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本気でUXデザインをやれる環境で、壁にぶち当たった話


こんにちは。atama plusというAI×教育のスタートアップでUI/UXデザイナーをしている秋元です。現在在職3年目で、まだ4歳のatama plusの中では古参メンバーになってしまいました。

僕はアラフォーで、スタートアップのメンバーにしては年齢が上の方です。ただ、フレッシュで優秀なメンバーと2年以上過ごしてきて、これまでの経験を見直すような壁にもぶち当たりました。その壁も乗り越えた感があるので、ここで振り返りたいと思います!

まず、自己紹介を少し…

現在UXデザイナーとして働いていますが、実はこれまで「デザイナー」の肩書を背負ったことがありませんでした。

これまでは、Webディレクターやマークアップ・エンジニアとして、20代はWebの受託開発、その後30代前半は事業会社に移り自社サービスの開発をしていました。

atama plusに入る前は、受託時代に幅広くやっていた経験を活かし、UXっぽいもの、PdMっぽいものをやりつつ、サービス以外にもコーポレートサイトやヘルプサイトから利用規約の作成など『なんでも屋』っぽく働いていました。

このままだと何でも屋で30代が終わってしまう!!という焦りと、UXをガッツリやりたいと思っていた矢先、転職サービスを通じて「遊びに来ませんか?」と誘ってくれたのがatama plusでした。

UXにめっちゃ投資しているatama plusとの出会い

「遊びに来ませんか?」と誘われたものの、atama plusのことを当時知りませんでした。しかし、ブログを見てみると当時はまだ40人ほどの会社なのに、UXをしっかりやっているようだと分かり、「これは面白そうな会社だ!」とピーンときました。

当時読んだ記事:

カジュアル面談にて話を聞いていると、制作メンバーではなく営業やCSといったビジネス側のメンバーも「ユーザーを熱狂させるプロダクトを作りたい」と熱く話しており、愚直にユーザー視点で会社が動いている…と驚きました。。

さらに、当時の社員の10分の1(40人中、4人)がUXデザイナーというのにも驚きました。(現在の社員は160人程ですが、11人のUXデザイナーがおります)

ユーザー視点でプロダクトづくりをやっている会社だと確信するとともに、自分にも2人の子供がおり、atama plusの「教育を通じて、社会のまんなかをあたらしくする」というミッションもとてもささり、吸い込まれるように入社しました。

本気でUXデザインをして、30代後半にして壁にぶつかった!

UXデザイナーの役割は会社によって多少変わるかもしれませんが、主な役割は「ユーザーの課題を見つけ、実際のサービスにどう落とし込むか要件整理をし、情報設計をすること」と思います。

これらはatama plus入社前からやってきたことではありましたが、更に深くUXデザインができる環境に身をおくことで、30代後半のおじさんにして壁にぶつかることもありました。

ぶつかった壁1:これまでの経験が、ユーザーの本質的な課題を捉えづらくしていた

例えば、以前の職場で画面を設計するときは、ユーザーリサーチなどにあまりリソースをさけず、自分の経験や知識からUI設計をせざるを得ませんでした。しかし、その方法では、ユーザビリティー的には良いものの、ユーザーの利用シーンを考慮しきれていない画面設計になってしまうことがありました。そして、実際作ったが使われない画面などを生むことも…。

atama plusでは、必ずプロダクトの提供先である塾など、現場の十分なファクト情報を整理してから画面設計を行います。例えば、塾毎にプロダクトの使われ方は若干異なるため、社内で各塾を担当しているビジネスメンバーへヒアリングをし、さらにそこから気になる塾に直接ヒアリングをするなど、それぞれの塾での使われ方を整理してからどういった機能を実装するか要件定義をします。そうしないと、ある塾では使えるが、別の塾では使われず混乱を招くことに繋がります。

「早くワイヤーフレームを描いてしまいたい!」という欲求を一度立ち止まって情報を精査して取捨選択し、それについて言語化するという能力をatama plusでだいぶ学んだと思います。

ぶつかった壁2:検討した内容にがっつりレビューが入ることに慣れていなかった…

以前の職場では、UXとUIを検討したらそれをエンジニアと相談して実装する、という流れで画面設計していました。ディレクターとして働いていたときはデザイナーが少なく、1人で複数案件を抱えることもあり、迷ったときに相談する相手がおらず、ある程度経験でカバーしていました。

しかし、atama plusにはデザイナーが多数おり、ディスカバーした内容に対してデザインレビューが入ります。これまであまりレビューされた経験がないので、どのタイミングでどの粒度でレビューに出すか、また、レビューに出す時どこまで説明するのか、最初は感覚を掴むのが難しかったです。

