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キンドル辻斬り事件 事件簿:02

一目散に逃亡せよ、動物たちの突進だあ!

確かに、僕も太宰治にはハマりませんでした。
BIG NAMEを出しておいて恐縮ですが、読書好きの過半数以上は
人間失格を筆頭に太宰ワールドを高く評価しているでしょうし
僕も未完成のグッドバイには興味を持っています。
上手い例えになっていませんが「5」段階の「1」評価が
本当にガチの声だったとしても、
真摯に受け止めるべきだ、そう思うんです。
只、今回は興味深い足跡を発見してしまいました。
僕のレビューに犯人が現れた日付は刻印した通りですが、その二日後に
犯人の著書のレビューにとても饒舌な匿名希望の書き込みがあったのです。

リアリティを持たせたかったのか、筆致と呼ばれるものなのか
カタカナ語が目立つ、特徴的なレビューでした。

自作自演の線を否定したとしても、
同一犯の仕業が確定的な文字列がそこに炙り出されました。
自作自演説は未だ健在です。作者以上に物語を網羅していそうな書きぶりは
鼻孔を左右に揺らさなくても異臭を感知出来ますし
「カオスな世界でスタンピード!」なんて売り文句が
常人の字引から捻出される過程を、僕はあながち信じることが出来ません。
「スタンピード」ってONE PIECEでも使用されていたので
「頂上決戦」「全面戦争」みたいな意味かなって
勝手に予想していましたが、
動物が本能的に動くとか、人間が共に行動する、
みたいな固い意味があるみたいです。
「混沌世界で共通行動!」みたいな和訳になるのかな?
スタンピード=(動物が)突進する、一目散に逃げだす

反対に僕が本文をカタカナ語に直して行って下さいって依頼されたら
「頂上決戦」「全面戦争」辺りで「スタンピード」を持って行きがちです。
文章構成上、重複表記ですが、僕のテクニックではこれが限界です。無念。
「アイデンティティ」は「自己同一性」と訳されますが
もう少し柔らかい和訳は無いか探したくなりますし
「~たくなる」で留めていると言うことは、探求には至っていない。
「5」の「1」評価されて被害者ぶっていますが、
作家として胡坐をかいている部分はまだまだ多いと思います。
宿題は山積み。生徒の読書感想文は僕が書きましたが。

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