ロボット3原則の発展について考える

ザビエル & アシモフ

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2つの単語をお題にしてコラムを紡ぐ企画、2単語コラム。
今回は「ザビエル」と「アシモフ」で考えてみる。

ザビエル

16世紀の戦国時代、日本にキリスト教が広まった時代があったが、当時の日本語では「愛」という言葉には色恋の意味合いが強過ぎたため、宣教師達は「Love (amour)」の訳語に悩んだ末、「大切」という訳語を充てた・・・という話を聞いたことがある。
実際、当時の文献には、ローマ字書きで「神(デウス)のご大切」のような表記がでてくる。
現代語の感覚で考えてみても、「大切」という言葉は中々センスがいいと思う。愛とは誰かを大切に思う気持ちだ、という説明はシンプルで分かりやすい。

フランシスコ・ザビエルもこの「大切」という言葉を使っていたんだろうか。

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アシモフ

ロボットにも愛が必要か否か、という言説があるけれど、これはつまり、誰かを大切に思う気持のこと。

1950年頃、SF作家のアイザック・アシモフは、「ロボット三原則」を提唱した。この第1条目に、「ロボットは誰にも危害を与えてはならない」とある。
「危害を与えない」と「大切に思う」は似ている。
前者が拡大すると後者になるのか、
それとも前者をするためには後者が必要条件なのか。

それによって、ロボットが備えるべき条件への考え方が分かれるところかもしれない。

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