安部公房ー随筆集、笑う月(笑う月)に関してー
安部公房ー随筆集、笑う月(笑う月)に関してー
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安部公房の随筆集、『笑う月』には、17編の作品が、収められている。その中から、『笑う月』、『発想の種子』、『鞄』の3つを、取り上げて、考察しようと思う。随筆集『笑う月』は、『箱男』の二年後に、発表されている。或る意味、もうほとんど、安部公房文学の形式が成り立った頃の、作品であって、この随筆集からは、余裕すら感じる、という訳である。そしてまた、舞台裏の安部公房が顔を出し、小説を書く時のヒントの様なものを述べているから、尚更、