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GOODLOCAL! 「伝統と革新」創業171年の老舗菓子店が地域で愛され続けるわけ

まずは自己紹介します

はじめまして。
前回の投稿関さんと共にグロウイングクラウドでインターンシップをさせていただいている咸侑娜(はん・ゆな)です。
今回は郡山市のコワーキングスペースco-ba koriyamaで開催されたFIB第2回ラーニングイベントの様子をレポートとして投稿します。

まず初めに、私の自己紹介をさせていただきます。
現在、同志社女子大生活科学に在籍し、栄養学について学んでいます。高校生の頃は、大学へ進学し、そのあとは就職して働き続けるというイメージしかありませんでした。大学生になり、さまざまな働き方を知り“もっと広い世界を知りたい”と思い行動しています。

私が今回のインターンシップに参加した理由は大きく2つあります。

まず一つ目が、効果的な文章を書けるようになることです。
今回のインターンシップでは福島をフィールドに活躍されている方へインタビューを行いnoteで発信します。半年ほど前から日々の発見を友人に見える形で言葉にしているのですが、私の気持ちを綺麗に文章にできていないと感じます。元新聞記者の一般社団法人グロウイングクラウドの三部香奈さんの元でより効果的な文章を書く力をつけたいと思っています。

二つ目は、福島県であるということです。
私は自分の“やりたい!”に突き進んでいる人が好きで、コワーキングスペースなどのコミュニティにも興味がありました。
私の地元は神戸市で、コワーキングスペースも近くにあります。それでも福島県を選んだのは被災地であるということです。
co-ba koriyama には東日本大震災や原発事故をきっかけに新たなチャレンジをされている起業家さんがたくさんいらっしゃるとありました。日常、今までのものがなくなった時、人はどう考えて次のステップに進んだのか知りたいと思いました。

すでに3週間が過ぎましたが、残り1ヶ月さらなる高みを目指して頑張りたいと思います。

私の紹介が長くなってしまいましたが、本題のイベントの様子をお伝えします!

今回のイベントでは「日本三大饅頭」にも選ばれている薄皮饅頭でお馴染み柏屋の六代目社長、本名創(ほんな・そう)さんに講演していただきました。

創業171年目を迎える老舗菓子店

柏屋さんは、福島県郡山市に本社を構える1852(嘉永5年)創業171年目の和菓子屋です。柏屋の薄皮饅頭は、志ほせ饅頭、大手まんぢゅうに並び「日本三大まんじゅう」に選ばれています。
私自身、福島訪問前にお土産を検索した際、この薄皮饅頭も並んでいました。福島の皆さんはお馴染みのお菓子なのではないでしょうか。文字通り、皮がとても薄くてあんこがぎっしり詰まっています。しかし、お上品な甘さでペロッと一つ食べちゃいました!
(柏屋について詳しくはこちら→https://www.usukawa.co.jp/

地元の方の家から発見された柏屋創業時のロゴ。
このロゴの発見が嘉永5年創業を裏付けたそうです。

六代目社長本名創さんは現在42歳、2021年8月30日から柏屋六代目社長に就任しています。柏屋に入社する前は音楽活動をするなど面白い経歴を歩んでいらっしゃいます。座右の銘は「暖簾は革新」で今までにとらわれず様々な革新を行なっています。

伝統と革新

柏屋には「われらの星座」という企業理念があります。

われらは すぐれた食品と限りない幸福を社会に提供する
われらは 人間の未来を信じ、人間性を尊重する
われらは 叡智に基づく創造力を常に啓発する
われらは 誠意と協力を持って業務を遂行する
われらは より幸福な生活はできる社会をきずき上げる

6代目社長の創さんは、数多くある家訓の中から一番のお気に入りだという「伝統と革新」をテーマにお話ししてくださりました。
171年目も続く歴史のある会社ですが、伝統を守り続けなければいけないというわけではなく、この「われらの星座」に書かれた軸からブレない限り、何をやっても自由なのだそうです。
最近では映画『すずめの戸締まり』とコラボしたパッケージ商品が発売されており、さまざまな世代の方に愛されています。高校生が自分のお小遣いでお饅頭を買う姿に創さんも感激したとおっしゃっていました。
また革新の時、やめる時について。革新の時は仲間がいて同志がいること。やめる時(ここでいうやめるは店舗を閉じること)はお客様が来ない時。お客様がこないというのはその土地で役に立てていない、必要がないととらえて決断するのだそうです。

映画『すずめの戸締まり』とのコラボレーション

YouTube大好き!そのワケは…?

創さんは普段から大学生の私も聞き馴染みのあるYouTuberを見ているそうです。「私よりYouTube詳しいじゃん!」くらいに思っていましたが、そこには柏屋の新商品開発の鍵が握られていました。
和菓子は、どちらかというとお年寄りが好んで食べるイメージがありますが、柏屋さんは「THE 和菓子」だけでなく若者が手に取りやすいような商品を出すことで幅広い世代の方に愛される和菓子をつくることを意識されているそうです。創さんは、若者の「かわいい」を探るためYouTubeを見たり、新大久保のカフェに行くなど日常生活から新商品開発のヒントを探しているそうです。

若者の“かわいい”を追求したパッケージ

創さんの軸は「地元福島への想い」

幼い頃から柏屋を見てきた創さん。その中で「もっと福島の素材を使いたい」という想いがありました。大学卒業後すぐに柏屋に入社したわけではなく、音楽の道を目指した時期もあったとか。しかし、福島の素材を使いたいという想いは変わらず柏屋に入社後の軸になりました。
他にも「新しい価値観を取り入れる」ということも大事にしています。これは『すずめの戸締まり』とのコラボレーションだったり、かわいいを取り入れたパッケージなどにも表れています。
お店のビジョンについてはいつも考えており、特に集中できる場所はサウナだといいます。(福島の起業家さん達のサウナグループもあるそうですよ!)

「柏の葉」にちなんだ緑色のマスクをつけている創さん

「自分の軸」を持つことの大切さを痛感

いつも会社のビジョンを考え、若者の流行チェックも欠かさない創さんのお話を聞いて、毎日のほとんどの時間を使って会社のことを考え続けることは、好きなことじゃないと続かないだろうなあと感じました。創さんの言葉の節々からは、会社や社員さん、そしてともに歩んできた地域への想いが溢れていました。
私は最近、自分の軸がスカスカだなと感じています。その軸の穴が埋まることで、より将来のゴールに近づくために行動できるようになるのかなと感じました。今後もさまざまな人の話を聞いて、今の自分に活かせることを探し進んでいきたいと思います。

参加者の皆さんと「まんじゅうのポーズ」で記念撮影!

長くなりましたが最後まで読んでくださった皆さん、ありがとうございます。最後に、今回のFIBについてご紹介いたします。
FIBは「Fukushima Innovation Base」の略で、「福島県内のロックな起業家が若者の挑戦を応援する!」ためのプログラムです。起業を志す若者を対象に、メンタリングや今回のような勉強会を開催しているそうです。
この日は、第一線で活躍している経営者や起業したばかりの方、これから起業を目指している学生など約30名が参加していました。
起業家を応援してくれるこのような環境がある福島県。すごく素敵だなと思いました。


3/8インターン生企画!バーチャルサロンGOODLOCAL ふくしま
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ゲストには、震災をきっかけに福島市に移住され、Tregion株式会社にて東北の地域PRを手掛ける三廻部麻衣さん、大学時代に起業され、県内最大のコワーキングスペースFukusima-baseを運営される株式会社オーダーメイドジャパンの中野友登さんをお迎えし、ゲストトークと交流会を予定しています!

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