5892 yutori(店舗レポート)




2024.4



横浜ビブレ


4月の連休で、横浜に行く機会がありましたので、4月にオープンした
9090、YoungerSong、HTHの店舗を見に行ってみました。

場所は横浜駅西口近くのビブレの2階に出店しています。
ビブレはイオン系列のOPA(オーパ)が運営しているファッションビルになります。元々ビブレは、マイカル系だったので、買収した時にビブレなども引継いだものと思われます。
沿革を見てみるとニチイ横浜ショッピングデパートとして開店しています。
1985年(昭和60年)4月 - 横浜ビブレに業態変更しています
ただよく見ていると、所有者は相鉄になっており、管理者がOPAと相鉄になっているようです。
横浜ビブレは以前はかなり廃れている印象でした。
横浜駅周辺はかなり長い期間再開発をしており、西口周辺は、かなり寂しい感じになっていたと思います。
以前は西口には東急ハンズなどもあり、賑わっていたと思いますが、横浜駅の再開発が終わり、 西口の再開発も進み、ビブレもかなり、テナントも入れ替わっており、かつての賑わいが戻っているように感じていました。

特に今のビブレは、若い人向きのアパレルが多く入居しており、
かなり若いお客さんが多くいる印象を受けていましたので、
いい場所に出店した印象を受けます。

2016年にリニューアルオープンして以降、
ストリートファッションの情報発信源として、ストリートカルチャーを体感できるファッションビルとして生まれ変わっているように感じれらます。
yutoriのブランド以外にも多くのストリートブランドが入居していますので、
このファッションビルでは、ストリートのトレンドを知るには最適な場所だと感じられました。

メインの1階にはNIKE、オニツカタイガーなどブランド力の高いテナントが入っている印象です。
ABCマートなどでもアパレルを強化していますが、ブランド力の高いNIKE、オニツカタイガーなどでもアパレルを強化している印象があります。
今までのようにスニーカーだけを販売しているような感じではないですね。
人気のインフルエンサーなども、わりとストリート系のブランドを着ている投稿が多く、韓国ファッションと同じぐらい大きなトレンドとなっているようには思います。

2階には多くのストリートブランドが入居していましたが、
かなり90年代を彷彿とするようなブランドが多くありました。
サーフ系ブランド、アメリカのストリート系ブランドが多くありましたので、yutoriのブランドが好調な理由はここに行くとよく理解できます。
ここにはストリートのトレンドを掴むには最適な場所のように思います。

ただその中でも、出店場所を見ていると、かなり良い立地に出店している印象を受けています。
名古屋のPARCOでもそうですが、yutoriのブランドはデベロッパーからも評価が高いように感じられます。
ストリートブランドの中でも人気・知名度が高いのだと思われます。

9090は路面店は行ったことはありましたが、ファッションビルの店舗は初めて見ました。
店舗はちょうど、エスカレーターを上がった場所にありかなり好立地だと思います。
ただ、実際、商品をみると、かなりクセの強いブランドだと感じました。
すごくキャッチーなブランドだと思いますが、このブランドを着こなすのはかなりファッション上級者ではないと難しいと感じますし、
9090の服で、トータルコーデをするとなると、かなり年齢が限定されるとは思います。
ただ、単品のTシャツなどと他のブランドと組み合わせるのであれば、全然ありだとは思います。
ワンポイントで使いやすいアイテムは多いとは思います。

ただどちらというと、ヤンガーソングやHTHの方が、カラーも豊富にあり、
女性が好きそうなカラー・アイテムが多い印象です。
ロゴがすごく可愛いので、インスタ映えもしやすく、投稿などもしやすいのではないかと思います。
実際、店内を歩いていると、着用している女性がいましたが、かなりいい感じで着こなしていました。

店内も見ても、お客さんが多くいたのは、ヤンガーソング・やHTHの方でした。
ただ認知度は9090の方が高い印象をSNSを見ていても感じています。
フォロワー数も9090の方が多いですので・・・


4月の月次なども良かったようですが、
4月は出店も多かった上に、やはり夏物の新作が多く発売した影響がかなり大きかったのではないかと思います。
インスタライブでも、夏の新作の紹介をかなりしていました。
4月後半は気温がかなり高くなっていることと、連休に向けて、夏物の購入が増えていたのではないかと思います。
連休中はそれほど出かけていないという話がありますが、
SNSの投稿を見ていると、若い人は春フェスの投稿など多くタイムラインに流れていましたので、そういった商品は 売れていたのではないかと思います。

