ごりぴー

日常のなかで考えたこと、残したい子どものときの思い出などを書いています。 毎月25日に…

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日常のなかで考えたこと、残したい子どものときの思い出などを書いています。 毎月25日に読書感想文も投稿中。 植物のこと、本、お出かけ、食べ物が好きなテーマです。 創作用Twitter:goripi_uho

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  • 読書感想文

    読書感想文をまとめました!もしこのなかで読んだ本があれば、ぜひ感想を聞かせてください。

  • わりと自分で好きな自分の創作物

    評価関係なく、読み直してすきだなと思った自分の創作物(笑) いいね押していただいた皆様に感謝してます!

最近の記事

4月読書感想文:くるまの娘/宇佐見りん先生

宇佐見りん先生の本の感想は2年前に書いていて、その後特にnoteには書いていなかったが、この日からずっと宇佐見先生の本が好きだ。 今まで『かか』が一番好きな作品だったけど、こちらの『くるまの娘』もランキング上位に、ぎゅいん!!とくい込んでくるほど好きになった。いや、好きというのは恐れ多い。 読み終わると、へなへなと膝が崩れ落ちていって、そのままひれ伏してしまうような… とにかく凄すぎて圧倒されてしまうのだ。 『かか』のときも感じたが、アダルトチルドレンの苦悩を、心情をかく

    • 【短編小説】弟のぼくからみたお姉ちゃんのこと

      お姉ちゃんがほめられているすがたをあまり見たことがない。 ぼくは、すごいんだっ! みんなから、いいこだねってよくほめられる。 そんなとき、お姉ちゃんは部屋の隅で外を見ている。 でもお姉ちゃんだって、いけないと思うよ? だってお姉ちゃんは、ママの言うことを聞かないんだ。 ぼくは、とってきてって言われたら、すぐにとりにいってママに渡してあげるし、 しゅーちゅーしてても、おいでって呼ばれたらすぐにママのところにいくんだよ。 そうするとママはいつも喜んでくれるから、うれしいん

      • 3月の読書記録ダイジェスト

        桜が咲きはじめてる。 本を読んで、ふと顔をあげたら4月になっていた。 そういう感覚だ。 読書記録アプリをみると3月は18冊本を読んでいた。 確かに昼休みに読んだ本に夢中になり、晩ごはんの後はずっと読書していたり、休みの日はどこにも出かけず本の虫になっていた。 読んでいるときにこの本の読書感想文を書こうと思いつつ、まぁこの本を読み終わったあとでいっかとしていたら、もう3月が終わってしまっていたのだ。 なので今回はダイジェスト版で読書感想文を書きたいと思う。 1.芦沢央

        • モネとアップルパイ

          2024年のやりたいことリストのひとつに、「美味しいアップルパイと紅茶を飲む」がある。 正月にやりたいことリストを書いていたときに、ふと思いついたのだ。 寒い冬の日に熱々のアップルパイを食べたい…!と。 母の手料理が好きだ。 出来上がるのを楽しみに待っていたあの日々を、とてつもなく懐かしく感じるひとときがある。 しかし年々その味を思い出せなくなっていた。 365日私の体を形作ってくれていたものは、今やもう、365分の1か2なので仕方ないと思いつつも、あの頃に帰りたいと思う日

        4月読書感想文:くるまの娘/宇佐見りん先生

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        • 読書感想文
          26本
        • わりと自分で好きな自分の創作物
          13本

        記事

          2月読書感想文:ビューティフルからビューティフルへ/日比野コレコ先生

          この本はすごく衝撃的な本だった。 パンチラインがばんばん出てきて、脳みそを直接揺さぶられているようだ。 分かりづらいや、内容が入ってこなかった等の感想も見かけたが、当然だろうと思った。 それは、この本は、今を生きる高校生3人の思考回路を覗く話だからだと思う。 高校生をテーマにした本はあるが、この本はそれらとは一切違う。 クラス内でイケてる立ち位置にいる高校生を主人公にした小説で、何も考えていないように見える子が実はこんなに悩んでいてそれを解決して成長するような話はあるが、そ

