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軽度知的発達障害児が特別支援学校に居場所を見つけるまでの長すぎる軌跡〈8〉校長面談

就学相談5-小学校管理職との面談そして就学先の決定


就学支援会議の報告を聞くための2回目の面談で、就学先が「特別支援学級」と判断されましたが、近所に友達を作りたいからということで1年生のうちは普通学級で学ばせたいということを伝えたらそれに関しては就学予定の小学校の校長等管理職と就学相談担当者を含んでの面談にて直接校長にその旨を伝えてほしいと言われました。2週間後と言われた面談の日がやってきました。


 就学相談の流れ

 初回面談

 WISC(知能検査)

 集団行動観察

 就学支援会議の報告を踏まえての就学先の提案

   新1年生保護者会

  進学予定先小学校管理職との面談←今回はここ

そして、迎えた面談の日。指定の場所に到着すると参加者は校長、教頭、教育委員会、就学相談担当者、それに、夫と私でした。

ーまさかの面談中に校長が居眠り

面談開始後、就学相談担当者が、集団行動観察の際の様子などを学校側に伝え、そのあと、私と夫が本人の幼稚園や家庭での様子や学校への要望を伝えているとき校長は目をつぶって聞いていました。

ところが、突然がくっとなったので思わず夫と私は顔を見泡あせました。揃っていた足が、急に机の下から飛び出してきたのでやはり一瞬寝てしまったようでした。

毎日お忙しいのは重々承知しているし、保護者としては長い間就学相談をしてきて、親としてどちらの学級のメリットもデメリットもあることも理解した上でどちらが良いか、そしてどう応援できるかを悩みに悩みぬいて、今日を迎えました。そして所信表明を校長先生にしてくださいと言われたから来ているんです。真剣な話をしに来ているのに始まって数分で校長が寝てしまったことで対応にがっかりしました。

ーそれでも面談は継続

校長は悪びれる様子もなかくそのまま面談は継続したのですが、そのようなことがあったせいで面談すること自体に期待を持てなくなりました。それでも親の思いとして、学力はついていけないだろうが、親として協力できるところはするので、普通級の中で学ばせてみたい、勉強以外の面で同じ年齢の子どもたちとの関わりを一年生の間はもたせたいという伝えなくてはならないことはしっかり伝えました。

最終的に1年生の間は普通級でやってみましょうと言う、許可をもらい(許可というのも変ですが、校長先生がそこで許可しますとか認めますということが大事なようで、やっと普通学級に在籍が決まりました。

ただ、そこで思ったのは、学級担任はまだ決まってない中で、支援が必要な子の件で親が管理職に、このように口頭で伝えた内容は果たしてどこまで、担任決定後申し送りがあるのだろうということです。支援の必要な子には、個別支援シートなるものがありますが、面談で伝えたリアルな考えや希望は書面にして出したときとは違うので、先生たちの異動があるのは前提として、来年も確実に残る先生がその面談に立ち会うなどしてくれたら良いのになと思いました。

ーまたもや起きた担当者の言い間違えは故意なのか。

面談も終盤となり、就学相談担当が仲介役として総括を述べる時にまた気分を害されることが起きました。就学相談担当が「それでは、〇〇君は、特別支援級に在籍するのが校長先生から許可が出ましたので、これで」

と、言ったところで今度は校長先生はじめ、みんなが、違いますよ、普通学級ですよ。と前回同じ言い間違えをしたのです。冗談のような本当の話であきれるしかありませんでした。それとも本当にこの人は話を聞いていなかったかとさえ思ってしまったほどです。

ー就学先の決定

このようにして、1年生の間は普通学級、2年生になったら特別支援学級に在籍するということで面談は終わりました。

たくさんの子どもたちが受けている就学相談のうちのかなりレアな一例にすぎないかもしれませんが、親は悩んで相談しているということを理解し共感の気持ちを持てるような人が就学相談の担当になってほしいと思いましたし、担当者は発する言葉に責任を持ってほしいと思いました。

やっと就学相談は一区切りを迎えましたが、それで終わることはなく、そして半年後にまた嫌な思いをするとはこの時は知る由もありませんでした。

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