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あの人気商品「ワイルドローズビューティーバーム」をオマージュした自作バーム

大人気のスキンケア用品、ニールスヤードレメディーズのワイルドローズビューティーバーム。
お笑い芸人のイモトが自身のyoutubeで激オシして、(当時の)ツイッターでバズり、一時は入手困難になった代物。

50gで税込み9,680円。
決して安くないが、乾燥やお疲れ肌にとてもいい。
私も以前、使ったことがある。
夜のスキンケアに使うと、翌朝はしっとり、なめらか肌の出来上がり。

テクスチャもすばらしく、手に取って温めると、ジュワっと溶けて次第にオイル状に変わっていく。
このジュワり方には、「さすが!」と唸ってしまう。

さらに、ディープクレンジングにも使えるという万能っぷり。
ぜいたくに、たっぷりと塗ってマッサージすると、角質がやさしく落とされる。
マッサージ後に拭き取ると、お肌がツルツルに。
二度言うけれど、本当にお肌がツルツルになる。

冬になると、冷たくて乾いた空気にさらされる肌にとって、頼りになる秀逸なバーム。
あるとき、そんなワイルドローズビューティーバームをオマージュして、バームを自作した。

「そこまで言うのなら、買えばいいのでは?」と思うかもしれない。
こんなにスゴいバームだけど、ちょっとだけ不満があって自作することに。

それは、あのにおい。
ボラージオイルの独特の生臭さ。
γ-リノレン酸を含んでいて、肌にいいのはわかっているのだけど、どうしても鼻についてしまう。

ついでにいうと、精油の香りも私にはちょっとキツい。
いつも自分で作るスキンケア用品には精油を入れている。しかも、AEAJのご指導による「顔には0.5%」を超える濃度で入れている(自己責任で)。
精油慣れしている私だが、やはり市販のものは濃度が高いのか?

成分表示を見たところ、ゼラニウム、パチュリ、パルマローザ、フランキンセンス、ラベンダー、ローズマリーが使われているようだが、何がどのくらいの量で、どのような割合で調合されているかはわからない。
どれも好きな香りで、このブレンドも好み。
でも、バームを塗ると、墨汁のようなパチュリの香りが顔の上に留まり続けてちょっとキツい。夜に塗って朝起きたときにも、まだ香りが残っている。

そんなわけで、自分好みに改良したときのレシピを紹介しようと思う。

レシピの参考にしたのが製品の成分表示。下記の素材が使われている。

カニナバラ果実油*、ホホバ種子油*、ミツロウ*、シア脂*、アサ種子油*、ルリジサ種子油*、ニオイテンジクアオイ花油*、ボスウェリアサクラ樹脂油*、ローズマリー葉油*、パルミチン酸アスコルビル、パルマローザ油*、パチョリ葉油*
(*オーガニック成分)

ニールズヤードレメディーズのHPより引用

「カニナバラ果実油」とは、製品名を冠したワイルドローズ(ローズヒップ)のオイルで、これこそが肌つるっつる!のもと。肌によい必須脂肪酸が含まれている。
私が苦手なボラージは、ルリジサ種子油と書かれているものである。

そして、下記が自作バームの材料。

<バームのベースA>
・アルガンオイル 2g(注:デジタルスケールで計量する)
・シアバター 6g
・ローズヒップオイル 2g(注:デジタルスケールで計量する)
<バームのベースB>
・ホホバオイル 6ml
・ミツロウ 2g
<精油>
ゼラニウム、パチュリ、パルマローザ、フランキンセンス、ラベンダー、ローズマリーを1滴ずつ。

においが強めなローズヒップオイルに、アルガンオイルとホホバオイルを混ぜて使うことにした。両方とも軽いテクスチャーで、アルガンオイルは若干においがあるが、ホホバオイルはほぼにおいがしない。
美容効果とともに、精油の香りを活かしたいのでこの2つを選んだ。

作り方はとてもシンプル。

  1. バームのベースAを作る。ボウルにシアバターを入れて、なめらかになるまでゴムべらで練る。

  2. なめらかになったシアバターにアルガンオイルとローズヒップオイルを少しずつ加えて、さらによく練る。

  3. ホイップクリーム状になったら、精油を加えて全体をよく混ぜる。

  4. バームのベースB(ホホバオイルとミツロウ)をビーカーに入れて、湯煎にかける。

  5. ミツロウが完全に溶けたら、湯煎からはずして粗熱をとる。

  6. バームのベースAに数回に分けて加え、ダマができないように混ぜる。

  7. ミツロウをすべて加えたら完成。

ミツロウがダマにならないようにするのが、ちょっと難しいかもしれない。もしダマができてしまったら、湯煎にかけて溶かせば形になる。
今回作ったバームはミツロウがダマになってしまい、結局、湯煎にかけた。

一般的には、ミツロウとシアバターを最初から湯煎すると思うし、最初に作ったときは私もそうした。
その後、何度か作っていくうちに、シアバターにミツロウを混ぜるほうが、(うまくできれば)トロリとしたテクスチャーになって使い心地がいいので、そういうやり方にした。

で、完成したバームの使用感。

  • 精油の香り:ワイルドローズビューティーバームと似た香り。滴数を少なくしたので、このくらいがマイルドで心地よい。顔に塗ったときも、ふんわりとした香りで、知らない間に香りが飛んでいってくれるから、まとわりつく感じもしない。

  • 肌の仕上がり:夜、寝る前に塗ると、朝の肌がツルツル。手作りのわりには満足度大。

  • テクスチャー:ジュワり具合は、ワイルドローズビューティーバームに遠く及ばないが、自己満足的にはOK。うまくできていれば、トロリとするはず。

今回作ったバームの見た目は、こんな。わかりにくいけれど、並べて見比べてみた。

(左)ワイルドローズビューティーバーム (右)自作バーム

バームはクリームと違って水分を含まないので、べたつきが気になる人もいるかもしれない。そういう場合は、軽くティッシュで押さえてから、さっぱりめのローションを塗布すると、肌の上で勝手に乳化してなじんでくれる。

これから乾燥の進む時期にオススメのバーム。
ニールズヤードのワイルドローズビューティーバームを買うもよし、自作するもよし。
しっかり肌を守ってくれるバームで肌荒れを予防したい。


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