大型フェスのジャパンジャムでは、過去最大の19万人が来場したようです。
この数値は夏フェスなどのロッキンなどに近い動員数になりますので、
コロナ禍を経て、春フェスを含めライブ市場が活況であることが見て取れると思います。
確かに、夏フェスだとかなり猛暑になりますので、比較的過ごしやすい
春フェスは快適に過ごせますし、それほど、混雑している印象やチケットとの取りやすさを考えると、夏フェスより満足度が高いのだと思います。

ライブ市場の動員数で見ると、コロナ禍を経て過去最高の動員数となっています。
しかも単価でみると+20%~30%程度上がっているのにもかかわらず。
直近で見ると、大型アリーナクラスの開業が都市部を中心に増えていることもかなり影響しているのではないかと思います。


ただ、春フェスは基本的に有名なアーテイスはツアーなどを行なっていることが多く、ビックアーティストが参加していないことが多く、
その中で、これほど多くの動員数を出していることに驚きます。
特に今回聞くところによると、若い女性がかなり多く参加しているようだったので、若い女性がフェスに対するイメージがかなり変わっているのだと思いますし、男性アイドルなども多く参加するようになったこともあるのだと思います。

関西地区のアリーナ建設計画に関する声明

プロモーターの声明を読むと、物価高騰の影響で大阪ではアリーナクラスでも採算が取れなくなっていることに驚きます。

















2024.3


codegraphy

一度行きたいと思っていたユトリの実店舗がPARCOにありましたので行ってみました。

PARCO名古屋はPARCOの中では最も売上が高い店舗となっており、今期は300億程度の売上になると思われます。PARCOはインバウンドなどもあり、渋谷店を初めかなり好調となっています。
ただ名古屋店はアパレル中心の店舗構成となっており、Eコマースの影響もあり、渋谷・心斎橋などと比較すると、やや弱含みの店舗となっています。
直近の数値でも東京・大阪の店舗と比較してもかなり弱い数値となっています。



ちょうどいいタイミングで、PARCO名古屋に新ブランドのcodegraphy
が3/16にオープンしています。

codegraphyは、韓国発ストリートブランドで2月末にサブライセンス契約を締結し、3月6日より自社EC「YZ STORE」にて販売開始していました。
3/16に名古屋で、3/23に大阪に実店舗をオープンさせる予定となっています。
codegraphyは、
韓国で注目されるアイテム"ペディン"が当ブランドで大ヒットを収め、KPOPアイドルのStray Kids(ストレイキッズ)やMONSTA X(モンスタエックス)らが愛用することで注目されているブランドになります。

モデルには、Z世代を中心にSNSで注目を浴びた、髙畠 百加(たかばたけ ももか)を起用しています。

インスタのフォロワー数は22万います。
日プ女子というオーディション番組
過去にJO1、INIをデビューさせたことで、注目されているオーディション番組で、初のガールズグループのオーディションで注目されていたようです。
残念ながら、上位11人に選ばれず、メンバーには選ばれていません。
Z世代を中心に視聴者数も多く、認知度は高いのだと思います。



店舗はPARCO西館の6階にあります。

オープン直後の様子も投稿されていますが、盛況だったようです。

特に店内の入り口では告知などはしていませんでしたので、
SNS等で見て来店していたお客さんが多かったのだと思います。
出店場所は、メンズエリアになりますがエスカレータ横とかなりいい立地で出店できていると思います。
展開スペースもかなり広かったように思います。

お客さんも男性・女性と多く来店していたように思います。

同じフロアには、ABCマートなどもありますが、それ以外には、アダストリアが運営しているHARE、TSI HDのHUFがありました。

ハレはアダストリアの中でも好調なブランドの一つです。
国内に30店舗あり、ストリートブランドではないですが、多くのお客さんがいました。フロアの中では一番大きなフロア面積を占めていたと思いますし、一番多くお客さんがいたように感じます。
アダストリアの中では、収益型のブランドに属しています。

フロアは違いますが、PAGE BOYはかなり繁盛していたように思います。
ターゲットは20代女性になりますので、多少はyutoriの客層に近いのかと思います。どちらというとネンネに客層は近いように思います。


