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格闘料理伝説ビストロレシピを語りたい(クソゲー紹介)

はじめに


ビストロレシピというゲームを知っているでしょうか。

このゲームは1999年に発売された。有象無象の偽ポケモンゲームの一つです。ハードはゲームボーイ(カラー対応)。

ちなみに1999年発売のゲームソフト

ポケットモンスター金銀(ゲームボーイ)

・ニンテンドウオールスター! 大乱闘スマッシュブラザーズ(ニンテンドー64)

・聖剣伝説レジェンドオブマナ(プレイステーション)

・クロノクロス(プレイステーション)

・ペルソナ2罪(プレイステーション)

・サルゲッチュ(プレイステーション)

・もんすたあレース2(ゲームボーイ)https://note.com/goremeos73/n/na9b692d9796b

・メダロット2 カブトバージョン/クワガタバージョン(ゲームボーイ)

手に入れてものすごく驚いたのですが、このゲームは「激闘★フードンバトル編」と「決闘★ビストガルム大陸編」があり、前後編みたいになっているんですね。

発売は二か月ほどズレていたようなのですが、非常に珍しいスタイルですよね。

バージョン違い商法だと思っていました。(激闘★フードンバトル編が1999年10月8日、決闘★ビストガルム大陸編が1999年12月10日)

