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軽度知的発達障害児が特別支援学校に居場所を見つけるまでの長すぎる軌跡〈9〉フェアじゃない現実

就学相談6-在籍級を決める時にネックになっていたこと


ー加配支援員がつかないということ

就学相談で、私が言われたことは特別支援学校適の子が特別支援学級を希望する場合や、特別支援学級適の子が普通級を希望するとき、支援員は配置されないということでした。行政の判断した学級に所属しないならば、適切な支援は受けれませんよと暗に言われるのと同じことです。学校全体に教育支援員はいますが、その先生方は1年生から6年生全クラスで何か問題が起きていたり課題がある場合にそこのクラスを支援する役割です。

支援を希望する子に必ずしもついてもらえるわけではなく、荒れているクラスなどに入って問題行動を起こす子の支援に入ったりするわけです。それを聞いてますます悩んだのも事実です。

ー1クラスの人数

さらに、もう一つの懸念材料は1クラスの人数でした。定員35人学級になるか、はたまた25人学級になるかでは、担任の先生の目の届き方もかわってくると思っていました。ただ、学級の人数は3月のかなり年度末に決定するということを聞いたので、途中の進捗の人数での判断はできませんでしたし、しないほうが良いと思いました。入学して蓋を開けてみると、うちの子の場合は一クラス30人を超えていました。

現状は1年生は35人定員ですが、2年生以降は少し前までは40人定員だったのが、少し前から2年生以降も35人定員になってきているようです。定員が減ることによって就学相談を受けていないけれども発達の気になる子どもにとっては支援が受けやすい体制になっていくかもしれません。詳しくは
文部科学省の小学校における35人学級の実現/約40年ぶりの学級編制の標準の一律引下げというページに詳しく載っています。

ーあとからわかったフェアではないこと

その翌年、ダウン症のお子さんを育てる保護者が、特別支援学校適との判断に不服を示しても認められず、そこで教育委員会や区議都議との面談を行って要望を伝えたところ、通常級への進学が認められました。

さらに、予算がついて支援員も配置されることもなりました。この点を確認したところ、区立の学校で支援員をどのような基準でつけるかは、各市区町村の教育委員会がそれぞれの判断で決めているとのことでした。都道府県立管轄の特別支援学校から市区町村管轄の公立小学校の通常級、特別支援学級への変更をするのはとても難しいその反対も同様と聞いていたのでその話を友人から聞いたときは、対応の差がありすぎることにショックを受けました。

支援学級適となっているのに、普通級を希望した場合、我が家の場合教育委員会からは支援員を付けられないと言われました。それなのに、友人のお子さんのように同じような状況であるにも関わらず、区議や都議などが介入することで予算をつけてもらことができ、支援員の配置もできるというのは明らかにフェアではないなと思いました。

話を聞いたのがすでに1年生の2学期後半だったので、そこから同じように動こうとは思いませんでしたが、同じ地域で同じように就学相談を受けているはずなのに、人によって対応が異なるのは由々しき状態だと感じました。

少しずつ教育委員会への不満が募りだしたのはこういうこともあったからだと思います。

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