』の考察も、一旦終了となることを述べて置く。ただ、『発想の種子』に関しては、『箱男』との関連が見られるので、後論で抜粋することを、明記して置く。安部公房の随筆とくれば、多くの人が食い付くと思われる。自身も、昔から考えると、この随筆集を何度読んだか分からない程だ。それでも、こうやって考察という形で読解すると、また異なる発見

安部公房ー随筆集、発想の種子(笑う月)に関してー

安部公房ー随筆集、発想の種子(笑う月)に関してー ㈠ 随筆集、『笑う月』から、『発想の種…

安部公房ー随筆集、笑う月(笑う月)に関してー

安部公房ー随筆集、笑う月(笑う月)に関してー ㈠ 安部公房の随筆集、『笑う月』には、17編…

安部公房ー『飢餓同盟』論、その4ー

安部公房ー『飢餓同盟』論、その4ー ㈠ 『飢餓同盟』論も、その4を迎えた。その本質的魅力…

安部公房ー『飢餓同盟』論、その3ー

安部公房ー『飢餓同盟』論、その3ー ㈠ 今回で、第3回目を迎える、安部公房の『飢餓同盟』…

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安部公房ー『飢餓同盟』論、その2ー

安部公房ー『飢餓同盟』論、その2ー ㈠ 安部公房の『飢餓同盟』論も、その2に、入ろうとし…

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安部公房ー『飢餓同盟』論、その1ー

安部公房ー『飢餓同盟』論、その1ー ㈠ これまで、評論やエッセイ、また、初期の短編集など…

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安部公房論ー問題作、『壁』についての雑考Ⅲー

安部公房論ー問題作、『壁』についての雑考Ⅲー ㈠ 引き続き、安部公房の『壁』論を書いて行く。『壁』が如何に問題作かどうか、ということは、その問題作、と言う意味合いの度合いを述べてきていると思うが、今回で、この『壁』論も終わりになる。つまり、総括ということになるが、重要箇所を今回も引用し、その実体を把握して置きたい。それにしても、安部公房が、この小説で、27歳で芥川賞を受賞していることは、非常に驚きである。それでは、考察に進む。 ㈡ 壁というものの本質を言い当てているが