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生きる罪よ、どうか眠れ

1.許されざる命 生まれ自体が罪で
   そんな僕は 夢想をする
   もしも許される 命として
   生まれていたら

   蔑みもなく 憐れみもない
   「生きる」貫ける 人々に
   蔑みと憐れみ 浴びせられる
   そんな日々は 来なかっただろうと

   他人(ひと)の心の 冷たさに
   凍えないよう 胸に手を当て
   身体の中に 灯る火で
   命の鼓動で 心温め
   生きる罪の 僕は眠る

2.浪費される時間 夢と希望を奪い
   それは僕の 痛みとなる
   愛も幸せも 手に出来ない
   事実突きつけ

   安らぎのある 居場所を求め
   足掻き、もがいても 救われず
   縋(すが)ってた言葉の 嘘を知った
   「人は皆んな 祝福を授かる」

   他人(ひと)が見捨てた 最果てで
   倒れた僕は 出会うナニカに
   死にゆく僕を 抱きしめる
   ナニカの優しい 言葉聞こえる
   「生きる罪よ、 どうか眠れ」

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