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超有料級!これからの医療は歯科衛生士が要!?歯科衛生士をよく知ろう!!

こんにちはYusukeです。
皆さん歯科衛生士とはどのような仕事かご存じですか?
歯科助手との違いは何か分かりますか?
意外と分からない方も多いのではないでしょうか。
実際私も働き始めるまではどこに境界線があるのかわかりませんでした。

今日の記事はもちろん衛生士さんのお仕事の内容について書きますが、
もっと踏み入った衛生士さんがこれからの日本の医療を担っていく理由をお話ます。
医療従事者じゃない方にも是非とも目を通していただきたい内容です。
お金の話もしていきます。


歯科衛生士の仕事

皆さんが想像している衛生士さんは、歯科医師のアシストをしている方ではないでしょうか。
確かに衛生士さんがアシストについているときもありますが、基本的には歯科助手さんの可能性が高いです。
いやいや、自分のかかりつけの歯科医院のアシストは衛生士さんだよ
いやいや、自分の勤務しているところは衛生士がアシストについているよ
っていう場合はあまり景気の良くない歯科医院の可能性があります。
そのことについては後ほど書きますね。
歯科衛生士さんは患者さんの口腔内に治療以外のことであれば基本的に触れることができます。歯石を除去したり、歯磨き指導を行ったり、かぶせ物の指摘や、矯正も少しできたりします。フッ素を塗ったり、シーラントというものも行えたりします。あまりできる人は少ないですが浸潤麻酔をすることも可能です。
簡単にまとめると、衛生士さんと助手さんの違いは口腔内に触れられるかどうかです。もっと言うと衛生士さんの行った業務には保険点数が付きますが
歯科助手さんのできることには保険点数が付くことはありません。


歯科衛生士さんが医療の要

いきなり攻めた見出しですが、これが事実なのです。
なぜか!それは間接的にではありますが、口腔内環境を改善することにより誤嚥性肺炎の患者さんを減らせたり、歯周病やむし歯になる歯を減らすことにより抜歯しなければならない歯を少なくできます。また、歯が多く残ることにより栄養に偏りなく食事ができる状態を維持することの手助けをできるからです。
少しだけ話は変わりますが、もし記事を読んでいる方に過去に被災されていた方がいらっしゃったら申し訳ございません。少し震災等の話をさせていただきます。
被災地では非常食などの配給は常人食が主です。
いわゆる、嚥下の機能が低下している方や咀嚼機能が低下している方向けの配給はほとんどありません。
なので、思うように食事ができないと被災した場合は大変苦労します。
食べられるものが減り、筋肉が衰え歩行困難になり、口周辺の筋肉も衰えるため、悪循環に陥ります。
なので、歯科衛生士さんのお仕事はとても大事なのです。
ところで日本の医療費は年間にしてどれくらいか皆さんご存じですか?


令和3年度のデータになっていしまいますが国民医療費は45兆359億円です。
令和2年度の国民医療費は42兆9665億円に比べ2兆694億円、4.8%の増加となっています。人口1人あたりだと35万8800円です。一年間でそこまで皆さん医療費に掛けていますか?おそらくこの記事を読んでいる方のなかにはあまりいないのではないでしょうか。ということは我々の上の世代で医療費を多く使っているという事なのです。
口腔内の環境は近年身体に影響すると注目されています。
歯周病になると糖尿病になりやすいとか、高血圧
や敗血症や菌血症に影響するなど、様々な疾患に口腔内環境は関連します。
国民皆歯科検診が始まるように国も口腔内の状態を綺麗にすることが大事なことに今更ながら大事だと気がついたのです。
だから歯科衛生士が今後は医療の要になるのです。

知っておいてほしい診療報酬の実際

診療報酬とは我々が医療を提供した場合に発生する国や患者さんからの報酬です。なぜこの診療報酬を知っておく必要があるのか。
それは国の考え、国策がこの診療報酬に隠れているからです。
医療に従事してない方も是非読んでください。

まず、我々歯科医師がむし歯1本治療した場合の診療報酬はどのくらいか。
歯髄に達しないむし歯を削って
歯科用のプラスチック(コンポジットレジン)で詰める。
所要時間:約30分  保険点数:約400点

では歯科衛生士さんのメンテナンス、口腔清掃の診療報酬はというと
歯周病の検査を行った場合:基本検査 200点 精密検査 400点
所要時間:10分未満
その後口腔清掃をすれば合わせて約1000点近くになります。
検査と合わせての所要時間:約30分

衛生士さんの業務は清掃のためトラブルになるリスクも少ないですが、我々歯科医師は精密に行わないと下手くそといわれます。
原価率も全然違います。
一滴何十円もする接着剤を使用したりします。
衛生士さんはペースト代のみ、いわゆる歯磨き粉みたいなやつです。

ここまで説明したら分かると思いますが、国は「治療ばっかりしていないで予防に力入れてよ」といっているようなものです。
厚生労働省のホームページにも明確に記されています。


なので、上の歯科衛生士の仕事で記したとおり、歯科衛生士さんがアシストに入るのはすごく効率の悪いことなのです。
それに気がつかないとその医院の懐が潤うことはまず無いでしょう。

最後に

今回衛生士さんについて書かせてもらいました。
勘違いしないでいただきたいのは助手さんを馬鹿にはしていません。
助手さんがいなければ我々歯科医師は手が止まってしまうことが多々あります。私はいつも助けられている身なので助手さんには毎回の治療後に感謝を述べています。
今回は超有料級です。有料の歯科医院経営セミナーでやるようなことを記事にしています。いつか有料記事にしてしまうかもしれません。
では、今日も健康な一日を過ごしましょう!

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