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なぜわざわざ薬局まで行く必要があるのか…

私が子供のころは病院に行って、そこの窓口でクスリをもらって

というのが主流でした。
でも最近は、病院にかかったら
処方せんをもらって、薬局でクスリをもらう。

これが当たり前になりつつありますよね。

病院で診察、薬局でクスリをもらう
このシステムを医薬分業といいます。

そして医薬分業は右肩上がりにひろがってきました。


日本薬剤師会 HPより

2022年度には、医薬分業率は76.6%まであがってきています。
5つ病院にかかったら4つの病院で処方せんが発行される
そんなイメージです。


世の中的には、効率化、時短化が叫ばれています。
(タイパが「今年の新語」2022年の1位(三省堂)になりましたね)

でもなぜあえて、病院に行って、薬局にわざわざいけない
医薬分業を広めたのか…
それは
不便性の追求 だから
と以前つとめていた薬局の社長がよく言っていました。

病院で処方せんをもらい、わざわざ薬局に行って薬を調剤してもらうとい
うのはいかにも二度手間で面倒くさい、ですよね。
でもその不便性を追求することで、患者さまの医療の安全が保たれるのです。

同じ成分の薬や似た働きの薬もたくさんあります。
新しい薬もどんどん開発されていきます。
内科や耳鼻科など症状によってかかる病院を変えなければいけないケースも多いでしょう。

それぞれに出されているクスリを病院の先生に見ていただくのも方法です。でもそれはあまりにも大変です。 
そこで「処方せん」や「お薬手帳」を活用することによって、
薬同士の相互作用や重複、副作用などを回避する仕組みをつくったのです。

時代に逆行する不便性の追求。
時代に逆行するからこそ、薬剤師はもっと薬局を利用するメリットを伝え、
患者さまに心地よく薬局を利用してもらう必要があります。

面倒だけどあの薬局でクスリをもらえてよかった。
あの薬剤師さんに相談できてよかった。

そう思ってくれる患者さんが増えるために
薬剤師ができることをこれからも追及していきます。

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