正直バージョン違い商法の方が、まだよかったのではないかとも思いますが・・・

概要


料理がフードンと呼ばれるモンスターとなり、互いに戦わせ合うゲームです。


フードンの使い手はビストラーと呼ばれ、ラスボスを倒すみたいなストーリーだと思います。

なぜこの辺があやふやなのかというと、ストーリーが全然わからないからなんですね。

フィールドはすごろくのようになっており、自由に歩き回れるようなものではありません。


マップも同人ゲームみたいですよね


すごろくのマスのようなものに止まり、敵のビストラーが勝負を仕掛けてくるのでそれを倒す。その繰り返しです。

なにか重要そうなことをビストラーが言ったりもするのですが、何を言っているのかよくわからないのです。

ポケモンで言うところのトレーナーバトルの時の会話

「いけ、ぼくのむしポケモン!」
「あーぼくのポケモンがー」

「目があったら勝負の合図!」
「くっ強い・・・」

みたいな会話のところで話が進むので、全然頭に入りません。

すごろくイベントみたいな感じなので同じ話もしてくれません。ちゃんと読んでも意味は分かりません。

正直全然大したことないマップなのですが何度も行き来させられます。

前後編併せても一本に感じないボリューム感でした。

クソゲーだなぁとは思うのですが、正直そんなに嫌いじゃないです。


フードンとかいう概念


雑なモンスターたち


カード+料理+モンスター=フードン
料理にカードをかざしているのか、なんなのかわかりませんが、カードを介して料理がモンスター化します。


もうカードのことは忘れて良いです。特に意味もないので。カードであるという設定は特に生かされません。虫かごでも、モンスターボールでも変わらないと思います。

このゲームは生み出されたフードン同士を戦わせるゲームとなっています。


フードンにはFP(フードポイント)があり。これを0にすることで倒すことができます。RPGで言うところのHPなのですがMPと共通になっています。


技を出すのにFPを消費するんですね。
このため特殊な技を出そうとするとどんどんFPが削られていきます。

しかしFPを消費してまで使う価値のある技がほとんどありません

状態異常攻撃くらいですかね。


ゲーム上で技の威力等が一切わからないので、やってみた感覚でしかないのですが、ノーリスクの通常攻撃とFP消費攻撃の差はほとんど無いと思います。

FP消費攻撃が強いと思ったことないです。なんか使うとFPが削られる呪いの技みたいな感じですね。

料理


ショップで材料を買ったり、勝負に買ったりして材料を入手していきます。

イベントでレシピを入手しフードンが作れるようになります。

たまご+塩でめだまん(目玉焼き)。
こめ+たまごでチャーマン(チャーハン)みたいな感じ。

面白かったのは、もらうレシピはあくまで基本のレシピで、以降はアレンジによってフードンを生み出すというところですね。


通常のレシピに材料を加え、アレンジ料理にすることができます。

めだまやき+ケチャップでオムレッサー(オムレツ)
オムレツにこめでオームライス(オムライス)みたいな感じです。

このアレンジ料理を見つけることがなかなか楽しかったです。

料理を作るたびにショボいミニゲームをさせられるのが難点ですが、面白いシステムでした。

中には無茶な料理もあるのですが、材料のみの選択で料理法とかも関係ないのでしょうがないですよね。

複雑な料理は必然的に材料が雑になります。

料理を発見するのは楽しいのですが、このシステムもまた問題があります。

基本的には同じ系統の料理ではアレンジした料理の方が強くなるんですね。

一応ランクという概念があり、基礎ステータスはランクが高い方が上です。

例えば、序盤で作ることのできるチャーマン(チャーハン)はノーマル技が強く頼りになるフードンです。そして中盤になり「エビ」が入手できると、チャーハン+エビでエビチャー(エビチャーハン)が作れるようになります。


強化ではなく別モンスター

エビチャーはチャーマンの上位互換(多分)なんですよね。

しかし、このフードン、初期レベルからの育成となります(ミニゲームをうまくこなせばちょっとだけレベルが上がります)。

中盤、終盤ときて初期レベルのフードン使えませんよね。

一応経験値にレベル差補正がある(多分)のでレベルを上げるのはそこまで苦ではないです。

ただし、ミニゲーム報酬でもレベル4とかからなので、面倒くさいです。


最終的にレベル60前後でラスボスくらいのゲームバランスなのですが、ラスボス直前に入手できるレシピだろうとレベル一桁からの育成になります。


新規のフードンが生み出せるのは良いのですが、完全に初期レベルのフードンになるので使えないんですよね。

ポケモンで言うところのボックス、ドラクエモンスターズで言うところの牧場があるのですが(名前は広場)、40匹までしか預けることはできません。

フードンは全180匹のようなのでコンプリートはできません。

そもそもボンボン限定のパスワードが必要なフードンもいるようなので、通常プレイではどうあがいてもコンプリート出来ません。

ショップめぐりが地味に面倒



フードンを生み出すには素材が必要です。

その素材は敵のビストラー(敵)を倒すか、ショップで買うか、イベントとして交換するかしかありません。

様々な料理(フードン)が出るので、素材も調味料も非常に多いです。

敵が出してきたフードンのレシピはわからないのですが、材料を知ることができます。

そこから元となる料理とアレンジで追加する素材をある程度推測することができます。

敵が使ってきたフードンの料理を作る場合、元となる料理の材料とアレンジ用の材料が必要です。

まあ、いろいろな材料が必要だよという話なのですが、このゲーム、ショップの品ぞろえがマップごとに違います。

最初のマップにしか売っていない材料もありますし、いろいろな材料が散らばって売ってるんですよね。

すごろくフィールドなので探し求めて徒歩移動とかは無いのですが、いちいちそのマップに入って、ショップに入って素材を探すのは非常に面倒でした。

すごろくマップを移動するたびにビストラーが戦闘を仕掛けてきたりするので面倒なんですよね。

ビストラー戦は回避できるので、ただただ面倒な作業になります。

ショップの商品は共通で、進行度に応じて商品が変わるだけでも、相当プレイしやすくなると思います。

まあ新規のフードンを作ってもそんなに使う機会は無いので、こだわる人向けの要素なのかもしれません。

しかし使うフードンによって回復したり、能力がアップしたりする素材が違うため、回復用のアイテム売っているのはどこのショップだっけ?と悩むこと請け合いです。

無駄に多い属性



このゲームはやたらと属性があります。

どんぶり系たまご系、肉系、お菓子系、煮物系などなど。

めちゃくちゃたくさんの属性があるのですが、どの属性がどの属性に効くのかがよくわからず(一部説明される)、ポケモンのように弱点をついて強い敵とも戦えるみたいなことはできません。


