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転職4社_2社目_入社から半年の様子

◎医療機器 商社(社会人6年目〜9年目)


2社目に入った企業の入社6ヶ月までの話。
(商社と書いているが、母体が商社で製造業だった)

1社目の記事は以下です。

◎入社時の研修

私が2社目に入社した企業は従業員100名程度の中小企業だった。
技術系人員として採用されたが、母体が商社だったため営業人員が多かった。

開発部は2名しかおらず、設計〜製造までほとんど協力企業で行なっていた。


私が入社したのは3月なのだが、4月に新卒含めた営業の研修が為されるとのことで、混ぜてもらう形になった。

ただ、それまで営業の研修というものもなかったらしく、入社3年目までの営業が対象になっていた。

商社として色んな医療機器を購入しているので、それの使い方やそれを使う人体の仕組みについて学んだ。

住宅設備を開発していた身からしたら、分野が全く異なり、すごく新鮮で自分の製品の幅が広がるとワクワクしていたのを覚えている。


4月までの1ヶ月は開発部長が製品や医療規格について週1くらいで説明してくれた。



◎研修以外の(衝撃的な)業務

入社後6ヶ月間で行なったのは、
掃除、部品見積り、出張、新製品打合せ、新製品スケジュールの策定、要求仕様書作成くらいだった。


その中でも驚いたことが2点ある。


1点目は新製品の打合せに参加したときに、開発部長がフィールドエンジニアの部門長と品証の部長に怒鳴られていたこと。

私が在籍した1社目ではムカつくことを言う人や言い合いはあったが「怒鳴る」という人を見たことがなかった。

けれど普通に…
「こんなことは聞いてへん!!どないなっとるんですか!!自分でやってみろ!!」
といったことを怒鳴っていた。


中小企業とはこんなところか…と凄まじい不安に駆られたことを覚えている。


2社目に長く勤める上で、その時に怒鳴った部門長達のことを深く知っていくことになるのだが、普通にコミュニケーションは取れるが多少言い方がキツいだけの人(おっさん)だった。

大企業でもそういう人はいる。

ただ、怒鳴っても良いという環境が1つリミッターを外している感じがした。

環境の違いだけで行動を変えてしまう。

また、これも勤める上で分かったが、開発部長は本当に誰の感情も気にすることなくひょうひょうと勝手に何でも進めている人だった。

怒鳴る気持ちも分からなくない。





驚いたことの2点目は開発事務所のゴミ屋敷化。


これはやらされていたのではなく、自ら率先して掃除を先導した。

入社1日目に初めて開発部の事務所に入ったのだが、
入社前にその部屋の様子を見ていたら確実に入社していない。


生ゴミがないだけのゴミ屋敷だったからだ。


衝撃的だったのは、資料や厚手のカタログを積み上げ、50cmくらいのピサの斜塔が机の上に出来上がっていた@開発部長の机


「これ……1番下の書類どうやって取るんですか…」


『普通にその上の書類持ち上げたら取れるよ』


ホントだ。


1番下からスライドして取ると思ってたので、取るのは無理と判断していたが、持ち上げれば良いだけの話だった。


………いや!!そういうことやないねん!!



ふぅー(汗) 2社目の環境が染み付いているのか、思い出してこの文面で怒鳴ってしまいました。
申し訳ありません。



話を戻すと、事務所の掃除を全員(といっても3人だが)で週1回、1時間は行うようにした。

この1年後には机や椅子を全て買い替え、ラインテープを引き、ワックスを掛け、凄まじくキレイになった。

事務所の安全ルールも制定し、私が在籍している間は常にキレイだった。
また、社内でも1番キレイな事務所と評判になった。

この頃には開発人員は5名になっていた。


◎研修以外の業務

他には新製品のスケジュールを策定したり、既存製品を分解し、設計を解析して、新製品に転用できる要求仕様書にまとめたりしていた。


また自主的に成果報告用の資料をまとめていた。

1社目では中途採用に3ヶ月の成果報告を求めてられていた。
そういう経緯を知っていたため、2社目でもそんなことがあるのではと推測し、まとめていた。


まとめていたのは問題だと思われることを列挙し、その解決方法を記載したものである。


この資料だが、中途で入社する人には作成することをオススメしたい。


まず、入社当初に感じる問題を寄せ集めると、業務上のどういうプロセスが悪いか早い段階でよく分かる。

そして、中途社員として何か改善提案しろと言われた時に即座に出せる。

何より職場に慣れると問題だと思っていたことにも慣れ、問題だという認識が無くなる。

問題を2度と思い出せなくなるので、備忘録として取っておいた方が良い。


また私は3社目でもこれをやっていたのだが、いずれも最初に感じた問題が退職理由に繋がっていることに気付いた。


そういう実績から、最初に感じた問題がクリアにならない限り、その企業に居続けることは難しいのかと今は思っている。



2社目で作成したこの成果報告は6ヶ月目に会長含めた取締役全員に送った。


驚いたのは取締役の1人である経理部長がちゃんと読んでいてくれて、
「新幹線予約のために未だみどりの窓口に切符を買いに行っている。買いに行く工数が無駄。EX-ICに切り替えるべき。」という文面を見て、1ヶ月後には全社EX-ICに切り替えていた。


メガバンク出身の経理部長だった。


◎まとめ

新卒の頃の研修をベースに考えると2社目の中小企業の入社時の研修は丁寧ではないところがありましたが、研修をしなければという意思は強く感じていました。


2社目以降の話は次にしますが、
3社目、4社目は大企業の割に中小より研修は疎かでした。


あと、怒鳴るという話をしましたが、2社目では結局私も3度別々の人に怒鳴られました。


取締役である営業部長と社長が懇意にしているコンサル、最後に品証部長に。


この頃はかなり尖っていて、ものづくりとしてできていない事を指摘しまくっていました。


今では3重くらいのオブラートに包むようにしていますが、当時は劇薬を相手の胃袋に直接突っ込むくらいの勢いでやっていました。


反省はしますが、間違ったことはしていないと今でも思っています。


ただ、今、当時の私と同じような若手がいるなら
「直接的に指摘しても反発心から何も生まれなくなってしまう、言い方は考えてね」と指導すると思います。
けれど全面的に応援すると思います。

↑3社目の話を更新しました。

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