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[詩]ヤドカリの沈黙

ヤドカリを見なよ
彼の背負ったものたるや
安寧の代償はなんだろう
それでも我慢ならないときは
深いところで水泡に帰ろう 
輝く水面を目指すんだ
境界なんてないのかもしれない
この砂も水も空も
ひっくるめて海でしょ

あんまり夢ばかりはいてると
自由になっちまうぞ
ヤドカリは真面目な顔して聞いていた

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