ちょっとだけ〇〇に強いがわかる。


そもそもフードンバトルに交代の概念がないため、最大5対5のバトルになるのですが、最初のフードンだけしかわからないので、結局なんとなく戦うことになります。

弱点を突けないノーマル攻撃が一番使いやすいです。○○に効く、はあっても○○に効かないがわからないのです。

チャーマンのまっぷたつという技が結構強いです。


またこの属性とは別に和食、中華、洋食、エスニックの分類があります。

何に役立っているのかはよくわかりません。

この分類もかなり雑で、何料理かわからないものは全部エスニックに入れられています。

世界にどれだけ料理があるかは知りませんがさすがに4つではないことはわかります。能力の上がる調味料のヒントですかね。

トッピングシステム



このゲームの重要な要素としてトッピングがあります。(戦闘コマンドは「トッピング」か「わざ」かしかない)。

料理を作る材料とトッピングアイテムは共通なのですが、戦闘中に使うと様々な効果があったり、無かったり(!)します。

例えばシューマイのフードンであるシューマインに醤油をトッピングすると守備力が上がります。


シューマイに醤油はわかる


しかしたまごをトッピングしても何も起きません。

バニラアイスのフードンにたまごをトッピングするとFPが回復します。

基本的に原材料のトッピングはFP回復。合う調味料は能力アップのようです。

ハンバーグのフードンにケチャップをトッピングすると「三味一体」となり何かが大幅に上がったような演出が入るのですが何が上がったのかよくわかりません。


バランス調整もかなり雑で守備力が相手の攻撃力をある程度超えるとダメージが1しか入らなくなります。

なので守備力が上がるトッピングを見つけると攻略が楽になります。

まあ、氷や眠りの状態異常技を持つフードンを入手したらそのフードンだけで完封できるのですが。

状態異常(氷と眠り)



このゲームには状態異常が存在します。氷、眠り、麻痺、やけど、カビなどです。麻痺は確率で行動不可になり、カビ、やけどはスリップダメージです。

特筆すべきは氷と眠りです。この状態異常になると行動が全くできなくなります。

ハーブというトッピングをすると状態異常を直せるのですが、あまり意味はありません。


というのもトッピング自体が1ターン消費の行動だからです。
自分のフードンが先行(速さが上)の場合

自分:氷攻撃
相手:ダメージ+凍る
自分:氷攻撃
相手:トッピング(ハーブ)氷治る
自分:氷攻撃
相手:ダメージ+凍る

この繰り返しで相手は落ちます。

一応、命中率があるようなので(どこにも数値が出てこない)技を外すこともあるのですが、先行さえ取れればほぼ勝ちです。

トッピングは相手のフードンに対して行うこともできるためスリップダメージや眠りにされると、多少てこずるかもしれませんが、相手は凍っているか、眠っているかなので、体制を立て直す余裕は十分にあります。


ちなみに氷攻撃や眠り攻撃が使えるフードンは「お菓子」属性で、種族として素早さが高いです。

この子たちだけで勝てると思います。この事実に気づいてしまうと急に作業ゲーになってしまうので、気づかなかったことにしましょう。


敵のトッピングが鬱陶しい



敵のビストラーもトッピングをしてきます。これが非常に厄介です。

私は敵を凍らせるか、眠らせるかの戦法で戦っていましたが、この戦法は弱点が突けるわけではないため、一気にFPを削ることが難しいんですよね。

相手が動けないままチョコチョコ削っていく戦法です。

この戦法をしていると相手のFP回復のトッピングが非常に面倒です。

しかも何度でも何度でもやってきます。

制限があるのか、ランダムな選択なのかはわかりませんが、延々と遅延行為を繰り返します。

氷攻撃と眠り攻撃はFPを削って撃つので、耐久戦法をされるとちょっとだけ困るんですよね。

結局相手は何もできないのでこちらがFP回復のアイテムをいくつか持ってるだけで勝てるんですけど。

また、スリップダメージを入れてくるトッピングも多用してきます。このダメージエフェクトもちょっと長く、とことこんテンポを悪くしています。

フードンのデザインは好き



チャーマン、ギョーザーンなど料理モチーフのフードンがかっこよかったり、かわいかったり、意味が分からなかったりします。

改善の余地



偽ポケモンゲーの一つだとは思いますが、ここは開き直ってもっとポケモンに寄せればよかったと思います。

アレンジで別料理ではなく、特殊アイテムによる進化や調理器具による分岐なども楽しそうです。

フィールドを歩き回れるようにし、NPCにもっと世界観やストーリーを説明させるべきですね。フィールドがすごろくだからストーリーにできないんだと思うんですよ。

状態異常攻撃については、初代ポケモンも氷は猛威を振るっていたのでそのままですかね。

テンポも悪いです。同じモーションの技がたくさんあるのは良いのですが、妙に長いんですよね。

これのカットか、もっと早くするだけで結構テンポが変わる気がします。なにしろ現状ほぼずっと戦闘を繰り返すだけなので。

前後編のゲームなのにめちゃくちゃボリュームも少なく薄味です。

前後編とはいえ前編のラストがあまりにも途中過ぎるのも気になるところです。後編があるにせよ、一旦ストーリーを終わらせてほしいです。何も解決しないまま前編が終了します。

