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化粧品の全成分表示を参考に、ジンジャー精油のぽかぽかパワーを活かしたフットバームをつくってみた

アロマセラピー講師を始める前から、精油やキャリアオイルをはじめとする素材を使ってスキンケア用品を自分で作っている。もちろん、今でも基本的には自分で作ったスキンケア用品を使っている。

市販の化粧品は、薬機法により全成分を表記することが義務づけられている。そのおかげで、「あのスキンケア用品のあの香りよかったから自分でも作ってみたい」とか、「あれをもう少しアレンジしてこういう香りにしたい」などということができる。
こういう市販化粧品のリバースエンジニアリング的なことが好きで、トライ&エラー覚悟でちょいちょい作る。
そのひとつが、以前投稿したワイルドローズビューティーバームをオマージュした自作バームだ。

今回は、同じくリバースエンジニアリング的に作ったもののひとつ、フットバームのレシピをご紹介。
寒くなってくると、足先の冷え、足指のしもやけ、かかとのカサカサが気になる。そして、寝るときに足先が冷たいと、気持ちよく眠りにつけない。
ということで、1〜2年前だったか、加温作用の精油を使って、足先を温め、かさついたかかとをつるりとさせるバームを作った。以下がそのレシピ。

フットバームのレシピ

材料
・ミツロウ 3.5g
・シアバター 1.5g
・マカダミアナッツオイル 20ml
<精油>
・サンダルウッド 1滴
・シダーウッド 2滴
・ジンジャー 2滴
・ゼラニウム 1滴
・ラベンダー 1滴
・レモン 3滴
・ローズマリーシネオール 2滴

作り方は簡単。アロマをやっている人なら、ものの10分くらいでできてしまうと思う。

  1. 計量したミツロウ、シアバター、マカダミアナッツオイルをビーカー(耐熱ガラスボウルでもOK)に入れ、湯煎にかける

  2. 上記1が完全に溶けたら湯煎から外し、精油を加えてよく混ぜる

  3. ミツロウが固まる前に、保存容器に入れて完成

レシピの参考にしたのはジョンマスターオーガニックの「REFフットバーム」

このバームを作るときに参考にしたのが、現在は公式サイトでは販売されていないようなのだが、ジョンマスターオーガニックの「REFフットバーム」という製品だったようだ。
不確かな言い方なのは、自分のレシピノートにそういうメモが残っていたから。ちなみに、レシピノートを作るときは、ページにノンブルを振り、最後のページに簡単な索引を作っておくと、のちのち検索がしやすくなるのでオススメする。

で、REFフットバームのことはあまりよく覚えていないが、おそらくいい匂いだったので参考にさせてもらったのだと思う。これも、全成分が表示されているからできたこと。薬機法、ありがたや。

自作バームの素材選びのポイント

レシピノートのメモによれば、「REFフットバーム」の基材はサンフラワーオイル、カカオバター、ミツロウ、グレープシードオイルのようである。
かたや、自作のフットバームは、マカダミアナッツオイルをベースにしたミツロウクリームにした。
マカダミアナッツオイルは、ヒトの皮脂にも含まれているパルミトレイン酸という脂肪酸が豊富で、肌になじみやすいという特徴がある。かかとのひび割れやかさつきを緩和するのにもよさそう、ということでマカダミアナッツを使った。
あと、カカオバターは匂いが苦手なのでシアバターにした。

精油は、先述の「REFフットバーム」と同じ種類のものを用いている。ポイントは、ジンジャーの加温作用で足先を温めること。精油の割合は、自分好みの香りになるように調整した。

使い心地は?

マカダミアナッツベースのミツロウクリームを手に取ると、なめらかに手のひらの上で伸びていく。

ピリッとしたスパイシーなジンジャーがレモンやローズマリーと共にさわやかに香り立ち、夜にぴったりな落ち着きのあるサンダルウッドやシダーウッドと混ざり合う。その香りを漂わせながら、くるぶしから足先、足指の間、足の裏を丁寧にマッサージする。

そしてそのまま横になると、足先からじんわりと温かくなっていく。これは、まさしくジンジャーのぽかぽか加温作用の効果。

翌朝は、足やかかとがすべすべになっている。さぼってしまうとカサカサかかとに戻ってしまうが、続けていればすべすべを維持できる。

こんな感じのフットバームである。

アロマを勉強したおかげで、自分の好きな香りやテクスチャー、使い心地に調整する方法がわかるようになり、自分が使いたいシーンに合わせた香りを調合できるようにもなった。
そして、全成分表示義務づけの恩恵をこのような形で受けられることになり、市販の化粧品を使う機会がますます少なくなっていくのである。



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