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薬局でもう話したくないのは当たりまえ

ある方が風邪をひいて病院にかかったとします。

そして診察をしてもらい、処方箋をだしてもらい、
薬局に行きます。

この方は、なんで病院に行くのでしょうか?

・早く治したいから
・悪化させたくないから
・他に悪い病気が隠れていないか
 
などそれぞれ理由はさまざまです。
でも根本的な理由はただ1つ
体調に関する不安を取り除きたいから、です。

病院にかかった方は
病院の先生と話し、必要があれば検査をし
治療の方針を決定していきます。

ここで病院の帰り道、どんなことを考えると思いますか?

あー先生に相談してよかった。
と考える方が多いのではないでしょうか?
(良くない先生は別として…)

もう病院に行ったことで、9割不安は解消されたと感じています。
だからこそ、
そのあと薬局に行っても
また同じ話をする必要はないと思うんですよね。

確かに、そりゃそうです。

じゃあ私たち薬剤師がただ薬の説明を最小限にすませればいいのか…
そういうわけではありませんよね。

・病院の先生の処方意図と今回出されている薬に間違いはないか
・正しく薬が飲めるように、出された薬について理解をしているか

など確認し、その患者様に応じた指導をしていきます。

でも患者様の心情も理解できます。

そう考えると服薬指導の前に、こんな言葉を付け加えてみるのはどうでしょうか?

「もしかしたら病院で話した内容と同じことを聞くかもしれませんが
 お薬が正しく、安全に飲めるように病院にかかられた理由を
 お伺いしてもよいでしょうか?」

とこの一言があれば、
患者様はすっと自分のことを話してくれるでしょう。

ようは
共感をする、相手を思う、そしてそれを言葉にするが
こうすれば患者様と薬剤師の距離はグッと近くなります。

薬局で話したくないのは当たり前。
そう思うからこそ、伝えられる配慮がある。

ぜひ服薬指導の前にこのこと
思い出してみてください^^

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