私が使用していたフードン



多分参考にならないのですが一応ポケモンで言うところの殿堂入りメンバーです。

ウナドン



たまごどんにウナギをアレンジすると誕生するフードン。肉系に強い。


FPが高めで素早さが低い。妙に肉料理ばかり出てくるマップで使っていて、なんとなくそのままメンバーにいました。どんぶり系のフードン


エビチャー



序盤から使えるチャーハン(チャーマン)にエビをアレンジ。
システムがよくわからなくて最序盤に3~4体チャーマンを作ってしまいました。

預けられるフードンは40匹までなので、仕方なく別れることに。

その時に間違えて育てていたチャーマンと別れてしまったためエビチャーを代わりにしました。

デザインは好きです。カニをアレンジするとカニチャーになります。技の説明も、細かな能力差もわからないため、強くなったのかはよくわかりません。

フカヒレーサ


ワンタンスープにフカヒレをアレンジして誕生。

材料としてフカヒレがやたらと高額であるため、おそらく強いであろうと思い採用。

やたらカレーばかり出てくるマップでは大活躍。カレーはチョコチョコ出てくるので活用できる場は多いと思います。ただし戦闘中に交代は無い。


かっこいいので結構使っていました。

マッチャン



バニラアイスにまっちゃをアレンジ。
エース。

敵を凍らせるカチコッチンとアイスブレスを覚える。素早さもある。
割と早めに作ることができるので、長く使える。

敵のビストラーが「す」をトッピングしてきてカビ状態になるのが面倒でした。

プリーナ


マンゴープリンに生クリームをアレンジ。速さが高く、眠り攻撃を使える。使い方はほぼマッチャンと同じ。あまり好きなデザインではない。

広場に預けているフードンも一緒にレベルが上がっていくので戦闘で困ったら弱点を突けるフードンを引っ張ってくれば大体勝てます。


ビストガルム編


一応ちゃんとやりました!


ここから後編(別カセット)の話です。
前編が途中まででエンディングということで、後編はもちろん途中からのスタートとなります。

なにせ最初のセリフが「とうちゃん!よかった・・・ぶじだったんだね!」ですからね。


ゲーム開始後初めての会話


一応、雑なあらすじは紹介されます。



○○を倒して、○○を倒して、最後に○○を倒した、みたいな。


なんて内容の無いあらすじなのだろうと思いましたが、本編も特に内容はありませんでした。

ビストガルム編に入ってトッピングのテストモードが追加されました。

フードンに対して、どの素材がなんの効果を持つのかを知ることができます。

便利になったというか、なぜこれがなかったのかという不思議な気持ちです。

キズぐすり、いいキズぐすり、すごいキズぐすり、まんたんのくすり、クリティカッター、ディフェンダーなど、ポケモンってすごく直感的でわかりやすいシステムだったんだと痛感しました。


前後編ゲームですが、現代のようにセーブデータの引継ぎ機能などありません。

もっと強いビストラーにならなければならないと、主人公は助けた父親にすべてのメニューを回収されます。

前編で育てていたフードンなどにも全く言及無しです。せめてオーキド博士的な奴にに預けといて欲しかった。


一応救済措置なのか何なのか一匹だけパスワードによるフードン引継ぎを行えます。ただし、レベルは下がります。


しかしながら、ゲーム上で一匹だけと言われるのですが、そもそも機能としてパスワードによるフードン取得があるので、ここで縛られたところで何匹でも呼び出せます。


パスワードは別に使わなくても、コンソメスープのレシピ(フードン)を貰えます。

助けてもらったくせに、息子のレシピをすべて回収し、同行することもない父が急にコンソメスープのレシピだけを教えてくれます。


後編に入りコンソメスープを筆頭に様々なフードンが新登場します。

かなりの割合で前編にいない、新フードンとの闘いになっていきます。

新規のフードンが続々登場するのは良いのですが、いかんせん性能差がよくわかりません。

前編の時のようにいちいち一体ずつ、技の性能を確認していく作業は非常に面倒で、また最初から同じことをするのは憂鬱でした。

なので、ちょっとパスワードを検索して、ある程度強そうなやつを初めから入れることにしました。今でもパスワードって検索すると出てくるんですね。

ネットってすごい。

こんなゲームの情報まで出てくるんですね。


おかげで序盤は快適に進めることができました。

相変わらず、すごろくマップと戦闘の繰り返しなんですけどね。

後編では新たなキャラクターが何人も登場するのですが、特に重要なキャラクターでもなく、たいしてストーリーに絡むわけでもないので特筆して書くことはありません。まあ後編も前編も同じことの繰り返しです。


