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いときよらなる朽葉の羅

枯葉の色を古くは「朽葉色」と言ったそうです。

青朽葉、黄朽葉から赤朽葉まで。ひとくくりに枯れ葉の色と言っても、朽葉四十八色ということばが残っているくらいさまざまあり。
グラデーションで並べてみると、なんとなく虹の7色よりもしっくりほっこりするような。

ちなみに、まるっと「茶色」という名で呼びはじめたのは江戸になってからだとか。きれいな着物の色を表現するのに、「茶色」や「枯葉色」じゃちょっと、というときにせひ使ってみてください。

いときよらなる朽葉の羅、今様色の二なく擣ちたるなど
引き散らしたまへり
源氏物語 第二十八帖 野分より

朽葉
kuchiba : autumn leaves
No.2,006
2019/11/04 – 309

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