さらに、atama+はBtoBtoC向けサービスであるため、理解すべき塾さんの業務知識も多く、プロダクトの仕様も複雑です。ときには、自分の知見が少ない箇所を検討することもあり、レビューによって客観的な視点や様々なユースケースを確認しながら進める必要があります。

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(デザインレビューの様子。写真はコロナ前のものです。)

今ではデザインレビューし合うのに慣れ、あたり前の作業になりました。また、atama plusではレビューをお願いすると、みんなのレスがとても速く返ってくるので、スピード感を持って取り組むことができます。

そんな壁を解決してくれた、atama plusの仕組み

30代後半の転職で起こりやすい、今までの経験から身についた思考の癖や習慣からぶつかった壁……!そんな壁を乗り越えられたのは、atama plusにある「個々人が課題にぶつかった時、それを解決する仕組み」によるものが大きいと思います。

最後に、そんなatama plusの課題解決の仕組みについて、特に想い入れの強いものを書きたいと思います。

何かにつけて振り返る!困ったらすぐに相談できる!

atama plusは1週間スプリントで動いています。必ず最終日はチームのレトロ(レトロスペクティブの略、振り返りを指す)があります。日々のプロダクト開発で出てきた課題はここで話し、解決方法をチームのみんなで話し合います。また、サイクルは1週間ごとではなかったりしますが、他にもレトロをしています。例えば、プロダクトチーム全体でのレトロ、自分が所属しているデザインシステムチームでのレトロ、なにかプロジェクトをしたらそれに関してのレトロなどなど。

正直なところ、はじめは何かにつけて振り返りをするので、「少し面倒だなぁ」という感じもありました(汗)いままで1人で自分の経験を頼りに仕事を進めることが多かったので、いちいち振り返ると意識合わせに時間がかかると思っていました。

しかし今では、何度も振り返りすることで業務上の多くのことが混乱なく解決に向かうのを実感しています。自分自身もなにかうまくいっていないことがあればレトロでメンバーに共有できるので、壁にぶつかっても解決することができました。

atama plusの振り返りの徹底ぶりは本当にすごいです。少し時間はかかりますが、これがブレずに進んでいるatama plusの強さだと今では強く思います。

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(レトロの様子。写真はコロナ前のものです。)

スクラムマスターの存在

atama plus入社した当初はスクラムマスターという職種は存在しなかったのですが、1年半ほど前に誕生しました。(そして、恥ずかしながら、スクラムマスターという職種をこの会社で始めて知りました。)

その時の様子はこちらの記事をどうぞ:

最初はその効果について半信半疑でしたが、今はその有用性を実感しています。
これまでの経験では、スクラム開発を自分たちで回すと、スプリントで区切っているのに1,2ヶ月のプチウォーターフォールになったり、スクラムのリーダとしてプロダクトマネージャーが頑張ってしまいプロダクト開発に集中できなくなってしまったり、スクラム開発を効率的に行えないことがありました。

実はatama plusにおいても、スクラムマスターがいなかった時期は、今よりうまく開発が回っていない時期がありました。
しかし、今ではスクラムマスターがチームと並走してくれるおかげで、チームが迷ったときにスクラムマスターが解決する方法を考えるヒントや壁打ちをしてくれるので、混乱せずにプロダクト開発が進められており、今ではなくてはならない存在になっています。

Speak up.

atama plusには、働く上での悩みや疑問があったときに、それを表明しやすい環境があります。atama plusの行動指針の一つに”Speak up.(話そう、とことん。)”というものがあります。入社当初は「まあよくありそうだし、仕事する上で当然なのでは?」と思ってましたが、理想として掲げているのではなく、みんなが自然に実践しています。年齢も職種も関係なく、さらにお互いの主張をぶつけ合って論破するようなものではなく、お互い相手への想像力をもって、前に進むために話しています。

オンラインで働くことがここ1年は多くなりましたが、Speak up.文化は健在で、ちょっとした相談をつぶやくと素早くたくさんのレスが返ってきます。これはメンバーみんながそれぞれの物事に無関心ではなく、当事者意識をもって取り込んでいる証拠だと思います。

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(例えば、UXメンバーで特に盛り上がったスレではこんなに返信数が…。)

メンバーがまだ100人に達していない時期に、文化を明文化していたのはすごいなぁと思っています。今後、atama plusは仲間をどんどん増やしていく方針で動いています。その点でも、このSpeak up.はお互いを理解し、一緒の方向に進んでいくために大切になっていくと思います。

We are Hiring!!

atama plusで2年働いて感じた、UXと会社への想いをつらつらと書きました。アラフォーにして学びが多く、成長できる刺激的な環境にいるなぁと実感しています。ご興味があれば、イベントやカジュアル面談がありますので、ぜひご参加ください。

▼atama plus採用サイト

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「13,000件以上の現場フィードバック?!新しい学習体験を探求し続けるUXデザイナーの仕事」

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