          2月読書感想文:ビューティフルからビューティフルへ/日比野コレコ先生

          1月の読書感想文:恋する狐/折口真喜子先生

          私は小さい頃から、未来より過去が好きだ。 昔の人の思いや行動が紬がれてきて、今の自分がいるんだと思うと、歴史を勉強するのが楽しくて、高校では日本史Bを選択した。 ただ時代小説が大好きかというとそうでもなく、畠中恵先生の『しゃばけ』シリーズぐらいしか読んだことがなかった。 今回紹介する『恋する狐』はそんな私でも楽しめた時代小説だ。 堅苦しくなく、でもその当時の景色や人々の暮らしの様子が想像できる読んでいて楽しい本だった。 江戸時代中期の、俳人・文人画家として活躍した与謝野蕪

          1月の読書感想文:恋する狐/折口真喜子先生

          ふたりのためだけのラジオ

          私も夫も、もの静かな方だ。 話すと黙るの割合、私は4:6で夫は3:7もしくは2:8くらいじゃないだろうか。 もちろん目の前の相手によってその比率は変わる。 親しい人なら6:4くらいにもなるし、仕事中なら2:8くらいになるだろう。 ちなみに、義母や義妹とその彼氏は、話す:黙るが10:0になるほどのお喋り好きなので、お正月に集まったときに、全員が同時に別の話題で話し始め、誰もそのことを気にしないまま、それぞれが話しきったときは驚きと愛しさがあった。 愛を込めた「あほやなぁ」を進

          ふたりのためだけのラジオ

          2023年に読んで良かった4冊の本

          2023年は86冊の本と出会いました。 そのなかで印象深い4冊をご紹介。 ①寝ても覚めてもアザラシ救助隊 岡崎雅子先生 日本で唯一のアザラシ保護施設「オホーツクとっかりセンター」 幼い頃に出会ったアザラシのぬいぐるみがきっかけで、アザラシが大好きになり、アザラシのそばにいたいという夢を叶えて、保護施設で働く岡崎先生のエッセイ本。 アザラシの現状を学べるだけでなく、夢を実現される過程が、よしっ頑張ろうと読んでる側に勇気をくれるなぁと思います。 インスタグラムも必見です。▷t

          2023年に読んで良かった4冊の本

          新年の抱負と昨年の振り返り

          あけましておめでとうございます。 昨年は投稿数が少なくなりましたが、たまに投稿したときにスキをいただくと、普段の忙しい生活が灰色の世界だとするとスキの通知を見たときは世界に色が足されるような、嬉しい気持ちになりました。 今年はもう少し投稿頻度をあげられたらと思ってます! さて今年のやりたいことについて。 ◆2024年やりたいこと1.今住んでいる街の喫茶店を開拓する 図書館の近くに喫茶店があるのを知ったので、今年初図書館の際に行ってみたいなぁと思います。 去年は、わりと大

          新年の抱負と昨年の振り返り

          12月読書感想文:かこさとしの世界

          1.昔からかこさとし先生が好きだ 『おしいれのぼうけん』、『こんとあき』、『めっきらもっきらどおんどん』、『いやだいやだ』、『14ひきのあさごはん』…… 小さい頃に好きだった絵本の作品名は、少し考えただけでも多くの本がパッと頭に浮かんでくる。 だけど好きな絵本作家は、と問われて即答するのはかこさとし先生なのだ。 かこさとし先生の世界観が大好きで、小学校の卒業文集の将来の夢として書いた作文には、かこさとし先生のような絵本作家になると書いた。 子ども心をくすぐる絵やストーリ

          12月読書感想文:かこさとしの世界

          年齢を重ねるにつれて変化した、旅の楽しみ方

          1.私と旅について 私は旅行が好きだ。 家族旅行が母の実家の帰省しかなかった子ども時代だったため、大学生になってからのサークル旅行や個人旅行は、その反動で楽しすぎて、ほとんど参加していた。 例えば、月火で旅行をして同じ週の土日にも別のメンバーと旅行をしたり。 月に2〜3回旅行をしたときもある。 とはいっても、お金のない学生の身。 豪華なお宿には宿泊できないが、 安く行けて安く泊まれる宿を探すのも結構楽しかったし、 あんまりそういうとこに重点置かない大学生。 みんなで泊ま

