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椎名林檎と吉野ケ里

椎名林檎 & 吉野ケ里遺跡

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2つの単語をお題にして作る2単語コラム。今日は椎名林檎と吉野ヶ里遺跡。

椎名林檎は「ギブス」の中でこう歌う。

あなたはすぐに写真を撮りたがる
あたしは何時も其れを厭がるの
だって写真になっちゃえば
あたしが古くなるじゃない

写真に撮って過去の私を残すと、今の私が嘘になるから嫌だという。

だが、バーチャルリアリティは、嘘を本当の様に感覚できる技術。
将来、幻影を通じて過去の人物に恋することはあたりまえのことになるかもしれない。

YoutubeやDaily Motionなどといったサイトで昔の映像がいつでも簡単に見られるようになってきた。
去年 還暦を迎えた 竹内まりやさんの30年前のヒットソング「元気をだして」を見ると、現実では年上のはずの当時の 竹内まりやが、かわいいので本当に元気が出る。
2次元の低画質の映像ですらそうなのだから、この現象は今後より強まってくると思う。
22世紀男子の初恋は、20世紀女子かもしれない。
世紀をまたいだ、センチュリーコンプレックス。
インターネットに映像があることで、200年前のことでも思い出せる。
細胞分裂が止まった時が人間の死ではなく、
忘れられた時が人間の死だとするならば、
人間の寿命はこれから間違いなく伸びていく。
80年だった寿命はITによって200年になるだろう。

2000年前の集落の遺構、
吉野ヶ里遺跡から出てきた日本最古の漢字文書にはこうあった。

「久不相見 長毋相忘」

長く会えなくても私のことを忘れないで。


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