わたしがまだ18歳だった頃。

知り合いのおばあちゃんから、
こんなことを言われた。

「20代のうちは"若い"ってだけで、綺麗かもしれない。でもいつか若さは終わりが来る。30代以降はその人の内側が、その人自身の美しさに直結する。心の内側の美しさが顔に滲み出るから。」

当時、これを言われた時は
雷が落ちたかのような衝撃をくらった。

18歳。
若さにいつか終わりが来るなんて
うまく想像が出来なかった。
だけど、おばあちゃんの言葉は
きっと真実なのだと、直感で分かった。

その日から、私の
「素敵な30歳になる計画」が始まった。
私がなりたい30歳は、こんな人だった。

・自分らしく生きている人
・内側からの自信が滲み出ている人
・自分の好きなこと・やりたいことをやっている人

20代は、こんな人になりたい!!!!!
というこの目標だけのために
突っ走ってきたと思う。遠回りも沢山した。

そして、30歳を迎えてみて。

まだまだではあるが、以前よりは確実に
18歳の頃に恋焦がれた「30歳の自分」に
近づいてこれたのかな？　と思う瞬間が
増えてきた。


だが、心の中ではこんな悩みを抱えていた。


これまでは、なりたい30歳像が
かなり明確だったが、今実際になってみて
この先が全くイメージ出来ないのだ。
どんな40代を迎えたいのか、全くわからない。

これまでみたいな目標がなくて、
でももう何でも許されちゃうような
「20代」という切り札もなくなってしまって

ただただ、歳を重ねていくのが怖い
と思う自分がいた。

もう若いと言われる年齢ではない。
これからどんどん、歳をとっていくんだ。
20代のうちには全く感じなかった
これらのことを、30代に入ってから
ふと思う瞬間が増えた。

そんな時だ。
仕事で、とても素敵な40代の女性に出逢ったのは。

その方は仕事もバリバリにこなしつつ
社会課題を解決するための
自身のライフワークともいえることに対して
奮闘しているような方。
少し怖い？ようなクールなイメージもあり
挨拶をするのを緊張していたのだが。

実際に挨拶をしてみたら、
ニコっと満面の笑顔を向けてくれた。

その瞬間、一気にファンになってしまった。
本当に笑顔が素敵だったのだ。

そして、その人がわたし以外の人達と
話しているのを聞き耳立てていたのだが、
実に面白い。

すごく気さくで、豪快に笑って
笑顔が素敵で、ちょっと変な話もしちゃう。
自分に対する自信が滲み出ていて
だけどそれを感じさせないほどの
自然体な振る舞い。

自分の芯がしっかりしていて
心に素直に、自分らしく生きている。

そんな人。

まるで太陽みたいで、
その人の周りの人も沢山笑っていた。


やっぱり類は友を呼ぶのだろう。
その人の周りにいる他の同年代の女性達も
なんだか素敵にみえた。

加齢で老眼になってきた、という話を
爆笑しながら話していたのだが（笑）
自虐っぽくない。気持ちよく聞いていられる。
そして私がファンになってしまった
さっきの女性も、その話を「わかるぅ〜！！」と手を叩きながら爆笑していた。

うわぁ...。なんか良いな。
素敵な年の取り方だな。
めっちゃ笑ってるじゃん。

私はその時間ずっと
彼女達から、目が離せなかった。






やっと、見つけた。
わたしもこんな40歳になりたい。

自分に自信があって、
自分らしく生きていて、自然体で飾らない人。
そして、笑顔が素敵な人。

こんな40歳になるんだ
と、思ったら心がワクワクした。
18歳の頃の自分が蘇ったようだった。

そして、目標が決まったと同時に
漠然と感じていた歳を取ることへの恐怖が
自然と消えていった。

むしろ、笑いシワが増えていく方が
魅力が深まって素敵だと思うようになった。
今はもう、怖くない。

本当に、出逢えて良かった。
あの笑顔が忘れられない。

わたしもいつか、
誰かにそう思ってもらえるような
素敵な40歳になる。がんばる。