ストーリーを進めていくと前編で倒した幹部みたいなやつと再戦することになります。再び戦うことになるとは・・・的な話をするので、知らないやつだと思いながら戦いましたが、振り返ってみると前編で戦っていました。


途中で敵が強くなってくると、まずいことに気が付いてしまいました。

最初からなんとなく強そうなフードンを入れちゃえという思想の元だったので、ポケモンで言うところのミュウツーとかサンダー、ファイヤー、フリーザーくらいのカタログ位置にいたフードンを使っていたのですが、これが失敗でした。


最初に呼び出したフードン

耐性といえば良いのでしょうか?このゲームは敵からのトッピングにより状態異常を引き起こされるのですが、この辺のフードンにはそのトッピングが効きません。

相手からのトッピング攻撃がすべて無効になるというわけです。これは別に良いのですが、私からのトッピングも無効になります(!)。

能力強化や状態異常回復のトッピングが無効になります。

回復用のトッピングもレアなフードンだけあって、食材もめちゃくちゃレアで入手できないんですよね。

強いは強いのですが、5対5の戦いになり、スリップダメージを与える技を持っていた場合、泥仕合の末負けることが多々あります。

相手は回復自由なのに、こちらは回復できないので。

あまりに戦いが泥試合化するので、仕方なく新たなフードンを育てることになりました。

そこで気づいてしまったことがあります。

このゲーム、能力アップに上限が無いのでは?と

にくジャガーというフードンにたまねぎをトッピングすると三味一体!と謎のエフェクトが出ます。



恐らくなんですが、この効果は攻撃力と防御力と速さ(?)の上昇だと思うんですよね。たまねぎは簡単に手に入る材料なので在庫がたくさんありました。

試しに三味一体のトッピングを何度も繰り返すと、ある段階から、敵のダメージが1に固定されるようになりました。

恐らくダメージが0になると1に補正されるのでしょう。たまに、ダメージを与えられないと出ることもあります。

敵のフードンはあまり能力アップのトッピングをしてこないため、三味一体をやりまくれば、ほぼ勝てることが判明しました。

これをやらずとも、守りアップという技があり、この技を繰り返すだけで、ほぼダメージを受けなくなります。


これに気づいてしまった私がどうなったかというと、ほぼすべてのボス戦がどろどろの泥仕合になり、やたらと時間がかかった上で勝利するということになりました。

このゲーム、交代という概念が無いので、お互いに有効打が無くても、そのまま戦うしかないんです。

トッピング効果でこちらは鉄壁になるので、こちら側の攻撃の問題なのですが、技は3つしか覚えることはできない上に、最初の技は固定で変えることはできません。

結局バフをするならノーマル技が一番強いということになります。

結果、自分のFPを消費して撃つ(多分)強い技や相手の弱点を突ける技が不要になるという、対戦育成ゲームでは致命的な現象が発生します


私の使用フードン


一応ラスボスのクリアまで進めたフードンを紹介します。
ビストロン


ネットで調べたパスワードで入手。番号が後ろだったので強かろうと思い入手しましたが、なんとラスボスの切り札的フードンでした。

作成材料がレアなため回復アイテムが無く、非常に使いにくいフードンです。強いは強いです。

にくジャガー


落書きみたいなフードンです。パスワードで入手。パスワード限定フードンらしいです。

眠らせたり、凍らせたりしてくるお菓子系のフードンに強い。めん系に強いとのことですが、パスタ系はめん系とは違うようです。ビストロレシピの深い所ですね。

ギュードン



にく系に強いフードンです。どんぶり系フードン。

なぜ使用していたかというとにくジャガーとの親和性が高いからです。

材料が似ており、ぎゅうにくで回復、たまねぎで三味一体と、同じアイテムで回復と強化を行えます。

アイテムの所持数が限られているので圧縮できます。

FPが高くなかなか死にません。アイテムの補充を忘れ、強化ができない場合でもまもりアップという技を使えばどこからでも泥仕合に持ち込むことができます。

やたらと時間がかかるのでリセットしてアイテムを買いなおした方が早いです。

オードブラン


お菓子系のフードン。相手を凍らせるアイスブレス、眠らせるあまいかおりが使えます。

状態異常攻撃が使えるので強いかと思いきや、撃たれ弱いためあんまり強くなかったです。

回復アイテムがたくさん用意できないので、泥仕合になると負けがちです。

