お話して!
歌を、歌いたいと教室とかにも通っているけど、ストレスや体調不良のせいか4~5年程喉が詰まって声が出ないです。
それどころか、普段会話してても聞き返される事も多々あって、身振り手振りも交えるのですが、段々、会話を遠ざけるようになってる。
" ねえ、私が元気になるような何か面白い話して! "
私が好きな作家さんが、口癖のように知人(友人?)で同業者に言ってその人を困らせていた、そんな話を読んだことがあります。
私が元気になるような何か面白い話
まるで、小さな子供が、
寝る前にねだるような感じ、子守唄
大統領専用機がハイジャックされて、大統領自ら戦って専用機を取り戻していく……何だかの映画のお話
チップを忘れた警察官がウエートレスに、代わりに宝くじの紙を渡して、もし当たったらお金をはんぶんこにしようって渡したら、当選しててそれからそれから……かんだかの映画のお話
" その話知ってる!! "
……困ったな。
その人がバスに乗るとき、私は彼女に視線を向け、そして横に置いてあるバックを自分の膝元に乗せて空席を作る" アピール "をする。
その人は、私の一つ前の席に座る。
始めのうちは、不思議そうにこっちを見てた。
出発点で、バスは殆ど人乗ってないのに、パーソナルスペースが天然なのかな?
仕事でピリピリしてたときの公共交通機関はキツイ、なんてずっと思ってた。それでもその人が乗る平日は段々と楽しみになってきた。
(……そういえばアイリスの手紙とかって映画あったな。通勤バス、電車だったかな、が一緒で二人は軽い挨拶を交わす間柄だったとき、彼から彼女へアプローチがあったな~でも彼は切実に、必要に迫られてって感じ、切実に、必要に迫られて…)
" 何ぼーっとしてるの?面白い話して!! "
あ~、軽く挨拶するようになったのは私が仕事を辞めることが決まってから。
もうその路線の、時間帯のバスに乗る必要が無くなったきたんだ。それで、それから
" それから!? "
それから、その一言を言えたのなら、喉の詰まりも治まるかしら?
……好きな作家さんへのファンレターを書くのは難しい
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