          年齢を重ねるにつれて変化した、旅の楽しみ方

          聞き慣れない言葉の音のかんじ

          11月も終わりに近づいていたとある夜の日のこと。 今住んでいる街はとても寒いので、ぬくぬくと布団にくるまりながら夫と雑談を楽しんでいた。 穏やかな時間が流れていたのだが、突然夫が驚いた声をだした。 「えぐいて、とか言うん?!」 なんてしょうもない話は置いといて。 私は、「えぐい」を普段使うので、夫のその反応に驚いた。 一番言うのは、「やばい」 しかし、頻度は少ないがえぐいとも言うので何でそんなに驚いているのかが分からない。 夫が驚いた理由は、私が「えぐいてっ!」と吐き捨

          聞き慣れない言葉の音のかんじ

          11月読書感想文:世界を食べよう!旅ごはん/杉浦さやか先生

          以前は家で読書する時間が取れていたのに、最近は諸事情であまり取れていない。そういう感じになって、もう3ヶ月ほどたつ。 以前の私なら、休みの日は午前中に家事を終わらせると2、3冊ぶっ通しで読書するのが普通だった。 読書は現実世界のしがらみから抜け出して、それぞれの本の世界観に没頭できるのがいい。 本からふと目線を外し、空を眺める時間がすきだ。 その時間がとれなくなるということは、グレーのインクを1滴ずつ落としていくように、私の頭のなかにもやもやを広げていっていた。 その状況

          11月読書感想文:世界を食べよう!旅ごはん/杉浦さやか先生

          いちからぬか床をつくってみた

          よく晴れた秋の日に、せっせと捏ね続けていた。 かれこれ30分は経過している。 何かというと、糠(ぬか)である。 いい天気なのに出かけなくてもったいないと言われるかもしれないが、家に籠もってひとり糠を捏ねるほうが楽しかった。 ぬか床を作ろうと思ったきっかけは単純だ。 我が家のお米は、無くなりそうになったら、夫が楽天ポイントがお得につく日に買うということになっているのだが、 前回頼んでくれたときに、無料で生ぬかも着いてくるおまけがあったのだ。 米5kg×5こについてきた、生ぬ

          いちからぬか床をつくってみた

          10月の読書感想文:クレイジー・フォー・ラビット/奥田亜希子先生

          この本は、秋の夜長に読む本としてはちょうどいい切なさを与えてくれるかもしれない。 窓から流れ込む金木犀の香りと、鈴虫の音色も相まってそんなふうに感じた。  この本は、愛衣という少女の小中高大、そして30代を過ぎてからの日々を切り取った連作短編集だ。 奥田先生の書かれる文章は、あの頃の私達を思い出すぶんには充分なほど丁寧な描写で、友達と歩いた渡り廊下の埃臭さや、プールの塩素の臭いなどが鮮明に蘇ってくるようだった。 小学校高学年から中学生までの、思春期特有の面倒くさくて、し

          10月の読書感想文:クレイジー・フォー・ラビット/奥田亜希子先生

          9月の読書感想文:ぱりぱり/瀧羽麻子先生

          この本の『ぱりぱり』というタイトルを見たとき、ぱりぱりって何?!と思って手にとった。 ぱりぱりって聞いたとき、 ①チョコのぱりぱりアイス ②寒い冬の朝、水を張ったバケツの表面にできた薄い氷を触ったときの感覚 ③何かが壊れていく音 私はこういう印象をもった。 ①②はともかくとして、③のようなちょっとネガディブな印象があったが、この本の表紙は淡い黄色でやわらかい絵がのっている温かみのある本だったので、 印象と違ってやさしい本なのかな?どんな本なんだろう?と興味をもった。 そ

          9月の読書感想文:ぱりぱり/瀧羽麻子先生