自分の心を守ることが、なにより大切
※今回の地震や311についての記載があります。いま、お辛い方は、この記事を読まずに、閉じてくださいね。
お正月早々から、立て続けに悲しい出来事が起きました。
こういうことが起こると、「被災者の方は寒い、辛い思いをしているのに、自分は何もできない、役に立てていない。そんな自分が温かい家で食事をしたり、家族と楽しく過ごしていることが申し訳ない」
こんなふうに、自分がただ日常生活を送ることにさえ、罪悪感を感じてしまいやすいタイプの人がいます。
こういうタイプの人を【エンパス体質】といって、アメリカ人の女性ローズ・ローズトゥリーさんによって提唱されました。
アメリカ人は20人に1人という割合に対し、日本人は5人に1人という割合だそうです。
ちなみに【エンパス体質】の人の特徴は、以下の通りです。
(胃腸が弱い、以外はほぼ当てはまっている私…)
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【エンパス体質】の人が感じる、上記のような罪悪感に対して、「ただの偽善者」「自分の保身」というような見方をする人もいるかもしれません。
「だったら、現地に行って、実際に被災者を助けてくればいいじゃないか。できないなら、何も言うな。そんなキレイごとだけ言われたって、被災者にとっては何の役にも立たない」というような感じで。
いまの私は、自分がエンパス体質だという自覚を持ったことで、自分と人の感情や思考にある程度は境界線を引けるようになったので、
「そう思われても仕方ないな、何を感じる思うのも、その人の自由だから」と、受け入れられるようになりました。
でも、以前の、エンパス体質に自覚がないときの私だったら、被災された方への罪悪感に加えて、「何も行動に移せなくて、キレイごとしか言えない自分はダメな人間なんだ、無価値な人間なんだ」と、ダブルで傷ついていたと思います。
だから、生まれつき繊細で、共感しやすい【エンパス体質】の人たち(そして、その体質に無自覚な人)が、今回の地震や事故のニュースに影響されて、気持ちを大きく揺さぶられたりしていないかが気になって、
また、自分の気持ちを落ち着けるためにも、この記事を書いています。
もちろん、現地で被災された方の身の安全、一人でも多くの人の命が救われることが一番大切です。そして、心のケアも大事です。
ただ、今回、実際に被災していない人であっても、311を経験した方は当時の記憶が蘇って、また辛い思いをされているでしょうし、私は311のときは東京にいたのですが、それでも、東京の震度5強でさえも、オフィスビルの17階で体験したあの揺れは、死を覚悟するような恐怖でした。
だから、北陸が揺れるまえに突然鳴った【緊急地震速報】の音や、アナウンサーの方の避難を呼びかける絶叫を聞いたたけでも、胸がしめつけられて、涙がこみあげてしまう瞬間もありました。
それでも、翌日(つまり昨日)は、予定通りに横浜に出かけて、ランチをしたり、お買い物をしたり、楽しい時間を過ごしてきました。
「北陸が大変なのに、横浜に出かけて楽しくランチなんて…」という人もなかにはいるかもしれません。昔の私も、そう思うタイプでした。
私が初めて、「罪悪感」というものを持ったのは、テレビで見た「飢餓で苦しむアフリカの子どもたち」を見てからでした。
でも、実際のところ、私は「飢餓で苦しむアフリカの子ども」を救う道、たとえば、「国境なき医師団」とか「ユニセフの職員さん」のような道には進めませんでした。
(学力の問題、体力の問題、そして恐がりの性格のために)
そういう多くの人を救ったりできるような自分になれない苛立ちや、無価値を感じていたことも、生きづらさの原因の一つだったと思います。
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何が言いたいのかというと…
被災者ではない私たちにできることは、被災者の方への寄り添いも大事ですが、それと同じくらい、自分の生活や心を守ることも大切だし、それを最優先にしてもいいということ。
一人ひとりに、できること、できないことがあって、傷ついている人、苦しんでいる人を助けられない自分がいてもいいと赦すこと。
まわりで何が起きていても、罪悪感を持つことなく、リラックスしたり、安心することを自分に赦してあげてもいいということです。
そのうえで、自分の心に余裕を持てるようになってから、できる範囲で募金をしたり、物資を送るなら現地の状況を把握してから行動に移しても、けっして遅くはないのではないかな?と私個人は思います。
自衛隊などのプロ、専門職ではない人が無理したり、焦った行動をしても、きっと誰のためになりません。
善意の心も行き過ぎてしまうと、迷惑にしかならない場合もあります。
【エンパス体質】の人、そうでない人も、下っ腹あたり(丹田)に力を入れてみたり、目を閉じて深呼吸をすると、気持ちが落ち着きます。
こういうときこそ、「Keep Calm and Carry On」です。
明日からお仕事始めの人も多いと思いますが、平静を保って、なるべく普段どおりの生活を続けましょう。
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