見出し画像

どう見るかで理解は変わる ― フットボールを空から見るか、地面から見るか ―

こんにちは、ゴリコンです。連投です。

前回、見ることが大事だという昔話をしました。

でも、見方って人によって違うし、見え方も違うよね。

なんであんなプレーをしてんだろう、あいつはとか。ゲームを見てると、ついそう思いますよね。
でも、いいプレーってのも、たくさんありますよね。あんなプレーが出来るのはなんでだろうって、感動したりもしますよね。

良いプレーってなんだろう、良い選手ってなんだろうって話を、見ることと絡めて今日は少ししたいと思います。

よろしくお願いいたします!

1. 上から見るか、前から見るか、それが問題

普通、スポーツやってるときって、上から見た視点でプレーしてる人っていないですよね。目の前で起こっていることを見て、プレーしますよね。(あとは見ないで自分がやりたいようにするか、監督の指示とか決まりごとだけするとかもあるかな。)

その時、何を考えているのか、考えていないのか。
良い行動、選択とはなんなのか。
良い選手、良いプレーってなんだろう。何を見て何をプレーしてるんだろう。

サッカークラスタで、この話をすると、シャビの話出て来ますよね。能力は突出してないけど、脳の使い方が云々の話です。確かに、サッカーをまるごと見てるようなプレーをしてますからね、すごいですよね。

が、どうも俯瞰で見てる訳ではないようです。上からの目線ではない。
直接聞いた人もそう言ってますから。

eスポーツとサッカーのパフォーマンスを考える【前編】共創の可能性を探れ(永野智久) - Y!ニュース /

なんでほとんどの人が、目の前の事象を、把握、認知して、プレーするわけです。観客やコーチは、そのプレーを見て、あのプレーは何だとか、あいつはサッカーわかってる、わかってないとか言う訳です。

見てる目線が違うと、何となく違いが見えますよね。観客席から見るスポーツは全体が見えていますから。

ただプレーするのは選手で、その選手がプレーした結果、勝敗が決まる訳です。

*ファンがいさえすればいいと言う考えもありますが、プロスポーツはやっぱり勝たないといけないですよね。降格したり、選手が移籍したり、ファンが減ったりしますから。ということで勝利を目指すとなると、不戦勝以外、勝つには最終的に選手がプレーして勝つことになるわけです。

一般的な話でもよくあるのですが、お互いが違う目線で見たものをぶつけ合っても、見えないことってありますよね。いわゆる『群盲象を評す』ってやつです。

でも、この隙間って、永遠に埋まらないんですよね。何百年も科学論争とか哲学論争でずっとやってた内容ですから。

2. 同じものを見ても違うのが面白い

『僕は自分が見たことしか信じない』
『サッカーには125のパターンしかない』

上は内田篤人選手の本のタイトルで、下はビエルサ監督が言ったとされる言葉ですね。

内田選手の方は実存主義と呼ばれる考え方に近く、ビエルサ監督の言葉は構造主義などの考え方に近いですね。

同じもの(=サッカー)を見ても違うスタンスですね。
真実はどこにあるでしょうか?
どちらが、正しいのでしょうか?
難しい問題ですね。

何となく両方な気もしますよね。何となくですけど。
グアルディオラのすごさって、多分、両方満たしてるからだろうし。

3. なんでグアルディオラなのか

下のリンク先、ちょっと前の記事だけど読んで見てほしいです。

ポジショナルプレー、これが決定版。グアルディオラに直接聞いてみた。

しっかりと原則を選手に落とし込むことが大事だと言うのが伝わってきます。(そしてフリーマンであるメッシは理論を理解していなくても良いとさえ感じます。)

ポジショナルプレーは硬直化したシステムでなく、むしろフレクシビリティを生むものとして採用されていることも語られています。

ペップはチェスも詳しく盤面の理解も深いです。(前になんかでチェス話してるの見ました。)

ただプレーヤーの目線も忘れていない。だから凄さを感じるんですよね。

サッカーは、机上で戦術論を語るよりも感情的なスポーツであり、非常に複雑である。(グアルディオラ)

とか言っちゃいますから。

4. とんでもない結論

監督目線で言うと、ペップの言った内容になりますよね。
理論的なものを落とし込んで、プレーできるように選手を育てる。

選手側はどうですかね?

2つありますよね。

A.理論的なものを理解していなくても出来る

B.理論的なものを理解した上で出来る

岩政さんとtwitterでいくつか質問させてもらってて思ったのは彼はAを重視しているということ。プレー中に考えることは極力省き、ディスシプリンの中で結果を出すのが良いプレーヤーという考え方なようです。考えるのは監督やコーチの仕事という割きりなのかもしれません。

Bのタイプは確かに理想です。そんな選手が育ててられたら監督冥利に尽きるでしょう。ただどこまで求めるかは議論の余地はありそうです。
メッシのようにタスクが少ない選手にはどのくらいの理解が必要なのか?監督の分身は必要なのか。わからないですよね。

で、最初の話に戻ると、いい選手に見えても実は理解していない選手っているんでしょうね。

なでしこジャパンでオフサイド知らなくても代表になった選手はいたし。(ちょっと話題になってましたけど。)

育てられるスタッフがいれば勝てる。
なんかとんでもない結論が出ました。

見方が変わったのは自分でした。。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?