NUMBER GIRL、ライブアルバム、無常の日について

NUMBER GIRL、ライブアルバム、無常の日が届いた。昨年、12月11日、ぴあアリーナで行われたライブの音源である。NUMBER GIRL(以下ナンバガ)は、これで、2度目の解散を行った訳である。自分が学生時代の時に、ナンバガが活躍していて、解散した。そして、また再結成して、2度目の解散である。

正直、ナンバガが何故すごいのか、分からないという人も、結構居るそうだ。それは確かに、そう思われる節もある。まず、再結成後、改めて、ボーカルの向井さんの、声の叫び具合は、確かに落ちていることは否めない。ただ、初期の頃の向井さんを知っている自分にとっては、声の叫び具合が落ちていようとどうだろうと、再結成そのものが嬉しいのであって、初見の人なら、何故この叫びが良いのか、となるのは、最もだと思って居る。

ただ、一つ言えること、ナンバガがここまですごいと言われることは、演奏が上手いということだ。田淵さん、中尾さん、アヒトさん、技術はかなり高い。初めのナンバガ解散後も、引く手あまただったことは、皆、知っている。サポートに入ったり、新たにバンドをやったり。

この、演奏技術の高さ、というものは、他のバンドと比べて、群を抜いていると自分は思って居る。そこに、向井さんの、文学的な歌詞と、一種の不協和音と、叫びが乗ることで、ナンバガは、音質を保っているのである。

今回の、ライブアルバム、無常の日、とても良かった。やはり、最後まで、演奏がしっかりしているな、ということと、何と言えば良いのか、或る種の、方向への一貫性があるという、まとまりを、聴き手は感じる訳である。

全部、曲を聴いてみて、やっぱり、「Omoide in my head」が一番良いな、と思うのは、自分だけだろうか。

懐かしい、学生時代の頃に戻ったような感覚で、ライブアルバムを聴き終わった。しかし、最後まで、向井秀徳と言う人の、本質が分からない。自分だけだろうか、だからこそ、向井秀徳は人を惹きつける魅力があり、ナンバガは、伝説と化すのだろう、ライブアルバムを聴き終わった後の、感想である。

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