その向かい側には人気のローリーズファームが展開していました。


売り場奥側にありましたが、かなり大きな売り場で、お客さんも多くいたと思います。
直近の数値ではやや苦戦していました。


TSI HDのHUFは、ブランドランキングでみると、トップ5に入るブランドになりますが、
直近の数値でみると苦戦しているようです。
店内の様子をみてもそれほどお客さんはいなかったように思います。
HUFはスケートブランドになりますので、10~20代がメインの顧客層になるようです。

yutoriのブランドの中では、サーフブランドの
My Sugar Babeが近いのかもしれません

My Sugar Babeは、Yリーグのランクで見ると、これから成長する可能性の高い、ブランドになると思います。


今期はオフライン店舗も出店しており期待できるブランドの一つではないでしょうか?

PAMM


3/1にPAMMもオープンしています。
このブランドは2階にオープンしています。
このフロアは主にレデイスブランドが多くありましたが、よくみると、TAXFREEの表示が多く、インバウンド対応しているブランドが多いと感じました。
東京の渋谷周辺のアパレルでもインバウンドが入っていますが、ココ名古屋でもやはりインバウンドのお客さんは多くおり、PARCO近くのABCマートなどでも多くの外国人で混雑していました。

PAMMはどんなブランドかというと、
ホームウェアブランドになります。
主に販売しているのは、パジャマ・ニット商品、肌着などになります。
そのようなブランドがPARCOに出店しています。

売り場スペースはかなり小さい売り場でした。他のブランドの1/3ぐらいのスペースだったと思いますが、このブランドの特徴であるオーガニックコットンや再利用 素材などを打ち出し、印象的な店舗ではありました。

これまで、アーティストharu.、人気バンドグループ羊文学、「ほぼ日手帳と共同して商品開発などとコラボやPOPUP店舗などでフォロワー数を増やして、認知度を高めてきました。


1階にはジェラートピケがありました。
ルームウエアは以前は、ファッションの売り場にはそれほど目立つ場所には、なかった印象ですが、コロナ禍を経て、かなり大きく伸ばしたブランドの一つだと思います。価格は少し高めながらも20~30代の女性に支持され、
ルームウェア・パジャマ中ではトップブランドになります。

またこのブランドの会社は海外にも進出し、将来的に上場を目指している会社になりますので、注目している企業の一つになります。


HTH



また同じフロアには、HTHが出店していました。
このブランドはIG発のストリート系アパレルブランドで、ブランドディレクターを務めているのは、カップルYouTuber「SYU AI」の@ai_2714です



yutoriの中では、インフルエンサーブランドに属します。
特徴な何と言ってもこのハートのロゴになると思います。

オフライン店舗では原宿・名古屋・大阪にあり、店舗数も拡大しています
店舗スペースはかなり広かった印象です。
アイテム数もかなり多く取り揃えており、思っていたより充実した品揃えに驚きました。

隣接した場所には、国内最大規模のスニーカーフリマアプリのリアル店舗があり、かなりスニーカーの売り場は賑わっていました。
残念ながら、HTHにはお客さんがいませんでしたが、特徴的なパーカーなどをメインに多くの商品を取り揃えている店舗だと思います。


また、HTHはフットボールブランド『UMBRO』とコラボを発表しました。
3月22日(金)より販売予定となっており、今回は福岡のPARCOでPOPUPとして出店もしています。

ナイロンセットアップやゲームシャツ 、クロップドトップスなどの計7型を販売する予定となっています。

9090で発売したコラボでは即完したようですが・・・




yutoriの店舗は思っていた以上にかなり大きな店舗が多い印象を受けました。



ただ、やはりPARCOなどには多くのアパレルブランドが多くあり、競合も多い印象を受けます。それらに認知度の高いブランドと勝負していかないといけないと思うと大変だとは思います。

今は、オンラインからオフラインに出店したばかりなので、注目もされるので、目新しいさから、色々なお客さんにブランドを知ってもらう機会だと思いますので、ユーザー拡大のチャンスだとは思いますが、これからも多くのブランドが出店する中で、リピートをしてもらうのは大変だとは思います。
この会社はブランドを作る能力は高いと思いますが、このブランドをどう成長させていけるのかはまだ未知数な部分もありますので、今後の成長を見守りたいとは思います。













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