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手作りフェイスローションのレシピ 〜『北欧、暮らしの道具店』のローションをオマージュしてみた〜

今回も、「市販のスキンケアアイテムをオマージュして作ってみた」というお話です(以前のレシピは最後にあります)。

今回のオマージュは「シンボリックオイルインミスト」

最近、『北欧、暮らしの道具店』で「シンボリックオイルインミスト」というスキンケアアイテムが好評だと聞き、ちょうどローションがなくなったので、これを参考にしてローションを作ってみることにしました。

私のいつものスキンケアというと、ローションはフロリハナのフローラルウォーターか、自分で作ったものを使っています。
自作のローションは、精製水と精油、精油を希釈するためのエタノールと保湿のためのグリセリンを混ぜただけのシンプルなもの。材料があれば、ものの5分で出来上がりです。

私のスキンケアは非常にシンプルなのですが、ちょっとだけこだわっているのがオイル使い。水分補給前にオイルを少量塗布することで、水分が肌になじみやすくなります。いわゆるブースターオイルというヤツですね。
ただ水分を入れるだけよりも、ブースターオイルを使ったほうが断然お肌がしっとり、もっちりとします。やったことがない人にすすめると、みんな「肌がしっとりする!」と言います。

オイルは、軽いテクスチャーのホホバやアルガンをベースに、肌のコンディションと気分に合った精油を入れたブレンドオイルを作っています。
オイルも精油も、フロリハナのもの。フロリハナの製品は、良質でありながら手頃な値段なのでとても気に入っています(私のアロマ教室でもフロリハナの精油を使用しています)。

さて、話をローションに戻しますと…。
シンボリックオイルインミストのHPを見てみると、

・化粧水成分とオイルが2層になっている
・落ち着きがあり、飽きのこない香り
・ミストなので、均一に肌に広がる

といったところが特徴のようです。

そして、シンボリックオイルインミストの成分表を見ると、私の手持ちの素材で使えそうなのは植物オイルとグリセリンくらい。
ちなみに、プロパンジオールやBGなどの代表的な保湿成分は、手作りコスメのショップで買うことができますが、こうした素材には興味がないので持っていません。

市販のスキンケアアイテムには、機能性を高めるため、多くの成分が含まれています。さすがに、そうしたスキンケアアイテムとまったく同じように作ることはできません。

今回は、一番強化したい「保湿」に重点を置いて、いつもよりグリセリンを多くし、オイルを加えたしっとりと潤いのあるローションのレシピを考えました。今の季節、普通に過ごしていても、寝ている間にも乾燥が進みますからね。

フェイスローションのレシピ

<材料>
・グリセリン 5ml
・ホホバオイル 3ml
・アルガンオイル およそ1ml
・ローゼルハイビスカスオイル およそ1ml
・精製水 100ml弱
・フランキンセンス精油 7滴
・サンダルウッド精油 3滴
・ローズ芳香蒸留水 ほんの少し

<作り方>
ビーカーにグリセリン、ホホバオイル、アルガンオイル、ローゼルハイビスカスオイルを入れてよく混ぜます。ドロリとしたゲル状になったところに精油を入れて混ぜます。ここに精製水を加え、ゲルが水に溶けるように、とにかくよく混ぜます。よく混ざったら、保存容器に移して出来上がりです。

私は慣れているのと、これは自分用のローションなので、精油の希釈濃度を1%にして作りましたが、慣れていない方は0.5%程度にすることをおすすめします。

<使い方・使い心地>
使う前は、液体が白濁するまでよく振り、500円玉大くらいをコットンに浸して顔に塗布します。
シンボリックオイルインミストは、いつでもシュッと使えるようにスプレー状になっていますが、今回のレシピは朝晩のベーシックなスキンケアとして使うので、コットンに浸して使います。

オイルが入っているのでべたつきが心配でしたが、しっとりした使い心地で想像以上に気持ちのよいローションになりました。自分で使う分には十分な出来だと思います。
また、フランキンセンスとサンダルウッドの深く落ち着きのある香りは、スキンケアタイムにお肌だけでなく心もととのえてくれる感じです。

水と油の分離が意外にも受け入れられている!

今回のレシピは、いつもより多くグリセリンを使いました。いつもはオイルを使いませんし、グリセリンも全体量30mlに対して豆さじ4程度しか入れていません。

というのも、水と油が分離すると、使う前にいくら振って混ぜたとしても、完全に混ざることがないからです。それは、ローションとしてどうなのか?と思っていたので、今回のような「水と油の分離ありき」のレシピは初挑戦でした。

保湿のために用いたグリセリンですが、全体量の10%以内を目安にするのがポイントです。グリセリンは保水力と同時に吸湿性も備えているため、一定の割合を超えて使うと、逆に乾燥を促してしまいます。
今回のレシピでは、グリセリンとオイルの両方あわせて、全体量の10%程度にしてみました。

「水と油の分離」というのは、見方を変えれば「2層のローション」とも言えます。水とオイルの分離した状態が目に見えることで、オイルの存在が際立ち、いかにも保湿してくれそうに思えます。

私も自分で今回作ったローションを使ってみましたが、オイルのおかげでしっとりとした使い心地でしたし、2層になっているローションをシャカシャカ振るという行為も楽しいと感じました。

2層のローションという逆転の発想でヒットしたシンボリックオイルインミスト。このスキンケアアイテムのおかげで、私のレシピにも小さな変革が起こりました。

以前、作ってみた市販スキンケアアイテムのオマージュシリーズのレシピはこちら↓


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