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20年ぶりに、就職活動をしてみた

1 膨大な準備

「50歳までに今の会社を辞める」にあたり、まずは今の自分の市場価値を客観的に知ること、社外で通用するスキルの確認のため、20年ぶりに就活をしました。
結論から言うと、転職先は決まりませんでした。
と言いますか、ここで決まったら2回目の投稿で「今の会社を辞める」目標を達成してしまいます(!)

私にとって前回の就活といえば、新卒で入った会社を辞めたおよそ20年前のことです。
なにせこれまで就活の「し」の字もやってこなかったので、まずは履歴書から書き始めました。
自分が何年に高校を卒業したのか、いつ英検を取得したのかもわからない状態でした。

履歴書は書き上げたものの、大変なのは職務経歴書でした。
手書きの手帳をとっておいたことが幸いで、その全てに目を通しこの十数年を振り返りました。
まずは思うがまま作成し、転職エージェントにチェックをお願いしました。
すると「数値結果よりもなぜ、或いはどのようにしてその結果を出したのかを記載する」「あなたのキャリアなら、経歴書は3から4枚になくらい具体的に細かく書いたほうが良い。」というFBをいただきました。
それを忠実に守ってブラッシュアップを重ね、できあがったものを(5~6社の)転職サイト、応募先に使用しました。

2 いざ、面接へ

同業種、同業界を2社ほど、実際に面接を受けました。
やってみないとわからないこともあるので、まずその時点での精一杯を出しました。

1社は、ベンチャーでした。
様々な役職、立場の方とオンラインによる面接が複数回ありました。
どの面接官にも共通していたのが、「それはなぜですか?」という問いです。ありふれた解は求められておらず、自分の頭で考え本質的解決に向かう組織である印象を受けました。
面接の中で一貫して感じたのは、現場感(お客さんにどれだけ向き合えるか)でした。
「採用したい人物」を良く打ち合わせている印象、(私が売りたかった)マネジメント経験、数値結果はあまり重視されていない印象を受けました。5回目くらいのときに給与の提示があり、希望額と年収で100万ほどずれがありました(厳密には、給与上限を上回る希望額を私が提示しました)。
また、何度か「現場を見たい」という要望を伝えていたのですが、「HPなどで確認してほしい」と言われ叶いませんでした。 
その直後、不採用の連絡がありました。

2社目は大手で、こちらはあまり興味の湧かない企業でした。
ただ、熱いスカウトオファーが何回かあったので、比較と経験のためにも1社目と平行して受けてみました。
1回目のオンライン面接のあと、2回目が役員との最終面接だと告げられました。 
二次面接は、対面でした。
この面接で、私の甘さが露呈しました。
軽い気持ちでのぞんだがために、志望動機すらまともに言えませんでした。
一般論は伝えられるものの「それがなぜ当社でないとできないか」という点が回答できませんでした。
先方からの質問も減り、その会社のことを教えていただくことになり、最後に給与の話になりました。
源泉徴収表を提出したところ、(正確には記憶が曖昧ですが)「君はもらいすぎだね。」と言われました。
私が、先方にとって無駄と思われる時間を過ごしてしまったからでしょう。
ここも、この後不採用の通知がきました。

3 気づきと学び

時間をとらせてしまった方々には、感謝しかありません。
現職で採用面接を行う自分にとってもいくつかの気づき、学びにつながりました。
まず、応募者としての気持ち(ほとんど不安)がわかりました。
また「40代は厳しいかな」と思っていましたが意外に選考は進む(経験は活かせそうな)こと、対象企業の課題把握と解決をきっちりできないといけないと思っていましたが実務経験優先で、(求人するくらいだから)人手不足を感じました。
不採用ではありましたが、年収の妥協かやりたいことの(個人的)すり合わせにより「まだ転職可能」という印象を受けました。
あとは、細かいところ面接前のメールのやりとり、面接時の出迎えや静かな個室の用意など現職に活かせる応募者への配慮を学びました。
そして何より、(今更ですが)自分が何をしたいのか、人生をかけ本気で取り組みたいことは何かについて自分は考えが足りていないと大きく気付かされました。

スキルの棚卸し、実応募による自分の市場価値を定期的に確認することは大事だと思いました。
この2つはその後も続けていますが、今後の応募は「これぞ」という企業に絞っています。
「今後現職で何をすればいいのか」「今の会社でどこまでできるのか」「ポータブルスキルの少なさ」も実感しました。
また、新たな表現(例えば、お客さんの単価を上げること=アップセルなど)やオンライン(自宅)での感情伝達も学ぶことができました。

これらを活かし、一歩ずつ前進します。
お時間をありがとうございます。
次回も、しくよろ!

 

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