基本的にはこの辺のフードンで戦っていました。

強化アイテムを使えば、肉ジャガーとギュードンで泥仕合に持ち込んで勝てるため、他のフードンは必要ありません。

もっと楽しむにはどうすべきか



攻略本や原作コミックを持っていればもっと楽しめたのかなと思います。

次々登場するキャラクターやフードンに対して思いがなさすぎるんですよね。

ポケモンだったらピカチュウが出るだけでちょっとテンション上がりますし、ドードリオやゴルダックのように思い入れのあるモンスターが出るとうれしいですよね。


ビストロレシピと私の間に歴史がなさ過ぎました。


また技の威力や効果、弱点などの情報が非常にわかりにくかったですね。

たまごドンはたまご系でもなくコメ系でもなく、どんぶり系のフードン。肉団子は肉系ですが、肉まんは点心系です。カツドン、ウナドンはどんぶり系ですがテッカドンは寿司系です。

難しいんですよ。

結局、和食、中華、洋食、エスニックの分類の意味は最後までわかりませんでした。もっと設定やキャラクターを掘り下げるような形にすべきでしたね。

クソゲーの要件とは



・たくさんの種類のアイテムがあるのに効果がわからない
・育てているフードン(モンスター)の強さがわからない。
・パラメーターの意味が分からない。
・レベルが上がっても強くなったのかがわからない
・覚える技の効果がわからない
・ストーリーがわからない
・対戦のルールがわからない
・バフ、デバフの効果がわからない
・敵キャラクターを出されても、誰だかわからない
・主人公に同行している奴らの目的がわからない
・ショップで何を売っているのかわからない
・売っているものが必要なのかわからない
・これだけわからなくてもクリアまで行ける

この辺の要素が入ってくるとクソゲーとなってしまうのかなと思います。

クリアまでプレイしてみて



一応ラスボスまで倒すことに成功しました。

こんな感じのゲームって大体クリアするとクリア前にセーブしたところに戻るか、まだまだ集めてないレシピがあるぞみたいなことを言われて完全クリアを目指すか、クリア後のストーリーがあるかぐらいしか展開は無いと思っていたんですけど、このビストロレシピは違います。


なんと「ラスボスを倒した状態で」ラスボス直前に放置されます。

説明が難しいのですが、エンディングが終わって続きからを選択すると、ラスボスのいた場所のマスにいます。

しかしラスボスもいませんし、誰かキャラクターが説明してくれるわけでもないのです。

今まで戦ったボスやライバルとも戦うことはできません。

あるのは何のイベントも存在しない空虚なすごろくマップだけなのです。

誰も何も話してはくれないのですが、マップは自由に動き回ることができます。

料理を作ることもショップで買い物をすることもできます。

ただ誰もいないので・・・・空虚でしかないのです。


デバックモードに迷い込んだみたいな・・・


感想


面白かったかと言われれば、全然面白くはなかったゲームです。

多数生み出され、そして散っていった偽ポケモンゲームのうちの一つという感じですね。

間違っても私がこのゲームを人に勧めることは無いです。

やれることが少ない、テンポが悪い、システムがわからない、そのくせに前後編でカセット二本分の料金が発生するなど残念な点は多数です。


良かったところを探すのであれば、料理×モンスターのゲームって珍しいですし、料理モチーフのモンスターは結構好きなデザインが多いです。

ポケモンでもマホイップやバウッツェルなど料理モチーフのモンスターがいますし、その辺に関しては先行していたのかなと思います。


戦闘については大味すぎてバランスとかシステムとか言う前の段階のゲームだと思うので特にないのですが、せめて交代は欲しかったですね。

結局、技の威力だったりパラメーターだったりがよくわからないので、攻略本が欲しいです。全然売っていないですが。

原作コミックもありますが買おうとすると非常に高いので実は価値の高いタイトルなのかもしれません。

知名度も低く、情報もあまり出てこないので(ビストロレシピだけだと本物の料理が出てくる)、何の先入観もなくプレイできました。結果つまらないんですけど。

人に勧める気は全くないのですが、こんなゲームが存在して、それを割と頑張ってプレイしていた人間がいたことを残しておこうと思います。


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